偐万葉・ビッグジョン篇(その27)
偐万葉・ビッグジョン篇(その27) Mキーが反応しなくなり、PCの修理が必要とブログ一時休止を宣言しましたが、故障相談窓口に電話相談して、診断して戴いた結果、機械的な故障ではないとのこと。不調が25日頃からなので、23日時点にPCを初期化することでMキーが反応するようになりました。 もっとも、Mキーは他のキーに比べて強くタッチしないと反応しないので、問題は、やはり物理的なもので、PCの初期化操作とは無関係であったのかも知れません。何れにせよ、問題が完全に解決したという訳ではありませんが、ともかくもMキーを反応させることが可能となりましたので、暫く様子を見ることとしました。 ということで、昨日のブログ休止宣言は取り消しとし、偐万葉・ビッグジョン篇(その27)をアップします。 <参考>過去のビッグジョン篇コチラから ビッグジョン氏ブログはコチラから 偐家持が歩麻呂に贈りて詠める歌19首ほかあらたしき 年の始めに 雪ふみて どちと登れば うれし中山 (中山歩人) (中山山頂)百恵なす 真っ赤なポルシェの 歌ならね ちょっと待ってと 言はぬがマウス (山部赤車) (注)百恵なす=「百重なす」という歌の常套語も匂わせている。 真っ赤なポルシェ=ここではポルシェのデザインのマウスのこと。山口百 恵の「プレイバック2」の歌詞と重ねている。 マウス=「まうす(申す)」とコンピュータのマウスとを掛けている。 「ちょっと待って」と言わないのがマウスであるが、私は「ちょ っと待って」と申す(マウス)、という意味。 (真っ赤なポルシェのマウス)万葉に 吉原言葉 なきなれど よしあし問はぬが わちきのブログ (花魁家持)枚方の 賢(さか)しき歩人(ほひと) 今宵もか はなさぬものは 酒にあるらし (枚方旅人<ひらかたのたびと>)芋麦も 米もなほよし 葡萄すら よしと言へるは 酒にあるらし (大伴呑人<おほともののみと>)白黒も 濁れる澄める なにせむや 酒にしあれば 呑むに及(し)かざり (山上呑良<やまのうへののむら>) (注)白黒=白酒(しろき)。黒酒(くろき)。 濁れる澄める=濁り酒、清酒。 若草の 人へも桃と 草の餅 (大伴草持) 芭蕉句に偐家持が付けたる脇句1句 両の手に 桃とさくらや 草の餅 (松尾芭蕉) 花月富みたる わがいほなれり (大伴草持) (柏餅)引き算の 残りも嬉し わが畑の 片辺の玉菜 照りぞ映えぬる (畑麻呂)うれしきは とり忘れたる 甘藍を 畑のすみに 見つけ摘むとき (キャベツの曙覧) (注)玉菜、甘藍=共にキャベツの別称。2首目は橘曙覧の独楽吟のパロディ。 (キャベツ) 歩麻呂が追和せし歌2首楽しみは 畑の野菜 妻の手で 酒の肴に 変身するとき (独楽耕)楽しみは 土を相手の 畑仕事 採れた野菜を 褒められるとき (独楽耕)いくたびも まゐりしへんろ けちぐあんの やよひぞけふの めでたかりけり (偐歩麻呂)酒汲みつ 花のかんばせ 照る月の 光にあそぶ 背子にしあるや (本歌)春宵一刻値千金 春宵 一刻 値千金 花有清香月有陰 花に清香有り月に陰有り<以下省略>スミに添ふ 名札のミスの ミスミソウ まことの名はこれ ヒメリュウキンカ (虚偽表示麻呂)さくら花 咲ける盛りに 思ふどち 集ひてあれば うれしくもあるか (歩祖王)(本歌)あらたしき 年の始めに 思ふどち ゐ群れてあれば うれしくもあるか (道祖王 万葉集巻19-4284) (大川の桜と同期会)大滝の 山陰にして 見る人の なけど咲きたる 雪割一華(ゆきわりいちげ)水芭蕉 白き衣笠 並べつつ 春の女神は 生(あ)れましにけり (注)上2首は智麻呂絵画に和したる歌なれど、歩麻呂が写真に基づく絵にても あれば、偐万葉・ビッグジョン篇に掲載するを相当とするものなり。 (ユキワリイチゲ) (ミズバショウ)さくら花 散りのまがひに 奈良惜しと うららの春を 背子行くらむか (桜奈良麻呂)行く春を 惜しむやなほし 桜花 おほきほとけの 殿へに咲ける (大仏三郎) (若草山) (大仏殿と桜)山吹の 花も間垣に 一重よし したり顔なる 兼好ならね (奈良嫌好) (山吹)花と絵の 結ぶえにしも ゆかしとぞ 直には逢はね 歩麻呂智麻呂花見れば 月の花とも 覚えまじ 種こそネタの ルナリアの花 (種田山月花) (ルナリア)<脚注>掲載の写真はビッグジョン氏のブログからの転載です。