堂場瞬一『十字の記憶』【小説】 どうするんだ?わからない・・・
【はじめての方限定!一冊無料クーポンもれなくプレゼント】十字の記憶【電子書籍】[ 堂場 瞬一 ]新聞社の支局長として20年ぶりに地元に戻ってきた記者の福良孝嗣は、着任早々、殺人事件を取材することになる。被害者は前市長の息子・野本で後頭部を2発、銃で撃たれるという残酷な手口で殺されていた。一方、高校の陸上部で福良とリレーのメンバーを組んでいた県警捜査一課の芹沢拓も同じ事件を追っていた。捜査が難航するなか、今度は市職員OBの諸岡が同じ手口で殺される。やがて福良と芹沢の同級生だった小関早紀の父親が、20年前に市長の特命で地元大学の移転引き止め役を務め、その後自殺していたことがわかる。早紀は地元を逃げるように去り、行方不明になっていた……。過去に囚われた二人の後悔との戦いといった感じでしょうか?この作者の作品の常として事件の真相に近づいた実感がなかなかありません。しかしもしかしたら…という不安が満載。どうするんだ?わからない・・・一体何回この問答があった事か…実際大きなことでも、些細なことでもそんなことって多いって気がしますから主人公たちの逡巡はよくわかるのです。わかるのですが読んでいてスカッとはしない訳で今回は少々、苦しく感じる部分はありました。感想には読み手のコンディションも大いにかかわりますから私の問題もあったかもしれません。とあるシリーズの主人公が登場!?ってサプライズがあってそこはかなりワクワクしました(笑)