偐万葉・ひろみ篇(その15)
偐万葉・ひろみ篇(その15) 久々の偐万葉シリーズ記事です。 最近は、ブロ友氏のブログ記事に書き込む歌も減少気味にて、偐万葉シリーズの記事アップが間遠になっていますが、そんな中で、気が付けばひろみちゃん8021氏関連の歌が20首を超えていましたので、同シリーズ第305弾、ひろみ篇(その15)をアップします。 <参考>過去の偐万葉・ひろみ篇はコチラ ひろみちゃん8021氏のブログはコチラ 偐家持がひろみの郎女に贈りて詠める歌22首 並びにひろみの郎女が返せる歌3首散椿(ちりつばき) 咲くをし待ちて つらつらに 百代(ももよ)に見ませ 千歳(ちとせ)をかけて (万才家持)春花も 散りてののちは もみち葉も 塵にしあると 箒の妹は (塵家持)金剛寺 先越されては もみつ葉の 二番煎じの 種とやならむ (後祭家持)(本歌)わが頼む 西のはやしの 梅の花 みのりの花の 種かとそ見る (後村上院 新葉和歌集) (2018.11.27.金剛寺) ひろみの郎女が返せる歌1首金剛寺 ヤカモチさんの ブログ待つ 高い視線が ひろみと違う (先越しひろみ)凡人に あらぬ凡鬼の 名がすでに 非凡と言ふの ほかなかるべし (凡瓜)うしろ髪 持たぬ女神に 逢ふことも なけど日々無事 今年も暮れぬ (暮家持)疲れたる からだに風呂の よきごとに よしやこころに 智麻呂絵画 (偐家持美術館)まぐはしと 岬の麻呂の バラの花 妹載せたるか 今日のブログにはつはつに 見たる岬の 麻呂が薔薇 つばらに今日見つ 妹がブログに (2018.12.27.岬麻呂のバラの花)帰るさに 佐保の御陵(みささぎ) 吾(あ)が来れば 音もさやけし 松風渡る(本歌)妹に恋ひ 吾(あが)の松原 見渡せば 潮干(しほひ)の潟に 鶴(たづ)鳴き渡る (聖武天皇 万葉集巻6-1030)(注)吾の松原=四日市市の海辺、朝明の行宮に近い場所。わが背子と 二人眠れば いくばくも 佐保吹く風の 寒からなくに (偐皇后)(本歌)吾背子と 二人見ませば いくばくか このふる雪の うれしからまし (光明皇后 万葉集巻8-1658) (2019.1.3.聖武天皇陵)天平の 御代(みよ)遠そけど 百鳥(ももどり)の 声はここだも 佐保のみささぎ(注)第4句は、初案「声はここだに」を「声はここだも」に修正した。 ここだ=幾許。こんなにも多く、こんなに甚だしく。 数量が多い、程度が甚だしいことを示す副詞。わがひとり くればふくかぜ おときよみ みたましづもる みささぎのみち年明けの アケビコノハの めでたかり 春咲く花や 秋の実待たむ (蛾家持) ひろみの郎女が返せる歌1首安眠を 妨げごめん この春に お目見え願う アケビコノハよ (2019.1.11.アケビコノハ)道東の 春は光に のみありて まだとけやらぬ 冬の雪原(ゆきはら) (北家持)春草の 芽吹くとならし 蝦夷鹿の い群れて食(は)める 野付(のつけ)のみさき (北家持)老草の 身も若草と なる花見 令和の春も ともにし見むや (大袈裟旅人) ひろみの郎女が返せる歌1首お花見で 心はいつも 中学生 昭和平成 令和を共に (若見せひろみ) (2019.4.7.若草読書会お花見)難波津に あらぬ大路の 青柳に かこち顔なり 遣唐使船 (大和部西成)(本歌)難波津(なにはと)を こぎ出て見れば 神さぶる 生駒高嶺に 雲ぞたなびく(大田部三成 万葉集巻20-4380) (2019.4.15.復原遣唐使船)さやさやと 吹く風の道 当麻道(たぎまぢ)ゆ 御所(ごせ)にしいたる 宇智(うち)にしいたる(本歌)ほろほろと なく山鳥の 声きけば 父かとぞ思ふ 母かとぞ思ふ (行基) (2019.5.9.九品寺)先達の なきもよきかな うら返す よき口実と 屁理屈法師 (閑法師)月讀(つくよみ)の 持てる変若水(をちみづ) い取り持ち 変若(をち)得ることを われは願はず (老家持)今更に 空し悲しと 言ふべきや もとより塵の 身にてある我 (塵家持)(本歌)をのこやも 空しくあるべき 万代に 語り継ぐべき 名は立てずして (山上憶良 万葉集巻6-978)蝉しぐれ 降るわが庭に 翅休め 撮れと言ふらし ツマグロヒョウモン (2019.7.28.ツマグロヒョウモン)(注)掲載の写真はひろみちゃん8021氏のブログからの転載です。