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カテゴリ:出来事
今日担当した方がNST(栄養管理チーム)の対象になったので、回診があった。朝、夜勤明けで帰った同僚が私の病棟のNST担当だったのでわざわざ出勤してくる。そして回診前に栄養士やら薬剤師やら理学療法士やらかれこれ十数人が集まって医師の話を聞いて、患者さんのところに出発。
ちょっとびっくりした。そんな大勢で四人部屋へ入って、しかも他患者さんのカーテンしめて、病室の扉閉めて・・・何か違う。 他の患者さんは、その人数に「何かあるの?」とびっくりし、「部屋にいていいの?」と。当の患者さんはベットで座って、ずらっと囲まれて、立ったままの医師の話を聞いていた。 久々にあんな大名行列をみた。 あとから聞いてみた。 「あれはどんな人がきてるの?大勢で来たけど、00先生しかしゃべってない。まー、いいもの食べさしてくれるんやったらいいけど。なんかかわるの?」。冷めた口調だった。ほんとにそうだと思う。でもたぶん彼の食事は変わらないだろうと思う。(実際変わるという指示はでていない。) 彼は基礎疾患に糖尿病をもってる。そして彼のカルテには『食事量がとれれば良い云々』の記載のみ。栄養状態が悪かったのはちょっと前の話。食事量は徐々にあがっており、実際今日は全量摂取できている。時差もある。 彼のしゃべらない口調から不満を感じる。彼は医師に遠慮がち。 先日、食事が食べられるようになったから、インスリンの量が変わった。彼はその値を打った。私の夜勤で2回低血糖をおこす。その時に「打つ前から低血糖になるのはわかっていた。でも先生がいうから打った。打つ前からなるっていっても素人考えやからあかんと思って。やっぱりな。」 あぁ・・・ 患者さんは、いっぱい言いたい事を抱え遠慮していると改めて実感。 あの大名行列。 なんで対象患者さんが内科系の「会話のできる人」なの? できない人の方がはるかに対象者多いのに。いっぱいみてほしい人いるよ。誤嚥性肺炎の人達などなど。 あと整形外科も対象にいれるべき。だって、内科・外科の医師は、まだ栄養管理してくれるもの。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005/03/03 12:15:00 PM
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