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カテゴリ:仕事
今日は休日で落ち着いていたので、同僚は皆早々と帰っていくのに、一人で残業。もともと仕事が遅い上に、お昼から微妙な緊急入院を担当してしまったのが原因。入院時の情報収集をとる中で、ちょっと?な事が多くてぷりぷりしてたし、いつもなら取り残されたらちょっぴり寂しい気分になる。でも今日は、同僚達があれこれと手伝ってくれてとても助かったし、何より嬉しい事があったので、寂しい気分は飛んでいった。
今日担当させていただいた方の中に、先月までICUで人工呼吸器をつけていて抜管後に病棟にこられた方がおられた。高齢な事もあり、当初は反応が鈍く健忘症まで疑われていた上、傾眠傾向が続いてらっしたのだけど、ここ最近目覚しく活気がでてきてるという情報。動けないと思われていた先週、便意を感じてトイレに行こうとして床に倒れていた事があり、要注意人物だったのだけど、今日の会話ぶり動きぶりではかなりの回復を実感した。食事もほんのちょっとの介助でとれるようになったし、車椅子への移動も手を添えて見守る程度。何より会話が通じようになってきたし、表情がでてきた。どうも同室者との会話が鍵になったみたい。 朝の掃除の時、車椅子に乗れる方は極力乗っていただいて掃除をしている。当初は状態的に無理だったし、乗れるようになった最近でも乗ることを嫌がられていたのだけど、先週珍しく乗られた事があり、その時同室者と挨拶程度の会話をされ、同室者の存在を認識されたみたい。ベット上にいても、ギャッジアップしたら目を合わせたり、会釈されるようになられて、どんどんしっかりしてこられた。刺激ってすごいんだなって改めて思った。 そんな中、飼っているオオムの写真を持ってきてと家族に頼まれたという申し送りがあった。自分からそういう要求をされるっていう事自体がすごい進歩に思えて皆でびっくり。今日話題をふってみたら、写真を見せて下さった。そこにはブラジルからやってきたという巨大なオオムを背中にのせた、笑顔満面のとてもお洒落な老人が写っていた。最初に見たのが寝たきりの姿なので、元気な時の姿が強烈に新鮮だった。ご家族によると、デザイン関係の仕事をされていらっしたらしく、服装にはかなりうるさい方だったらしい。車椅子嫌いだったけど、オオムの話から表情がよくなって、洗髪に車椅子で行ってくれる約束を取り付けた。髪の毛洗った後、にっこり笑顔。あぁさっぱり~。そのままトイレでウォシュレットしようって言ってみたらオーケーしてくれた上、トイレでおつうじまでできた。素晴らしい!尿管とオムツにさよならできる日が近いと実感。食事も半分くらい食べられるようになってきたし、点滴ともさよならできるはず。手をごしごし洗ったら、垢がいっぱいでてきて「汚れてるな~」って発言。あぁすっきり。しかも発語増えてきてる。きっと、どんどん元気になれる。疲労もみらてないみたいだし、表情もいい。 ご家族からお礼の言葉と労いの言葉をいただいたけど、私の気分は爽快だし、私こそ元気をわけてもらった。私にとっても良い刺激になったもの。ひさびさに仕事でウキウキできた。やる気もでてきた。こちらこそありがとうございました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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