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カテゴリ:出来事
せっかくの夜勤明けの二連休。旅行に行きたいって思っていたのに、風邪をこじらせたみたいでひたすら寝て過ごす羽目になってしまった。夜勤前日から怪しかったので、クーラーは一切つけず、暑いのに首にタオルを巻いて布団をかぶり、汗をかいてはシャワーを浴びて、布団を干す以外は何もせず寝るようにしていたのに~~。
旅行にいかない分、贅沢しちちゃえと普段買わない食糧を買って、食べては寝て過ごした結果、先ほどからちょっと元気がでてきてパソコンが見られるようになりました。これで仕事は休まずにすみそう。よかった。だって今、仕事を休む事は不可能に近い。 先週末、同期が緊急手術で入院、夜勤にいったら別の同僚も入院してた。14人しかいないチームメンバー中、2人も病欠。私も顔が赤いしすぐ受診するように言われた。点滴とか言われたけど、水分も食事もとっているし、薬だけもらっておく。実際急変があって点滴してる時間もなかった。「休んでいたらいい」とか言われるけど、そうもいかない。最初は気力で乗り切れる自信があったけど、朝方には我ながらぼろぼろになっていた。一晩中寝ずに今にも転倒しそうな歩き方で病院脱出を図ろうとされている健忘症の方とのやり取りもさることながら、急変された方がお亡くなりになられた事はとてもしんどかった。 妊婦で悪阻があっても、お腹が大きくても夜勤をこなしている同僚達、下痢がとまらず炎症反応がかなりの高値を示していても働いている同僚もいるし、38度の発熱を薬でおさえて手術や外来を行った外科医もいた。自身が緊急入院しながらも外来や病棟診察は休まず、自分の検査を仕事の都合で2日引き延ばした為に病因の発見が遅れ、心肺停止状態で救急外来に運ばれて亡くなった内科医(死後に動脈瘤の破裂だとわかった)もいた。また、土・日であっても患者さんが気になって絶対に病院に顔を出し、昨年は自分の夏季休暇すら忘れて出勤していた医師がいる。今年はたった2日の夏季休暇をとり、休暇前日は23時過ぎまで働いた上で早朝に出発、博多・阿蘇・別府・宮島という接点の見えない場所を2日でまわって、病院からの電話を受けて休暇中の夕方に病院に戻ってきた。同僚から自分探しの旅にでたといわれ、自身も阿蘇山の河口を見ながら「ここで身を投げたら新聞になんて載るだろう?って思ったよ。」って冗談をいってたけどあんまり笑えない。 寝ながらそんな事を考えていたら、なんて不健康なんだろうとしか思えない。不健康な職員の医療サービスをうける患者さんは当然幸せではない。 健康の定義って難しいけど、せめて自分が元気であり、朗らかでなければ仕事はできないと改めて実感した。もう大義名分はいらないのかも。自分の健康の為に働き方を考えたいっていうのがしっくりくるのかな・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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