墓参と花散歩・赤白青に桃色黄色
昨日(2日)は東大阪市長・市会議員選挙の投票日にて、投票を済ませてから、墓参に出掛けました。墓参の後は例によって例の如く、花散歩でありました。 では、墓参の帰り道の野辺の道で目にした花を順不同にてご紹介申し上げましょう。赤白青に桃色黄色、夏の名残も秋こその花もとりまぜ、わが里の秋野に咲ける花にしあれり。 (カンナとバッタ) <参考>カンナ科 カンナは夏の花というのが小生のイメージ。 バッタも然り。 秋風の下に置くと何やら侘びしく哀れな感じがしないでもない。 肌寒い風に吹かれつ寄り添うカンナとバッタは、何を語らっているのでもあるか。今さらに 夏のカンナの 花衣 まとへどバッタ 寒き朝風 (偐虫麻呂) (アキノノゲシ)<参考>アキノノゲシ (同上) この花の名前はブログ友のビッグジョンさんが先日(9月30日)記事にされていたので、アキノノゲシ(秋の野芥子)であると知りました。 花の色・形状はノゲシとは異なるが葉はそっくりなので、野芥子であることに納得です。 歌を新たに作るのが面倒なので、ビッグジョンさんのブログに書き込んだ歌をここに再掲載して置きましょう。こういうのを手抜きと言いますな。 されば、このような歌の掲載の仕方は「テヌキノアキノノゲシ」と言うべきでありますな(笑)。草深み 継ぎて咲くらむ 野辺の道 アキノノゲシの 見らくしよしも (偐家持)(アメリカセンダングサ)(同上)<参考>アメリカセンダングサ これは所謂「ひっつき虫」の仲間。アメリカセンダングサという植物。 子供の頃から馴染みの草であるが、その頃はひっつき虫でこと足りましたので、正しい名前を知ったのはこの2,3年のことです。 花の名は7文字まで、この植物のように10文字にもなると歌には詠えません(笑)。 (キンモクセイ)<参考>キンモクセイ キンモクセイ(金木犀)が香り出しました。秋の夜風に乗って何処とも知れずこの花の香が流れて来ると、枚岡神社の秋祭りの時期となる。これが小生の季節感であります。 周辺の村々では太鼓台の準備と練習が始まったようで、夜になっても太鼓の音が響いて来ます。 <参考>枚岡神社秋郷祭2009 また、金木犀は亡き父が心筋梗塞で突然に死を迎えた日の朝に、庭に植えた木でもあります。その若木は父の形見のようにして7回目の秋を迎えています。 父が亡くなった頃に作った歌の中にも金木犀を詠ったものがあった筈と調べてみると、果たして、ありました。但し、三回忌の時に作ったものでありましたが。木犀の 花咲くごとに 思はゆる 父がゑまひの 我れをや見てし (偐家持)(ヒガンバナ) ヒガンバナ(彼岸花)に白い花のあることは先刻承知であるが、このようにピンク色のものもあるのですな。普通の赤い花に交じって咲いていましたが、これは個体差なのか、新しい品種なのか。それとも栄養不良で色が褪せているだけなのか。(同上) 並べて見ると、赤い色が褪せてピンクになったようにも見えてまいりますな。(マルバルコウソウ)(同上) これはマルバルコウソウ(丸葉縷紅草)です。葉が丸葉朝顔のそれに似ている。葉が羽状の細く分れているのがルコウソウ。ルコウソウとマルバルコウソウとの交配種がハゴロモルコウソウ(羽衣縷紅草)である。<参考>ルコウソウ、マルバルコウソウ、ハゴロモルコウソウ (ツユクサ)(同上)<参考>ツユクサ(同上) ツユクサは万葉ではツキクサ。このブログでも何度も取り上げていますので、そのページのいくつかををご紹介して、ここでの記述は省略です。 メンドウクサがってのことではツユありませぬ。 <参考>2007.7.9. つきくさ 2008.9.26. 秋(センニンソウ) この花は、花の中央の白いヒゲから仙人草と呼ばれるようですが、目にさやけき涼やかな花であります。 乙女なら歌にもしようが仙人殿ではヤカモチ、歌心が刺激されませぬ、とか何とか口実を設けてここもパス。カンニン(堪忍)どす(笑)。 関西では「ゴメンナサイ」を「カンニンやで」と言いますな。(同上) <参考>センニンソウ(キチリメンタケ?) さて、最後のこのキノコの名前は分りません。キチリメンタケそれともセンベイタケ?池の柵の木材に生えていました。まあ、サルノコシカケの仲間には違いないのでしょうな。 ということで、その色具合から、キツネノコシカケという名にしようかと思いましたが、上で名前は7文字までと言った手前、これでは8文字になってしまうので却下。イヌノコシカケとして置きます。 何やら蛾をイメージさせる茸でありますが、茸は一般的に蛾を連想させるものがあると思うのはヤカモチだけでしょうか。 <追記・注>縦長写真(カンナ、バッタ、アキノノゲシ、キンモクセイ)が横倒しになった歪んだ画像になってしまっていたので、2020年10月28日これらを復元修正しました。●過去記事の写真が歪んでいたりすること 2020.10.12.