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カテゴリ:大切なもの
新聞の本紹介の欄でなつかしい本の題名を発見しました。ミヒャエル・エンデの『はてしない物語』です。正確に言うと、この本の紹介ではなく、『ファンタージエン秘密の図書館』という本で、エンデの弟子が書いた外伝のようなものらしいです。
子供の頃、両親からもらう誕生日やクリスマスのプレゼントはいつも本でした。子供だったので、友達みたいにおもちゃが欲しかったのですが、(後に本屋を開業するくらい)父は本が好きだったのです。 小学生のある誕生日に、この『はてしない物語』という本を買ってもらいました。大きくて分厚い本で、辞書みたいに重く、赤紫の布で装丁してありました。そして本を広げて閉じると、良い音がするのです。その音がとても上等な音に聞こえて、何度も無意味に開け閉めした事を覚えています。 上等そうな「本」だったので、読むだけででなく、持っている事自体が楽しみでした。でも、買っていたインコのピコにフンをされて、せっかくの表紙が汚れされてしまいました。今でもフンをふき取った部分がはっきり残っています。あの日の落胆は今でも思い出せます。 お話は、子供心にちょっと怖いけど、とっても面白いものでした。そして、次のページを開いたら、自分も主人公と同じように、向こうの世界に引き込まれのでは?とこわごわ読んだ記憶があります。 のちに映画化された『ネバーエンディングストーリー』を見て、イメージと違ってちょっとがっかりしましたが、映画で使われた「本」やアウリンがとても欲しくなりました。「幼心の君」は、とってもきれいで見とれてしましました。あの女優さんは誰だったのでしょう? そうそう、映画のテーマソングは六年生の運動会の時の、組み体操の曲にも使われてました。組み体操はメイン種目だけに練習が大変だった・・・ いろいろな事が思い出されて、『はてしない物語』を読みたくなったと同時に、『ファンタージエン』にもとっても興味がわいてきました。 久しぶりにわくわくした気分になれました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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