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こころ模様

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yai 1974

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2006/08/17
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カテゴリ:映画
 新聞記事でこの映画「蟻の兵隊」の存在を知って2週間、やっと見に行く事ができた。
これは、太平洋戦争終結した後も四年間、中国に残り共産党軍と戦い続けた日本人残留兵の一人である奥村和一さんを中心に撮られたドキュメンタリー映画。

 太平洋戦争後も上官にだまされて、国民党軍と合流して共産党と戦った日本人兵士がいた事は、聞いた事があった。でも、彼らが軍を除隊扱いされ、恩給すら支給されていない事は知らなかったし、今年の9月に最高裁が上告を棄却した事も勿論知らなかった。事実だと思っていたけど国からも、法的にも認められていなかったなんて・・・

 この映画を見て、自分が歴史上の出来事として、まるで一行の文章のような受け取り方しかしていなかった事に改めて気がついた。その歴史上の出来事によって、今でも戦い続けている人がいるという認識に欠けていた。
 なんでもそう。私は想像力に欠けるみたい。例えば、教科書で原爆を習ってもぴんと来なかったけど、原爆資料館に行ってはじめて恐ろしさを知った。こんなことは他にもいっぱい。
 知っている事は、ほんの一部で、どんなに一面的なのかって事を改めて実感した。

 ドキュメンタリーと言っても、編集が加えられるのだから、純粋なものではあり得ない。作り手の思想は入るって思う。映画を見る前、この映画は被害者の目線で描かれているのかなと思っていたけど、実際は違った。加害者の目線もあった。何より、初年兵教育で殺めた中国人が、日本軍が管理する炭鉱の警備員で、共産党軍が攻めてきたときに無抵抗で逃げた人々だったという事を知った場面は強烈だった。奥村さんの表情の変化はすごかったし、彼も後に話すように日本軍人に戻ってしまった。60年たった今でも、日本軍人としての教育が染み込んでいる事が見ていても怖かった。
 日本軍に拉致され暴行を受けた女性との対談がありました。女性はとても凛としていて、奥村さんを励ましてすらいたのが印象的でした。対談後に奥村さんは、自分もいたらやったと思うとも言っておられた。正直な奥村さん。今はとても穏やかな表情をされているけど、その過去には想像できない辛酸があったと思う。
 「私は蟻の兵隊だった」という本を買って、まだぱらぱらとしか読めていないけど、共産党軍の捕虜になった後、帰国後中共帰りと冷たい目で見られた話が載っている。私の祖父はシベリア抑留者で、シベリア抑留を経て帰国後、警察が様子を見に来たという話を祖父から聞いたことがある。元気に暮らしているか?足りないものがないか見に来るわけではない。共産主義を広めたりしていないか監視に来ていたという事が悲しい。

 靖国神社の場面はどれも印象的。若者達をどんな思いで、眺めておられたろうか。若者は置いておいても、小野田さんと言い合いをした場面は、私にとってショックだった。同じように終戦後も日本軍人として戦い続けた人同士なのに・・・悲しかった。

 とりあえず、今は本をじっくり読みたいと思う。


 

 





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Last updated  2006/08/17 09:55:38 PM
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