第183回智麻呂絵画展
第183回智麻呂絵画展 今日で10月が終わり。今年も残すところアト2ヶ月となりました。10月最終の記事は智麻呂絵画展ということに致します。どうぞ、ご来場、ご観覧下さいませ。<参考>他の智麻呂絵画展は下記からご覧になれます。 第1回展~第100回展 第101回展~第200回展 第201回展~ 先ずは、この時期恒例のリチ女さんからの菊の絵であります。 智麻呂絵画展では菊はこれが10作目となりますが、うち6作がリチ女さんからの菊の絵になり、第46回展、第66回展、第89回展、第108回展、第168回展に続いての登場ということになります。(谷中の菊 from リチ女) 次のオモチャカボチャは、前回、9月24日の読書会の折に、ハロウィーンにはちょっと早いのだけれど、と小万知さんが智麻呂さんの絵の題材にとお持ち下さったもの。絵の完成と絵画展開催のことを考えると、丁度良い時期にお持ち下さったことになりますね。(オモチャカボチャ from 小万知) 次の綿花、ホトトギス、コムラサキの3点は「アンデスのトマト」のご友人・坂〇氏が絵の題材にとご提供下さったものです。 坂〇氏も色々と面白い題材をご提供下さり、この絵画展を盛り上げて下さって居りますが、まことに有難いことであります。(綿花) <追記 2016.11.1.> 「丘の上では棉の実がはじける」という、中原中也の詩の一節が思い浮かんだけれど、その前後や何という詩であったかが思い出せなかったので、触れずにいましたが、今日、中也全集を開いて調べてみたら、それは「在りし日の歌」所収の「冷たい夜」という詩でありました。今回の絵画展には余りマッチしない詩ですが、調べた労を無駄にするのも何なんで、追記して置きます。 冷たい夜 (中原中也「在りし日の歌」より) 冬の夜に 私の心が悲しんでゐる 悲しんでゐる、わけもなく…… 心は錆びて、紫色をしてゐる。 丈夫な扉の向ふに、 古い日は放心してゐる。 丘の上では 棉の実が罅裂(はじ)ける。 此處)では薪が燻(くすぶ)つてゐる、 その煙は、自分自らを 知つてでもゐるやうにのぼる。 誘はれるでもなく 覓(もと)めるでもなく、 私の心が燻る……(ホトトギス) ホトトギスという名前は、花弁の斑点模様が野鳥のホトトギスの胸の羽毛の模様に似ていることから付けられたのだそうだが、鳥のホトトギスの声は大伴家持さんも愛したようで、「玉くしげ二上山に鳴く鳥の声の恋しき時は来にけり(万葉集巻17-3987)」という歌を詠んでいる。 因みに、ヤカモチ館長の自宅の固定電話の呼び出し音はホトトギスの声に設定している(笑)。(コムラサキ) 次の2点は当ブログ記事に掲載の写真から絵にされました。 それぞれの記事のリンクと元写真を併載して置きます。(ツユクサ) 花のディテールを写真から正確に見て取るというのはそう簡単なことではないようです。今回、智麻呂さんには、ツユクサの蕊が小さな花のような形に見えたようで、面白いツユクサになりました。(元の写真)※2016年10月1日記事から(ミヤコグサ)(元の写真)※2016年9月17日記事から 今回の7作品を加え、智麻呂絵画展に登場の作品総数は1686点となりました。第1回展が2008年7月4日ですから8年3ヶ月余で1686点。年平均約204点を描かれている計算になります。今後ともお元気に智麻呂氏が沢山の絵をお描きになり、我々を楽しませて下さることを期待します。 本日もご覧下さりありがとうございました。