第140回智麻呂絵画展
第140回智麻呂絵画展 本日は第140回智麻呂絵画展であります。2008年7月4日に第1回展を開催致しましたので、あと2カ月余で丸6年を迎えることとなりますが、早くも140回。こんなにも回を重ねることになろうとは予想だにしていませんでしたが、智麻呂氏の頑張りと皆さまの温かいご支援やお励ましに支えられて此処までやって来れたのだろうと思います。有難いことです。石の上にも3年ならぬ「若草の上にも6年」、日々の小さな積み重ねの結果、今回出展分も含め、智麻呂絵画の総点数は1231点にもなっています。 では、どうぞごゆるりとご覧下さいませ。<参考>他の智麻呂絵画展は下記から。 第1回展~第100回展 第101回展~第200回展 第201回展~ 絵画のみをご覧になられたい方は下記からどうぞ。 フォト蔵・智麻呂絵画集 さて、今回の絵画展はやはり、桜の絵から始めることと致しましょう。 (桜・智麻呂画) (桜・恒郎女画) 智麻呂・恒郎女ご夫妻の桜の絵の競演であります。 智麻呂さんの絵は言うまでもありませんが、恒郎女さんの絵も見事であります。 この桜は啓翁桜と言うらしいのですが、先月30日の若草読書会のお花見の日に、当日は雨で花園中央公園での花見が出来ず、智麻呂邸での宴会となったこともあって、凡鬼・景郎女ご夫妻が「少しでもお花見気分を」とお持ち下さったものであります。 この桜の絵を見て自ずからにヤカモチ館長の脳裏に浮かんだ歌は光明皇后の次の歌でありました。わが背子と 二人見ませば いくばくか この降る雪の うれしからまし (光明皇后 万葉集巻8-1658) 上の歌は「雪」なので、これを「花」に変えればピッタリの歌になるかと思います。わが背子と 二人見ませば いくばくか この咲く花の うれしからまし (恒明皇后)(山吹)山吹の 花の盛りに かくの如 君を見まくは 千年にもがも (大伴家持 万葉集巻20-4304) 山吹の花は過去にも何度かと思いきや、意外にも智麻呂絵画展初登場でありました。従って、この絵は山吹の絵の記念すべき「第1作」となります。ヤカモチ的には「第1咲く」とすべきかもですが(笑)。(薔薇) このバラは智麻呂さんが買い求められたもの。デイサービスの施設では、施設の方が引率しての「お買い物デー」というのがあるらしく、皆さん夫々ご自分の買いたい物を自由に買われるらしい。その「お買い物デー」での智麻呂さんのお買い物がこのバラであったという次第。やや大ぶりなピンクの花で一輪挿しにするとなかなかに存在感もあって、恒郎女さんもお気に召されたようでありました。いい買い物であったと、褒めて居られましたから(笑)。 さて、バラの方は以下の通り何度も登場して居ります。また、その次のスイセンになると、もう数え切れない位となります。<参考>バラ 第3回展、第34回展、第101回展、第108回展、第123回展、第129回展スイセン(白) 第15回展、第23回展、第24回展、第52回展、第57回展、第72回展、 第77回展、第92回展、第93回展、第98回展、第114回展、第116回展、 第134回展、第135回展、第136回展、第139回展スイセン(黄) 第29回展、第35回展、第56回展、第72回展、第77回展、第116回展(喇叭水仙) これは智麻呂邸のご近所さんの庭先に咲いていた喇叭水仙。ヤカモチが撮影してお持ちした写真から絵にされました。 このタイプの水仙を見るとワーズワースの詩を思い出します。中学だったか高校だったかの英語の教科書に載っていた詩で、未だにその断片を記憶している。前半部分だけ書き出して置きます。 The Daffodils William Wordsworth I wander'd lonely as a cloud That floats on high o'er vales and hills, When all at once I saw a crowd, A host of golden daffodils, Beside the lake, beneath the trees Fluttering and dancing in the breeze. Continuous as the stars that shine And twinkle on the milky way, They stretched in never-ending line Along the margin of a bay: Ten thousand saw I at a glance Tossing their heads in sprightly dance.(筍) 筍の絵もこれまでに傑作が色々あります。 <参考> (第55回展) (第99回展) (第117回展)(辛夷) この辛夷は4月2日の下記の記事に掲載の写真から絵にされました。 コブシも絵画展初登場の花となります。 <参考>「囲碁例会・桜さくら咲くさくら」2014.4.2.(木通) そして、締め括りはアケビの花です。これは、智麻呂さんと同じデイサービスに通って居られる坂◎さんが、智麻呂さんの絵の画材にとお持ち下さったものだそうです。 智麻呂さんの絵を通して、デイサービスに通って居られる皆さまとの間にこのような交流が生まれるというのも素敵なことです。この絵画展がそういったことにも些かなりとも寄与しているのであれば、ヤカモチ館長も編集のやり甲斐があるというものです。 アケビの花は過去にも一度描かれていますが、今回の絵も爽やかというか、スッキリしていてなかなかに素敵です。 <参考> (第118回展のアケビの花) 以上で第140回智麻呂絵画展は終了です。本日も、ご来場、ご覧下さり、どうも有難うございました。 <追記>上の写真のうち、「喇叭水仙」と「筍」については、それを登録していたフォト蔵に於ける何らかのトラブルで2017年8月に消失。復旧もできなかったようで、これを貼り付けていたブログ記事も当該写真が非表示となってしまいました。智麻呂絵画については、智麻呂美術全集という形でプリントアウトしたものが残っていましたので、これを再撮影し、ブログに貼り付けることとしました。原画も元の写真も保存されていませんので、これが精一杯の復元措置です。そんな次第で両写真は些か画像が不鮮明ですが、無いよりはましと我慢するしかありません。<2018年8月2日追記>