銀輪花散歩・花も実も
今日は半月。弓張月です。 雨続きの梅雨空、夜空に月を見るのも久しぶりな気がする。(今日の月) 大阪もいよいよ明後日には梅雨明け宣言がなされるようですが、コロナ明けはいつになるのでしょうか。今日の新規感染者は155人とこれまでの最多を記録です。 ますます出辛くなっていて、梅雨ということもあって、銀輪散歩も近隣のみでお茶を濁して居ります。 さて、そんなことで、今日の記事は「花」であります。 この時期の花と言えば、百日紅ですかね。(花園中央公園のサルスベリの花) この花は、夏の暑い盛りに長い期間にわたって次々と咲くということからだろうか、漢字では百日紅と書く。 千日紅という花もあるから、名前の上ではそれに負けているが、百日紅とは立派な名前である。しかし、訓はサルスベリ(猿滑り)であるから、いささか情けない名前になってしまう。 サルスベリの方は、この木の幹の木肌に着目しての名前で、百日紅の方は、花に着目しての名前。(同上) サルスベリからすれば、花の方に着目してくれよ、というところなんだろうが、百日紅とは書いても、誰も「ひゃくにちべに」とか「ひゃくにちこう」とかは読んでくれず、「さるすべり」と読まれてしまう。 囲碁で「さるすべり」というのは、裾深く相手陣地に滑り込んで相手の陣地を小さくする手で、終盤の寄せでは有効な手である場合が多いが、何となく狡猾な手という感じがしないこともない。 樹皮が老化すると、日焼けした皮膚がペロリと剥けるように、或いは傷の瘡蓋がポロリと剥がれるように、樹皮が浮き上がって来て剥がれ落ち、スベスベ、ツルツルの木肌が現れる。猿も滑るようなツルツルの幹となることから、サルスベリという名を誰かが付けたのだろうが、それが運の尽き、「百日の説法屁一つ」ではないが、百日の紅も猿滑り、となってしまった次第。 この樹皮をめくってみたことがあるが、面白い形にめくれるので、ついつい次々とめくってしまったりするのであります。 百日と言えば、百日草という花もありますね。 百日咳と言えば、咳が長く続く気管支感染症の病気。 百日裁判というのも、公職選挙法違反の広島の国会議員夫妻の事件で近頃よく耳にした言葉。 百日祝いは、生後100日目のお祝い。 百日祭は、死後100日目の神道で行う祭事。 百日鬘は、歌舞伎で、盗賊や囚人などの役に使う、月代が長くのびた様子を表現した鬘のこと。 百日曽我は、浄瑠璃の出し物で、曽我兄弟の仇討から彼らが神として祀られるまでを描いた作品。 百日天下は、ナポレオンがエルバ島を脱出してパリに戻り、帝政を復活させてからワーテルローの戦いで敗れて退位するに至るまでの100日間の支配のこと。 百日法華は、他宗の者が、病気平癒などを祈願するため一時的に法華信者になること。 百日詣で、百日参りとは、同じ神社や寺に100日間お参りして祈願すること。 「百日」も色々あるようです。(サフランモドキ) これは、水走公園の片隅に咲いていた花。(同上) 季節は、そろそろ実の準備に入る頃。 コブシがあの特長のある奇妙な形の実をつけている。(コブシの実) コブシの実を初めて見たときは、虫こぶではないかと思ったものだが。(同上) 上2枚は少し前のもの。 今日撮影のものは、一層色づきが進んでいました。(同上) ギンナンもはや実をつけて、秋に備えています。(ギンナン)(同上) 近寄って見ると、少し色づき始めているようにも見える。(同上) 以上、花も実もある、銀輪花散歩でありました。