こころ模様

　昨日、旅の目的だった流氷を満喫したので、今日はゆっくりぶらぶら観光をした。

　まずは網走監獄へ。
あたり一面雪の中に威厳のある赤レンガの刑務所。こんなところで外務作業に借り出された受刑者にとっては地の果てのようだったんだろうな。いろいろな懲罰の数々は想像するだけで背筋が寒くなった。それにしても、牢獄が木造だったという事に驚き。昔、サンフランシスコにあるアルカトラズ刑務所を観光したことがあるので、刑務所自体は勿論、展示の仕方も見比べると面白かった。ここでスーツケースを預けたロッカーの鍵を雪の上に落としてしまったのだけど、職員さんが拾っていてくださって助かった。雪でも降っていたら、やばかった・・・かれこれ三時間ぐらい費やして、北方民族博物館へ移動。

　北方民族博物館は小さな博物館だった。でも映像資料が豊富で結構面白かった。一番興味をひいたのは衣類。民族衣装って特徴があって装飾とかがとてもきれいだった。
　お腹がへったけど、食べる所がない。仕方が無いので、スーツケースひきながら圧雪＆アイスバーン化した雪道を車にびびりながら、徒歩１５分ほどのオホーツク流氷館まで登ることになった。流氷は昨日堪能したので、ここでは食事とお土産の購入だけにした。レストランは華人のツアー客で満杯で、広東語らしき言葉が飛び交っていた。北海道はやっぱりアジアからの観光客多いみたい。

　網走市内にもどり空港バスの待ち時間をぶらぶらしていたら、網走川が凍っていてびっくり。白鳥がその上をぺたぺた歩いている。川が凍るのは聞いたことあったけど見たのは初めて。朝鮮半島の凍った川を命がけで渡る話を思い出しながら、ぼーっと眺めてしまった。

　帰りの飛行機も行きと同じ３列目の座席にしておいた。せっかちなので前が好き。
　関空に到着するまで全然気がつかなかったのだけど、斜め前の席に漫才師の巨人さんが座っていらっしゃった。「こんなん仕事違って遊びやな」と言ってた言葉が印象的。一体何の番組なんだろう？機内持ち込み手荷物を明らかにオーバーしている荷物を抱えて、御一行は去っていかれた。中央の座席帯がないような小さい飛行機の地方路線、当然スーパーシートもないから、エコノミー席なんだなと妙に納得。

　チェックインカウンターでもらったチョコレートをおやつに食べながら、携帯の電源をいれてびっくり。四葉のクローバーのストラップがなくなっていた。ここ三ヶ月でストラップなくしてばっかり。しかもお守り代わりの四葉のクローバーだったのでかなりがっかりした。旅行がとっても楽しかったし、浮かれていないで気を引き締めなさいよっていう警鐘だと思うことにしよう。