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テーマ:最近観た映画。(39833)
カテゴリ:映画
三島由紀夫の小説は2~3点しか読んだ事がないと思う。耽美的で、滅びゆくものに美しさを見出し、誇りを価値あるものとして書いていたような印象があり、浸れるとどっぷりとはまれるけど、下手するとついていけなくなるような両極端な印象。
「春の雪」は読んだ事がなかった。でも行定監督だし、美輪さんが良いコメントをされたらしいので期待して見に行きました。 映像は確かにきれいではあったけど、「蝉しぐれ」や「雨あがる」「阿弥陀堂だより」とかの方が私は好き。日本映画にこだわらなければ、「英雄」がきれいだったなー。 妻夫木さんは良かった。若いし、これからますます良い俳優さんになりそう。それと名前忘れたけど、松枝の友人の本多役の人がとっても良かった。あの時代の小説って、ああいう良き友人がでてくるの多いなーと思うのは気のせいかな。とにかく、あぁいう友情って憧れる。 脇を固める俳優さんも良かった。岸田今日子さんとか門跡役の人とか蓼科役の人とかが大変印象に残っている。流石だなー。 ただ、竹内結子さんが、あんまり・・・なんだろう?頑張ってはるなーとは思うのだけど、なんか違うような・・・ 儚くて、折てしまいそうなのに芯がめちゃくちゃ強いっていう感じがもっとあればなぁって思った。華族の誇り・意地や品位のようなものも・・・ あと着物に違和感を感じたなぁ。柄行が、大正時代のイメージに合わない。あくまで私のイメージだけど。 映画は、なんだか鋭さが足りなかった気がする。三島由紀夫って、もっと鋭くって脆くって危険な感じじゃないのかなぁ。 単に、私がこういった輪廻転生の絡んだ恋愛ものに共感できないだけなのかな。「アイーダ」を見に行った時も、こんな感じだった。「生まれ変わっても・・・」っていうストーリーに冷めてしまう。 まあ、ハービスエントがなかなか楽しい所だったし、サンマルクで出来立てほやほやのチョコクロが食べられたから、よしとしよう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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