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偐万葉田舎家持歌集

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2008年09月の記事

全19件 (19件中 1-19件目)

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第１６回智麻呂絵画展

222222008-09-30 22:53:58*.ocn.ne.jp 22221　 2008-09-30 22:47:11　 *.e-mobile.ne.jp 22220　 2008-09-30 22:40:42 　　　　ビターｃさん　　本ブログ「偐万葉田舎家持歌集」への、丁度２２２２２番目となるアクセスは上記のとおりでした。これはどなたなんでしょう？　ご訪問感謝です。　　さて、本日も雨にて、銀輪散歩またもお休みです。そのせいかどうか、今日お風呂上りに体重を測ると、１～２ｋｇ増えていました。第１６回智麻呂絵画展　　本日、智麻呂氏邸を訪問、彼岸花などの最近作を撮影させて戴いた。もっとも、何枚かの絵手紙はすでにして、ご友人宛てに発信された後であったのは返す返すも残念なことではありました。（彼岸花１）（彼岸花２）（彼岸花３）彼岸花　咲きぬる野辺の　秋風に　吹かれ行かなむ　明日香川の辺（色鉛筆）とりどりの　笑みの色あり　鉛筆の　描きし花は　今日も咲くなれ　　　いつもは描く側の立場の色鉛筆たちが、今回は描かれる側になりました。そのうち、智麻呂氏の自画像も登場するのではないかと、偐家持はひそかに期待しているのだが・・・・（葡萄）ひと房の　青き葡萄の　秋の実の　ありてすがしき　朝の部屋かな　　

2008.09.30

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百日から千日

今日も雨にて銀輪散歩はお預け。　　すっかり秋にて、夏の花「百日紅」（サルスベリ）もさすがに店仕舞い。と思いきや、「千日紅」が雨に濡れて咲いていました。と言っても「千日紅」は、樹木ではなく、サルが滑りようもない可憐な草花（一年生草本）である。　　真赤で可愛かったので、写真に。　　ドライフラワーによく利用されるらしいが、もともとがカサカサした花だから水分が少なく、生まれながらドライフラワーみたいな花である。（千日紅）百日紅　過ぎにし秋の　風に揺れ　千日紅き　花に雨降る　　　因みに、「千日紅」の花言葉は「変わらぬ愛情」らしい。もうひとつついでに掲載。　　シャリンバイ（車輪梅）の実である。まだ青い実（写真上）と葡萄色に色付いた実（写真下）とありました。ブドウ色の実は美味そうだったので、試しに一つ摘んで齧ってみたが、硬くてカサカサ、味も香りも何もない。でも、色付いた実は、いかにもうまそうでしょう？

2008.09.29

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銀輪散歩（続）

　　本日は、どんよりした鬱陶しい空模様にて、一日中書斎に籠ったまま。よって、昨日までの銀輪散歩で見かけた花などを掲載してブログの更新といたします。（ミゾソバ）　　蕎麦の野生化したものかと思っていたら、そうではなくて「ミゾソバ」という野草であるそうな。近くでよく見ると蕎麦とは花も葉も異なる。しかし、可憐な花である。川辺の水際などの湿地や溝地に群生しているのをよく見かける。遠目には蕎麦の花によく似ている。紅蕎麦の　花や散りけむ　ミゾソバの　花はもはしき　銀輪の道（釣舟草）　　同じく湿地に咲いてる花としては、ツリフネソウがある。独特の花の付き方なので一度目にすると忘れない花である。（釣舟草）　　黄色のツリフネソウもありました。花の色で「ムラサキツリフネ」と「キツリフネ」に区分される。ホウセンカの仲間になるらしい。釣船の　花は笑むらし　朝露の　光れる秋に　恋ひてぞ来しかこの木、何の木？気になる、気になる。　　ヤツデによく似たぼんぼりの花であるが、葉が普通の形で、薄い。何かで見た記憶があるのだが、思いだせない。どなたかご存じの方いらっしゃれば、ご教示ください。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

2008.09.28

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銀輪散歩・・・花園公園の朝と夕

　　朝と夕方に市内の三公園をめぐる銀輪散歩。すっかり秋にて、朝夕の風は心地よくあるも、少し肌寒く感じられさえする。　　朝の花園ラグビー場から東南東の方向を望む。快晴の空に、生駒山系の山から白雲が低く、細くたなびいて・・・既に高くなっている朝の日の光が一条の糸となって・・・天使の舞降り来たるか。　恩智川。右手の林の中に「加納公園」がある。　　合歓の木。今は実も褐色の色に。この実を見ればこの木がマメ科であるということが納得される。（萩もマメ科の植物で、やはり実は豆の如しである。）吾妹子（わぎもこ）が　形見の合歓木（ねぶ）は　花のみに　咲きてけだしく　　実にならじかも　（大伴家持　巻８－１４６３）　　万葉では「ねむ」とは言わず、「ねぶ」と言いますな。これは関西人には納得されることです。「む」と「ぶ」は容易に入れ替わるのである。「眠（ねむ）たい」を「眠（ねぶ）たい」とも云いますから。　　本家の家持殿の合歓の木は「花」には咲けど「実」にはならない、とのことだが、加納公園の合歓は見事な実をつけていましたな。　　花園公園の夕照です。火の鳥と　燃えける空の　鳳の　天駆けるらし　秋の夕暮れ　（偐家持）

2008.09.27

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秋

　　　暫くブログを更新していなかったら友人から心配されてしまいましたが、偐家持はいたって元気であります。ちょっとブログをサボっていただけです。　　今日は雨なので家に籠っていますが、ここ最近の銀輪散歩で見かけたものをご紹介することで、ブログの更新といたします。　　まずは、秋の風です。人皆は　萩を秋と云ふ　よし我は　尾花が末（うれ）を　秋とは言はむ（巻１０－２１１０）　　「人は皆、萩のよさが秋だと云うけれど、私は尾花の穂先のよさをこそ秋だと言いましょう。」という、この歌の作者に賛同する訳でもないけれど、確かに秋風に靡きつつ、日差しを受けて銀色に光っている尾花こそが、秋風を表現する第一のものである、という気がしますな。　　バッタの一人旅。「気ぃ付けて行きなはれ。」　　イトトンボの夫婦。「仲のええことどすなぁ。」　　もとも、イトトンボのオスは、産卵期の近づいたメスをこのようにして捕まえて置くらしいです。他のオスに盗られないための、つまり自分の遺伝子を遺すための涙ぐましい努力という訳です。　　結婚式や結婚指輪もないトンボの世界にあっては、これが夫婦であることの唯一の公示方法であるのですな。でもこの方法は、いったん結婚してしまうとメスの方からの離婚はできないという制度のように思われます。　　いずれ、イトトンボの目覚めたメス達が、このやり方に異議を申し立て、その生態も変わるのかも？（笑）　　グミも赤く熟し始めました。グミの実の　葉陰に赤き　色のして　小鳥待つとや　大空青し　　ツユクサ（万葉ではつき草）は、夏の花という部立てになっているが、秋の花とした方が似合うような気もしますな。　　とは云え夏の花なれば、偐家持もそれに従い詠むことといたしましょう。空の色　映し咲くなれ　つき草に　夏の名残りを　見むや秋道　　　鶏頭は万葉では韓藍（からあゐ）と云うが、葉鶏頭もこう呼んでいいのだろうか？赤々と　空も染めむと　葉鶏頭　燃えて咲きたり　秋の道の辺　　チカラシバは万葉では「芝草」という。もっとも「芝草」は固有名詞ではなく、雑草のことであるという説もあるのではあるが・・・。昔はよく道端にこの草を見かけましたが、最近は余り目にしない。　　この草の穂を下方からつまんで上方にしごくと、穂が毬栗のようになって指の間に残る。「ほらっ、クリだよ。」などと言って子供は遊びました。立ちかはり　古き都と　なりぬれば　道の芝草　長く生ひにけり（巻６－１０４８）

2008.09.26

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第１５回智麻呂絵画展

第１５回智麻呂絵画展　暫く過去の作品が続きましたので、今回は最近作などをご紹介します。（もみじ葵）（蓮１）（蓮２）　上記の３作品は、本ブログの花の写真がモデルになっています。さて、どのページの写真でしょうか？（萩）（お月見の花）（水仙）　上の水仙の絵はかなり以前に描かれたものらしいが、昨日、智麻呂邸にて発見しましたので、掲載して置きます。

2008.09.21

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第１４回智麻呂絵画展

第１４回智麻呂絵画展偐山頭火コレクションから８作品　今回の作品は全て偐山頭火氏のご提供によるものであります。　　（水仙）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（さくら）（バイクの偐家持と偐山頭火）（小手毬）（錦織公園）（野仏のある道）（鬼田平子＜オニタビラコ＞）（紫陽花）

2008.09.21

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夢の風橋　風の夢

　　今日は雨が降ったり止んだり。　　台風は南寄り、和歌山県の南沖を進んだから、大阪は余りその影響を受けなかったようであるが、朝夕に近所を少し走ったばかりにて、銀輪散歩は今日もお休みである。（台風１３号が立ち去ったと思ったら、もう１４号がフィリピン沖で発生したとのこと。銀輪の天敵ですな、台風は。）　　という訳で、ブログのネタもなくこれあれば、回文詩に挑戦と取り組んでみたが、今日は不調にて何やら陰鬱で暗い詩と相成りました。まあ、失敗作ですな。　　　　題　「夢の風橋　風の夢」　　　　　　雨降る戻橋　風の夢か　　　　　　我の道細し　無人の古き　暗夜の峠　　　　　　花白く咲く　寒風の音の闇　秋の夜の雨　　　　　　涙の我は　今は　我の涙雨の　夜の秋　　　　　　闇の音の　風寒く　咲く白花　　　　　　峠の夜　暗き　　　　　　古の人無し　細道の我か　　　　　　夢の風橋　戻る降雨　上記の回文詩を普通の定型詩に翻案すると、こうなりますかな。（９.２０.７時１３分追加）　　題「夢の風橋　戻り橋」　　　　雨は降る降る　戻り橋　　　　風の運びし　夢なるか　　我が行く道の　細ければ　行く人も無き　古き道　　暗夜の峠　行く我に　手向けけの花は　白く咲く　　　　寒き風の音　闇に消え　　　　秋の夜深く　雨の降る　　涙す我は　今はしも　雨も涙と　眺めむや　　闇の音かも　風寒く　ま白に咲きし　花ひとつ　　峠の夜は　なほ暗く　いにしへ人は　いづちやも　　其が細道に　凝然と　佇む影は　我なるか　　　　夢の風橋　戻り橋　　　　またも降る降る　寒き雨＜参考＞過去の回文詩はコチラからどうぞ。　　　　　　「山秋の色　紅色の秋山」（２００８．９．１４．）　　　　　　「旅人一人旅」（２００８．９．１１．）

2008.09.19

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第１３回智麻呂絵画展

台風１３号が接近中ということで、銀輪散歩もひと休みである。だから、という訳でもありませんが、本日は智麻呂絵画展であります。昨日、今日と偐山頭火氏から多くの智麻呂絵画をメール送信戴きました。お陰で偐家持美術館の在庫が一挙に増えました。そんな訳でこれを順次公開しようという次第。第１３回智麻呂絵画展（鮭）と（蟹）（葱）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（玉葱）　　食欲の秋という訳なるか、上記はすべて食材ですな。蟹なんかは茹だった蟹ですからね。智麻呂料理教室？と誤解される向きがあっても困りますので、花の絵も掲載して置きましょう。（萩）万葉集に最も多く歌われている花は萩である。吾妹児（わぎもこ）に　恋ひつつあらずは　秋萩の　咲きて散りぬる　花にあらましを　（弓削皇子　巻２－１２０）高円の　野辺の秋萩　いたづらに　咲きか散るらむ　見る人無しに　（笠金村　巻２－２３１）さ男鹿の　朝立つ野辺の　秋萩に　珠と見るまで　置ける白露　（大伴家持　巻８－１５９８）（椿）巨勢山の　つらつら椿　つらつらに　見つつ思（しの）はな　巨勢の春野を　（坂門人足　巻１－５４）あしひきの　八峰（やつを）の椿　つらつらに　見とも飽かめや　植ゑてける君　（大伴家持　巻２０－４４８１）（ゆり）燈火（ともしび）の　光に見ゆる　さ百合花　後（ゆり）も逢はむと　思ひそめてき　（内蔵縄麿　１８－４０８７）さ百合花　後（ゆり）も逢はむと　思へこそ　今のまさかも　うるはしみすれ　（大伴家持　巻１８－４０８８）筑波嶺の　さ百合の花の　夜床（ゆとこ）にも　愛（かな）しけ妹ぞ　昼も愛（かな）しけ　（大舎人部千文　巻２０－４３６９）

2008.09.18

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彼岸花・コスモス・秋の空

　　先日イタドリの花を紹介し、万葉集に出て来る「壱師（いちし）」だという説があると申し上げたが、通説の方の彼岸花も掲載しないと不公平だから、本日、銀輪散歩で見つけたのを撮影して来ましたので、掲載します。　　また、秋はコスモスですから、黄花コスモスも。そして、秋の空も。　　もっとも午後から夕刻にかけて雲が暗く垂れ込め、一時雨も降りましたから、空の方は昨日の夕刻の写真です。こすもすの　花は咲きぬる　野辺の道　ゆけば空にも　秋の雲見ゆ野辺ゆけば　壱師の花の　咲き出でて　我に笑むらし　朝の我妹子　　さて、話は変わるが、大学の同窓会東京支部の会報に掲載する会長挨拶の　原稿を送れというメールが届いた。早速に書き上げたが、面白みが無いので、末尾に長歌と反歌を作って入れて置いた。こんな挨拶文も型破りで面白いかと（笑）。春されば　桜花咲き　秋されば　もみぢ葉匂ふ待兼の　丘にぞ共に　学びたる　友のえにしや若き日の　思ひな忘れそ　あづまなる　我が背我妹子青雲の　たなびく空の　絶ゆるなく　継ぎて見が欲し　のちにもあはめ　　　反歌足柄の　み坂に秋の　雲立てば　相見む時の　君と偲ばむ待兼の　丘の秋萩　今日咲きて　君待つらむぞ　青雲の庭　　

2008.09.17

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第１２回智麻呂絵画展

第１２回智麻呂絵画展智麻呂の　文月（ふづき）四日に　始めたる　絵のお披露目も　早や十二回………偐家持　　早きものにて、智麻呂絵画展も１２回を数えることと相成りました。ご来場戴きました皆様、コメントを戴きました皆様に、心より御礼申し上げまする。　　今後とも、智麻呂並びに偐家持美術館、打ち揃いまして、本絵画展開催に誠心誠意相努めますれば、相変りませず、ご支援、ご鞭撻、また、ご愛顧のほど、隅から隅まで、ずず、ずい～っと、オン願い申し上げた～てまつりまする～っ。本日は智麻呂処女作とも云うべき絵をご紹介申し上げます。　　この絵は同氏がまだ入院中のリハビリにあった時、病院近くの公園で見た満開の桜を描かれたもの。桜の木を真下から見上げる絵である。偐山頭火氏のご提供にて公開いたします。（桜花咲き）　　夢うつつ　重ね咲くらし　桜花　　　　　　見れども飽かず　今盛りなり　（偐家持）　　次の「おとぎり草」も偐山頭火氏の提供である。（おとぎり草）（むくげ）　　上の「むくげ」は最近作です。以下の絵は掲載漏れの分です。（ざくろ）（ハナミズキ）（藤）（ポインセチア）

2008.09.16

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石榴

寡黙なる　友が差し出す　割石榴これは俳句をやる友人の、凡鬼さんの句である。　　実が熟して割れた石榴は俳句では「笑い」を表象するものとして使われるらしいが、この句はそれを意識して「寡黙」と「笑い」をそっと並べたものであるとのこと。時々我々友人間の若草メールで送っていただく凡鬼作の俳句は楽しみなものの一つである。　　ザクロの実が色付き始める季節となりました。割れて実が笑い出すのはもう少し先のことです。銀輪散歩の途次、ザクロはないかと探したら、あるものですな。たわわに実をつけた石榴の木を見つけました。　　笑い顔は追ってお見せすることとして、本日は「寡黙」なるご尊顔をご紹介申し上げまする（笑）。　　昨夜は中秋の名月よく見えてご同慶の至りでございましたが、へそ曲がりの兼好はんは「花は盛りを、月は隈なきをのみ見るものかは」と言うたはりますな。　　よって、本日の十六夜の月をこそ見るべきと思えども、今夜は雨のようにて、雲居の月となりそうですな。十六夜（いざよひ）の　月待つ宵の　草の花　咲きても雨の　降るといふらむ　　　（偐家持）　　若草読書会の友人から、メールあり、名月を眺めていたら、亡き母のことや小生の作りし和歌など思い出された、とのこと。偐家持のその歌とは、天の海　月の船ゆく　秋の夜は　母もや乗らむ　光さやけしであるが、彼女のお母上のご逝去を傷み、小生が詠んだ歌のようでもありました。古の人も月を眺めつつ亡き人のことを偲んだことであるか。　　先日、小生がサラリーマン現役時代の頃の元上司で、元社長でもあったＯ氏が亡くなられたが、そんなことも思いつつ、合掌です。

2008.09.15

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いたどり・すかんぽ

　　昨日の銀輪散歩の傍ら見つけた花は、イタドリの花。　　子供の頃は「すかんぽ」と呼んでいて、若くて太いすかんぽの茎は皮を剥いて食べたものである。酸っぱい味で、美味しいものではないが、子供は、何故か山を歩いている時は、すかんぽを探して食べたりしたものであった。　　食べるというより、ムシャムシャ齧って、酸っぱい汁だけを嚥下し、食べカスをぺっと地面に吐き出すのである。余り行儀はよくない。　　我々の土地では、これを食材としては利用しなかったが、土佐とか地域によっては、山菜として食用に利用されているらしい。一度料理された「すかんぽ」なるものを食べてみたい気も、しない訳ではない。　　万葉では「いちし」の花が、この「すかんぽ」こと「イタドリ」の花だという説がある。通説は「彼岸花」だというのであるが・・。路の辺の　壱師の花の　いちしろく　人皆知りぬ　我が恋妻を（巻１１－２４８０）　　先日、回文詩第二弾を作ったので、掲載して置きます。紅葉の季節には未だ少し早いのですが、回文というのは、字の流れのままに作るしかなく、どんなものが出来上がるかは、作っている者にも実は分からないので、ご容赦を。台本のない演劇の上演みたいなものですな。題　「山　秋の色　紅色の秋山」山　秋の色　紅く遠雲　流る　渡船の旅今日　夕影の中川は　我の　心遊ぶ　飛鳥の　川か旅は人　人は旅か川の鳥　飛ぶ　遊心の　我は川中の　影　夕日今　旅の船　渡る　流雲　遠く　紅色の　秋山　　今宵は中秋の名月。いい月を見たいものです。吾が恋は　更けゆく秋の　夜をこめて　月あきらけき　空駆けるらし萩の花　薄に風の　おとづれの　かそけき影に　あかあかの月(以上１２時９分）我が庭よりの中秋の名月を載せて置きましょう。

2008.09.14

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第１１回智麻呂絵画展

第１１回智麻呂絵画展　　本日の絵画展では、最初期の絵など、過去の絵をご紹介します。（葡萄）　　この絵は脳梗塞で倒れられた智麻呂氏が、唯一無事であった左手で、リハビリにもなるとて絵を練習され、お見舞い戴いた方、ご心配戴いた方への、お礼状として書かれた絵手紙の絵である。　　まだまだ字も絵もたどたどしい感じではあるけれど、これを受け取った時には「よくぞここまで回復されたか」と感動もし、安心もしたものでありました。　　以下の絵は、年賀状などに描かれた挿画である。（鶏）（スーとチッチ）（椿）（鮎）＜左・鈴虫（それとも蟋蟀？）　右・玉虫＞　　最後に赤い花なども添えましょう。＜以下は最近の絵である。＞（デュランタ＜別名タイワンレンギョウ＞）

2008.09.12

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旅人一人旅

　　今日は１１日。２２日もそうだが、右から読んでも、左から読んでも１１、２２と同じ数字になる。　　「しんぶんし」、「たけやぶやけた」のようにどちらから読んでも同じ文章になるのを「回文」という。この形式で詩を作ってみることにした。　　漢字混じりにするから、仮名に直した場合の音は必ずしも同じではないが、漢字は漢字として読めば左右同文となる。　　題　「旅人一人旅」　　　　我　旅人　一人の旅行　　　　いなかは　夢の空の　煙ゆき　　　　青春の日　一日の春　　　　青き　ゆ煙の空の　　　　夢　はかない　行旅の人　　　　一人旅　我　　　　徒然なるまま、戯れに作って、友人にメールしたら、拍手をいただいたので、偐家持の、回文詩、処女作として、出来映えは別として、記念にブログに掲載して置きます。これも一種の頭の体操ですな。　　家持の父親は大伴旅人（たびと）ですから、偐家持の回文詩・処女作が「旅人一人旅」であるのも、話が合うというものである。　　もっとも、湯けむりの空に消えゆく旅は、偐家持よりも友人の偐山頭火君の方がお似合いではありますが・・・・。（大伴旅人歌碑）

2008.09.11

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重陽の節句

　　今日は９月９日、重陽の節句（菊の節句）である。長生の効能があるという菊花酒を飲んで長寿を願うという節句であるが、桃の節句や端午の節句、七夕などに比べると格段に影が薄い。絶滅危惧種の節句である。　　もっとも、本来旧暦（太陰暦）での話だから、旧暦では今年は９月２９日が９月１日。従って１０月７日が旧暦の９月９日、重陽の節句である。約一か月後だから、菊の花とも季節的に合い、菊の節句というのも肯ける。　　重陽の節句の我が国での最初は天武天皇十四年のこととされている。日本書紀天武紀十四年九月の条に、「九月（ながつき）の甲辰（きのえたつ）の朔（ついたち）壬子（みづのえねのひ）に、天皇、旧宮（ふるみや）の安殿（あんどの）の庭（おほば）に宴（とよのあかりきこしめ）す。」とあるからである。　　ところが、天武天皇は朱鳥元年九月九日に没するので、この日は忌日とされ、宮中での宴は行われなくなったらしい。　　天皇が天武系から天智系に変ったこともあってか、平安時代初期（嵯峨天皇）に重陽の宴の記事が見えるようになるとのこと。　　さて、重陽の節句の今日は大学の同窓会の幹事会の日にて、その後の懇親会では、ビヤホールにて、菊酒ならぬ麦酒でのEin　Prosit（乾杯）でありました。　　友人の話であるが、盃の酒に月影を映しそれを飲み干すと長寿になるという話があるらしい。新暦の重陽は、菊の花ではなく、月を酒に浮かべて飲むべかりける、ですかな。（注）上の月の酒の話の根拠が何であるかは知らないが、こんなことが元になっているのかも。月ではウサギが臼をついているが、あれは中国では、餅ではなく、仙丹という不死の薬をひいているとされている。また、月の神様・月讀尊は飲むと若返るという変若水（おちみず）を持っていると言われている。（以上、１０日夜１１時追加）

2008.09.09

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タイワンレンギョウがやって来た。

　　本日は二十四節気のうちの白露。「陰気やうやく重りて、露にごりて白色となれば也」（暦便覧）とて「白露」と云うとか。白露から秋分の日までの期間も白露と云うらしい。地球温暖化はこういう季節感を確実に破壊してゆきますな。夕空晴れて　秋風吹き　月影落ちて　鈴虫鳴く・・・澄み行く水に　秋萩垂れ　玉なす露は　薄に満つ・・・　　こういう景色と白露という言葉はいかにもマッチする気がするけれど、近頃の豪雨では、この風情もありませんかな。それでも夕影が濃くなると、庭は秋の虫の声が満ち満ちて、やはり秋を思わせる。我が庭は、今宵コオロギたちのカラオケ大会なるか。　　ところで、そもそも白露という言葉を知っている人はどれ位いるのでしょうか。白露と言えば、今は、白露山、露鵬の大麻問題の方を連想される人の方が多いかな？　　話は変わりますが、昨日、智麻呂氏宅を訪問させて戴き、楽しいひと時を過ごさせて戴いた。本日は、その智麻呂氏ご夫妻から、タイワンレンギョウ（デュランタ・レペンス）の絵手紙が届きました（左上）。　　小生の先日のブログで紹介したこの花をご覧になって、美しい花だとお感じになったようで、ご近所でこの花を庭に植えておられる方から、ひと枝を貰って来られて、お描きになったらしい。　　それはさて置き、智麻呂氏の昔の絵、特に（８年半前に）脳梗塞で倒れられた後のリハビリの中で最初に描かれた絵手紙も撮影させて戴いたので、追ってブログにてご紹介申し上げる予定です。紅葉葵の絵も描いておられる最中でしたから、いずれ、これもご紹介できることでしょう。

2008.09.07

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第１０回智麻呂絵画展

第１０回智麻呂絵画展　恒例となりました偐家持美術館主催の智麻呂絵画展、第１０回目を開催いたします。　多数の皆様のご来場、お待ち申し上げます。（野菜の井戸端会議）野菜らも　ゐ群れて何や　語るらむ　ポスト福田の　ことにはあらじ（偐家持）（コスモス）　　コスモスはメキシコ原産にて明治になってから日本に入って来たらしいが、今や日本の秋野の風景に欠かせない花である。万葉人好みの花の色形だと思われるので、彼らならどんな風に歌っただろうかと思うと楽しい。コスモスの　花は揺れける　明日香風　そよりと秋の　添ひて来るらし（偐家持）（ワンちゃん）ひむがしの　野に白犬の　居る見えて　かへり見すれば　尾も白きかな（柿本偐麻呂）（花）（松茸）　　松茸は万葉時代には「秋の香」と呼ばれたらしい。　　松茸の芳香を、秋の香りの代表として、「秋の香」と言ったとのこと。万葉人も松茸を食し、その香を楽しんだのですな。高松の　この峰も狭（せ）に　笠立てて　盈（み）ち盛りたる　秋の香のよさ（巻１０－２２３３）（ナス）　　茄子は平安時代になって、「奈須比（なすび）」として我が国に入って来たとされる。　　従って、人麻呂も赤人も家持も、茄子は知らなかったし、食べたこともなかったということです。　　さて、上の絵は、智麻呂氏曰く「未完成」ということであったのだが、偐家持が「これで十分に完成」と勝手に撮影して来ましたので、或いは、完成画は少し変化しているのかも知れません。その際は写真を差し替えいたします。いずれにしても、この茄子の絵、偐家持はなかなか気に入ってます。

2008.09.04

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酔芙蓉

　昨日、今日、明日と越中八尾は「風の盆」ですな。　風の盆恋歌（歌・石川さゆり、作詞・なかにし礼、作曲・三木たかし）の歌詞、　　　蚊帳の中から　花を見る　　　　咲いてはかない　酔芙蓉　　　　若い日の　美しい　　　　私を抱いて　ほしかった　　　　しのび逢う恋　風の盆ではないが、本日は酔芙蓉を掲載します。花園中央公園の花壇に咲いている酔芙蓉の花の時間による変化を追ってみました。朝８時２分撮影の酔芙蓉（花の色は白である。）午後１時３２分撮影の酔芙蓉（花がピンクに色づいている。）午後５時３６分撮影の酔芙蓉（通り雨があったせいか早々と萎んでしまっていた。）

2008.09.02

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