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カテゴリ:旅
夜勤が思いの外早く終わったのに、同僚を待っていたら結局10時すぎてしまっていた。
でも、帰宅してからもわりと元気で、このままどこかへ行こう!と思い立つ。だって、夜勤明けの二連休。元々は韓国に行こうと考えていた。でも、寒いと聞いたのと、仕事が気がかりな事、チケットの手配や職場への報告が面倒になったのでやめた。 結局、高速バスにのって道後温泉に行く事にした。電話で確認したら、1時間後のバスが残席4だった。駄目もとで行ってみたら、出発10分前にバス停に到着し、席もぎりぎりとれた。私ってラッキー。 バスの中ではひたすら睡眠。でも、時折起きて見る景色はきれいだった。特に瀬戸大橋を渡る時の瀬戸内海。いくつものいろんな船がおもちゃみたいに通っていた。島々も外国みたいな風景をかもし出していた。山にはまだ紅葉が残っていて綾錦といった様子。思い切って出発して良かった。 道後温泉に着いた頃はもう暗かったけど、昔友達と来た事があるので大体勝手はわかった。でも、寒くて道後温泉本館まで歩く気力はなく、ただお風呂に入ってご飯を食べてボーっとしてた。 宿には薪ストーブのある部屋があったので、そこでボーっと本読んでいたら、欧米系の男性がモナカのアイスクリームを分けてくれた。彼はアメリカ人でバレーボールのコーチをしているらしい。今は2ヶ月のバケーションで旅行中らしかった。日本語しか話せないくせに無理やり海外旅行に行く私と同じように、彼もまた日本語はほとんど話せなかった為、つたないコミュニケーションだった。でもかれこれ3時間ぐらい会話(?)していた気がする。 言葉が通じないので会話の内容は他愛ないものだけど、私が英語を話せない事以上に『坊ちゃん』を読んでいなかった事は恥ずかしかった。彼は読んでいたらしく、松山についてや漱石の話をしてくれるのだけど、私はあんまりわからない。私には、明治の文豪と言われる人達の文章は読みにくい上、読み始めてつまらなく感じた記憶がある。だから漱石は難しいと言って誤魔化そうとしたけど、彼の作品は難しくなく面白いと返された。苦笑。 日本食の話では、お寿司や天ぷらが好きだと言ってくれた。で、私にも聞かれたのだけど、答えに窮してしまった。苦し紛れに「お豆腐」と言ったのだけど、彼は気に入らなかったらしい。何故?と聞いた挙句、もし海外で日本食が食べたくなったら何を思い浮かべるんだ?というような聞き方をされた。ほんとは、お茶と白いご飯にお漬物が良かったんだけど、なんとなく「おうどん」と言ったらにっこり笑ってくれた。日本食ってなんなんだろう?とわからなくなった。 日本の名所の話では、温泉や京都・大阪の観光名所について聞かれた。温泉はなんとなく言えるけど、地元の名所って難しい。大阪は「大阪城」を苦し紛れに言うのが精一杯だった。京都もいくつかお庭の有名な所を言ってはみたけど、言いながら自分自身で不安だった。改めて、日本の事、そして紹介する言葉を知らないなぁと実感した。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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