第7回和郎女作品展
第7回和郎女作品展 28日の読書会では、智麻呂絵画の新作の他に、和郎女さんの作品も新作3点を撮影させて戴きました。彼女の作品展は長らく開催して居りませんでしたが。何とか開催できる程度の作品数が揃いましたので、久々の和郎女作品展といたします。 <参考>過去の和郎女作品展はコチラからどうぞ。(うさぎ) 来年は卯年ということで、うさぎを作って下さいました。来年のことを言うと鬼が笑いますが、ニ兎を追うもの一兎も得ず、一石二鳥はあるが一石ニ兎はないのであってみれば、来年は地道にコツコツやりましょう。 で、ちょっと早いですが、お正月用に「宝船」が次の作品です。(宝船) 次は小物入れ。 これは酒の紙パック容器を利用して作られています。 当日は、これにお菓子を入れてお持ち下さいました。 凡鬼さんがいたく感心されて、「これは民芸品店に卸しても絶対に売れる。」と仰っていましたが、偐家持美術館民芸品販売事業部にて売り出しましょうかね(笑)。(小物入れ) ちょっと角度を変えてもう一枚。 ちょっとした小物を入れるのに丁度良いです。 皆さまおひとついかがでしょうか? さて、以上3点が今回ゲットした作品で、以下の4点が数カ月前に仕入れていながら、公開せぬまま時日を経過してしまった作品です。 そんな訳で、ちょっと季節の合わない作品が3点ありますが、ご容赦願います。(おばあさん) これは軍手で作ったお人形です。 上の「小物入れ」とか、最近は貼り布絵(こういうジャンルの作品は正式には何と呼ぶのでしょう?今頃何をとぼけたことを、ですな。)から創作範囲を広げて居られるのでありますな。(蛍狩り) 蛍を詠った万葉歌はない。「ほのか」に掛かる枕詞として「蛍火の」が登場するのみである。仕方がないから、和泉式部さんにご登場いただくこととする。上の無邪気な子供たちの蛍狩りとはそぐわないが、彼らとてやがて恋に身を焼く若者になるのであってみれば・・である。 もの思へば 沢の蛍も わが身より あくがれ出づる 玉かとぞ見る (和泉式部) 「ほ~ほ~ほたる来い・・」の方が、勿論、上の絵には似合うのであるが。(七夕) これも亦、「笹の葉さらさら・・」の世界ですな。万葉歌を無理に付ける必要もないのであるが、偐万葉集であるから・・無理にでも、であります。 さいわいに、七夕の歌は万葉集にこと欠きません。 しかし、ここは大伴家持の歌といたしましょう。来月、12月23日には交野市の星田妙見宮境内に新しく建立された、この歌の万葉歌碑除幕式があるのであってみれば。 十年七月七日の夜、ひとり天漢(あまのがは)を仰ぎていささか懐(おもひ)を述ぶる一首織女(たなばた)し 船乗りすらし まそ鏡 きよき月夜(つくよ)に 雲立ち渡る (巻17-3900)(盆踊り)