こころ模様

　今回の旅の目的は流氷。何がなんでもとにかく流氷。

　宿で一緒だった女性（Ｓさん）が流氷ウォークをしようって誘ってくださった。私も是非したいと思っていたので、早速一緒に網走のツアーに申し込む。でも・・・昨日まであった流氷は、風のせいで今朝の網走からは消えていた・・・　ツアーで連れて行かれた所には５～６個の流氷が確かにあるにはあった。でも、これでは動物園のアザラシみたいと気分がどんどん下がっていった。そこでされた方もいらっしゃったけど、私達はキャンセルして知床まで行くことにした。Ｓさんは車でこられており、網走からウトロまで、いくら北海道といえども、圧雪かアイスバーンの道をときに時速８０キロほどで運転。途中白鳥公園やオシンコシンの滝も観光したのだけど、２時間ほどで到着し、おかげでウトロの流氷ツアーに間に合った。

　私達２人にインストラクターさんが一人ついてくださった。
ドライスーツって着るのは大変だけど、優れものでとっても暖かい事に軽く感動。
　海は流氷でびっしり。網走の流氷とは大違いで大感動！その流氷の上を歩いて、流氷がぽっかりあいて水溜りみたいになっている所で海に入る。ドライスーツは簡単に浮く上、浮き方や動き方を教えてもらいプカプカ。流氷をビートバンにしたり、枕にして寝たり、ラッコみたいに抱えてみたり・・・満足のいった所で流氷の上にあがって、今度は流氷の水溜りの中に浮かぶ流氷を飛び石みたいにぴょんぴょん飛び越えて遊ぶ。ぐらぐら揺れたり、浮き沈みもあるけど、とっても楽しい。最後にクリオネ探し。寝転んで、流氷の割れ目から海の中を覗く。静かにしていたら、ぎぎーと流氷が動いているのが体感できた。しばらくみていたら、真ん中が赤い透明の生物がパタパタしながらあがってきた。ペットボトルに捕獲して鑑賞。とっても不思議できれいな生き物だった。

　一時間ちょっとのツアーだったけど大満足。知床まできて良かった。片道二時間かけてまた網走に戻ったのだけど、景色はどこを見ても絵葉書みたいだし、オホーツク海は流氷で覆われているし、気持ちよい温泉に寄り道してもらったり、おしゃべりも楽しく、知床までのドライブは往復とも楽しかった。Ｓさんに大感謝。Ｓさんはとても素敵なマダムで、一緒にいてとても楽しかった。私の母親くらいの年齢なのにとても若々しく、活動的な方だった。良い刺激いっぱいもらえました。

　写真は、宿の窓からながめたオホーツク海にのぼる朝日です。とてもきれいでした。