雪の感動体験 vol.25
いつも応援していただきありがとうございます。前回を読む2月10日(日) 交流三日目“お別れのつどい”では、子どもの交流副団長のOさんとHさんがあいさつをした。せっかく書いた原稿が鞄の中に紛れ直前まで慌てていた二人だが、上手にあいさつすることができた。“ええとこ村小学校”の教頭先生が最後にお別れと感謝の言葉を述べ、お別れのつどいは終わった。退場する際、私は中条小学校5年生の顔を見渡した。どの子も素直そうで元気一杯の様子。「今年の夏、みんなが来てくれるの楽しみに待ってるからね~!」見送りの拍手にかき消されないよう、大きな声で再会の約束をした。小学校の正門には、何とIさんのご長男が見送りに来てくれている。私は嬉しくなり、彼とじゃれ合い一緒に雪の中に埋もれた。幹線道で待つマイクロバスまで歩く間、別れを惜しむように中条のみんなとの会話を弾ませる。「ここのT字路の坂が急勾配だからバスが小学校まで入れないんです。随分前から市へは要望を出してるんだけど・・・。」中条の方の声に、つい私は反応してしまう。「たぶん、土木課への要望(申請)よりもPTAが教育委員会へ要望を出した方が話が通り易いかも知れない・・・」と、即席アドバイスをする。それは、道路や水路を管理する土木課(部署の名称は行政により異なるが)に割り当てられた市の一般会計予算は何年も先まで順番待ちだが、同じ市の行政でも“聖域”として独立した権限を持つ教育委員会に対し、PTAが【登下校に送迎マイクロバスを利用する中条小学校の子ども達の安全性の確保】等の名目で、要望を出すほうが早期実現可能であると思ったからだ。「あおちゃん、本当に中条に残るの?もうバスが出るよ~!」と、中条の人の声。視線を移すと、“ええとこ村”のみんなは既にバスに乗っている。(あちゃ~、また今年もやってもうた~)「じゃ~また来るけん!」明日にでもまた会えるような何とも味気ない、お別れの瞬間。バスの中で(こういう別れ方もいいか~)と、一人ほくそ笑む私なのであった。つづく2つともポチッ!としていただけたら、とても励みになりますし、です