偐万葉・英坊篇(その27) 偐万葉シリーズの記事は、それぞれの未掲載歌をそれぞれの篇ごとのボックスにコピー保存しているのを取り出して編集するのですが、気が付くと英坊篇ボックスが溢れそうになっていました(笑)。で、本日は英坊篇(その27)とします。
<参考>過去の英坊篇はコチラからどうぞ。
英坊3氏のブログはコチラからどうぞ。
偐家持が英麻呂に贈りて詠める歌21首併せ俳句
並びに英麻呂が詠める歌11首併せ俳句
英麻呂が贈り来れる句に偐家持が付けたる脇句1句
絵を見ては 頭献立 口よだれ (英麻呂)
下仁田葱に 下二句出ぬか (偐家持)
英麻呂が贈り来れる句に偐家持が付けたる脇句1句
いい句をば 詠もうするが 蓋重し (英麻呂)
真間の手児奈に テコなど借らな (偐家持)
(注)真間の手児奈=下総国勝鹿(葛飾)の真間(現在の千葉県市川市)
に奈良時代以前に住んでいたとされる女性。万葉集
には手児奈伝説を詠った歌がある。(巻3-431~433、
巻9-1807~8、巻14-3384・3385・3387)
英麻呂が作れる歌1首並びに偐家持が追和せる歌1首
税金を マン蓋意匠に 注ぎ込み
魅せる期待を 見せられるのか (英麻呂)
玉くしげ 蓋のデザイン 尋ひ行かば マンホールまた 楽しからずや
英麻呂が贈り来れる句に偐家持が付けたる脇句1句
銀〇の 正体知りたく 店覗き (英麻呂)
美食美酒にて 正体なくし (偐家持)
もののふの 八十少女らと 家持も 西行なるらむ 高岡の駅
(本歌) もののふの 八十をとめらが くみ亂ふ
寺井の上の かたかごの花
(大伴家持 万葉集巻19-4143)
英麻呂が贈り来れる句に偐家持が付けたる脇句並びに短歌1首
寒風に 紅顔と汗 青春魂 (英麻呂)
トライの花を 明日は咲かさな (偐家持)
花園は 春にも秋にも 見つれども いやラグビーの 冬ぞ見が欲し
(本歌) たちばなは 花にも実にも 見つれども
いや時じくに なほし見がほし
(大伴家持 万葉集巻18-4112)
瓢箪の 型にしめてや 藁馬が 笑ふまいとぞ 寄り添ひませる
(笑馬麻呂)
よき年は よしとよく明け よき人に
よしと告らして よしと言祝ぐ(偐武天皇)
(本歌) 淑き人の よしとよく見て よしと言ひし
芳野よく見よ よき人よく見つ
(天武天皇 万葉集巻1-27)
英麻呂が贈り来れる歌1首並びに偐家持が返せる歌1首
大根の 個々の曲りは 現の世の 人の様にも 通じておかし
(英麻呂)
世のさまを 見れば大根 ならねども 臍も曲がれば つむじも曲がる
(曲芸師千両大根)
立山の 晴れたる姿 撮り集め ブログ飾らば 五万のアクセス
(本歌)この頃の 吾が恋力 記し集め 功に申さば 五位の冠
(万葉集巻16-3858)
立山を カメラ片手に 七車 恋ひて撮りしや 七草の今日
(本歌)恋草を 力車に 七車 つみて恋ふらく わがこころから
(広河女王 万葉集巻4-694)
英麻呂が作れる歌2首並びに偐家持が追和せる歌2首
キタキツネ カメラ目線の 愛らしき たが俊敏の 性を潜めて
(英麻呂)
麓郷は 北の国から キタキツネ 主役われにと 目線の言へる
雪山は 晴天に映え 目にも映え だが残念な 撮の腕下手 (英麻呂)
霊山に あれば立山 小手先の ことはな言ひそ 魂をぞ込めよ
蟹かくに 玄関先は いかにかに 重いではさみ だるいで足も (石川沢蟹)
(本歌)かにかくに 渋民村は 恋しかり おもひでの山 おもひでの川
(石川啄木 「一握の砂」)
英麻呂が贈り来れる歌1首並びに偐家持が追和せる歌1首
ダァ~リンを 来るを見つけて 喉ならし
媚をあらわす 見返りの猫 (英麻呂)
さすらひの 猫にしあれば 見返りも
一瞥なれり 媚びにはあらじ (偐猫持)
英麻呂が贈り来れる歌1首並びに偐家持が返せる歌1首
公園の 鹿にせんべい せびられて
これでナッシ~と 言えば頭突きに (英麻呂)
馬どしの 鹿にあるらし 頭突きとは
しかりてしかと おしへ諭さむ (偐家持)
天神光 まとひ大見栄 切るならし 今宵建物 みな歌舞伎たる
(越の団十郎)
蜘蛛の巣を 払へばわが家 蜂の巣と なりて五軒の 阿吽の店に
(家主の蜂麻呂)
英麻呂が贈り来れる上3句に偐家持が下2句を付けたる歌
楽しさの 鬨と笑いに 疾走す (英麻呂)
馬それぞれの 若草の原 (偐家持)
英麻呂が贈り来れる歌1首並びに偐家持が返せる歌1首
誕生の 祝い花鉢 貰う主 偐家持でなく けんの家持 (英麻呂)
偐であれ けんでありとも 違ひなし ともにどのみち やかもちもどき
難波形 ならぬ姿の いか焼きは
食はで参道 やり過ぐしてよ (偐烏賊持)
(本歌) 難波潟 みじかき葦の ふしの間も
逢はでこの世を 過ぐしてよとや
(伊勢 新古今集1047 小倉百人一首19)
英麻呂が贈り来れる歌2首並びに偐家持が追和せる歌2首
片眼帯 ガーゼ取りたや もどかしい 美人ナースの 顔も半分
(英麻呂)
眼帯を とれば世界は 新しく なりて逢ふ人 みな美しき
輪行きで 古への跡 偲ぶりて 主の思いに 感応しきり(英麻呂)
銀輪で 走るは現 立ち寄りて しのぶ古 似たるか夢に
英麻呂が贈り来れる歌2首並びに偐家持が追和せる歌2首
病室の 窓から見える 山姿 もやもかからず 発見あらた(英麻呂)
目にさやか 生駒の山は はしきかも わが朝夕に 見つつある山
PCのご機嫌そこねまたの愚痴 これも届けと楽天へ愚痴(英麻呂)
しかなればわれや名付けむ君が名は グッチ英麻呂ヴィトンにあらじ
(注)掲載の写真は英坊3氏のブログからの転載です。