銀輪花散歩・大山蓮華と山法師ほか
過日、ブロ友のひろみの郎女さんとももの郎女さんがヤマボウシの同じ木の花を掲載されていましたが、小生もその同じ木の花を写真に撮っていました。遅ればせになったので、ブログ掲載は没にするかと思っていましたが、昔に撮ったワスレナグサに似た野の花の名前が分からず不明としていたのが、偶然にネットで見た花から、その名が判明しましたので、銀輪花散歩としてそれを含めて記事にすることとします。<参考> ひろみの郎女さんのブログ記事:コチラ ももの郎女さんのブログ記事:コチラ 先ず、そのヤマボウシです。お二人とも「低い処に咲いていました。」と下枝(しづえ)に咲く一輪の花の写真を掲載されていましたが、その木は勿論もっと高い処に沢山の花を付けていましたので、小生の写真は上枝(ほつえ)に咲く花のそれです。(ヤマボウシ)(同上) ヤマボウシは漢字では山法師とも山帽子とも書くようですが、花が上空に向かって空を仰ぐように花柄高々に咲くので、遠目には木全体が雪でも積もったように白く染まる。かなり以前のことであるがTVで知ったこと。山の中腹に白い機体の飛行機が墜落しているという通報が相次いであり、調べてみたらそれはヤマボウシの花が群れ咲いて遠くからだと飛行機の形に見えたことによるものと判明して、一件落着。そんな騒動もあったらしい。 ヤマボウシは花も目立つが、実も独特の形で面白い。食べられるそうだが、そんなに美味しくはない、と言うよりも不味い。かすかに甘味はあるが気の抜けた青臭い甘味。実際に齧ってみた小生の感想であるが、食べ頃というのがあってそれを外していたのであれば、小生のこの感想は「お門違い」ということになるが、もう一度試してみようとは思わない味でありました。 その実は、こんな姿です。下の写真は、2014年9月18日の記事に掲載したものの再掲載です。(ヤマボウシの実) 秋には、この木にも上の写真のような実が生るでしょうから、それを見るのも楽しみです。 このヤマボウシの木は、先にご紹介したオオヤマレンゲの木の近くにあります。小生お気に入りの花とは言え、またまたオオヤマレンゲではこのブログをご覧いただく皆さんにはいささか食傷気味ということも懸念されますので、小さい写真で掲載して置きます。 (オオヤマレンゲ) (同上) オオヤマレンゲの実は食べられないのでしょうね。ちょっと齧ってみる気にはならない姿形です。(オオヤマレンゲの実) オオヤマレンゲの手前にはシャクナゲの花。シャクナゲと言えば室生寺がその花の寺として有名であるが、こちらのシャクナゲは西洋シャクナゲである。日本シャクナゲは葉の裏に細かな毛があるのに対して、西洋シャクナゲの葉にはそういうものはなくつるっとしていることで区別できるとのこと。で、葉の裏を観察したら毛が生えていなかったので、西洋シャクナゲと結論付けた次第。(西洋シャクナゲ) もう花の盛りは過ぎていましたが、♪ひとり遅れて咲きにけり、というのがありましたので、ついでに撮影しました。そして、下掲の写真は昨年11月に撮影のもの。花芽と種子の状態です。花の一番美しい時期を外しているヤカモチ写真。これではシャクナゲに嫌われますな(笑)。(同上:2016年11月12日撮影) (同上・種子) さて、冒頭で触れた、名前が判明した花ですが、それがこれです。(ノハラムラサキ) 2015年4月26日撮影のものです。ワスレナグサとかキュウリグサとかの名が浮かびましたが、花の大きさや葉やその他で何か違う気がして「名前不詳」にしていました。ネットでたまたま見かけたノハラムラサキという花がこれにそっくりさんでしたので、ノハラムラサキということにして置きます。 ノハラムラサキならヨーロッパ原産の外来植物ということになりますが、さてどうなんでしょうか。(同上)(同上)むらさきのにほへる花の名を知らばノハラムラサキわれ忘れめや(偐家持)(本歌)むらさきのにほへる妹を憎くあらば 人妻ゆゑにわれ恋ひめやも (大海人皇子 万葉集巻1-21)