「新しい働き方について考えてみる法案」て名前はどうでしょう
私は普段、日経新聞と地元紙の2紙を読んでいますが、今回の残業代ゼロ法案(?)については、対照的な書き方がされています。地元紙では、『これぞ悪法』とメタメタに批判した内容の特集が組まれていて、中に著名な女性経評論家の先生が、労働組合側の代理人かと思わせるような内容を述べておられます。無論、何を言っても自由でしょうけどね。この方の"経済評論家"としての認識に、私は大いなる疑問を感じました。私は基本的には報酬を成果に応じて支払うという考え方に大賛成です。更に言うなら、金額制限もナシにして選択制にすべきだと思いますね。年長者のサラリーマン経験者として少し疑問に感じているのは、今回対象となる年間給与1000万円超の高額所得のサラリーマン達は、無茶な業務指示に何も口答えせず、病気になったり死を選ぶに至るまで、会社の指示に従って会社のために働くことをどう思っているのでしょう?そんな働き方が、本当に好きなのですか?命と引き換えに高給を得ることの目的は何なのでしょうか。名誉、社内の出世競争・・・そんなものを命と引き換えにしているのでしょうか?国内で働く多くの労働者が、どんなに頑張っても稼げない高給を手にしている方たちが死に至るほどの異常な働き方をしなければ、会社にその価値を認めてもらえないのでしょうか。働きすぎで病気になる方々には、大変失礼な話だとは思うのですが、どこかの時点で冷静に "このままでいいのか、俺" って、考えなきゃダメでしょう。自分の人生は自分のため、家族のための人生であって、会社のための人生じゃない。そういう考えが出来る優秀な人たちなのにね。何故、会社の思うがままに使い尽くされているのでしょうね。多分、病気になるまで働く大半の高給取りは、仕事が好きなんだろうと思います。ただただ仕事!仕事!!と、懸命に走っている≒ランナーズハイ状態なので、冷静に "このままでいいのか、俺" って考えないんだろうなぁ気付いた時には病気になっていて、その時になって「会社にやられた」っていうのかなても、大人の社会人なんだから、働き方の責任は自分にあるんじゃないでしょうか。地元紙には、亡くなった小児科医の奥様のコメントがありましたが、一番近くにいて、愛する人が病気になることを防ぐ役割もあったのではないでしょうか。残酷なことを申し上げているので申し訳ないのですが、やはり、過労死になるまで働く人に「やめて!!」と家族には言ってほしいです。過労死になる人もならない人も、やがて死ぬのは蓮如上人もお書きになっている通りやがて死んでいくのなら、自分の言いたいことを会社に言ってみませんか。自分のやりたいようにやらせてもらえないのなら、ほかの道を考えてみませんか。今回の法律の対象者は少ないそうですが、毎日毎日忙しく命を懸けて働いているサラリーマンの皆さんには、これを機会として "このままでいいのか、俺" って見直してほしいのです。法案の対象になる人もならない人も、そろそろ新しい働き方について、考えてみてほしいと思っています。