カテゴリ:偐万葉
偐万葉・どち篇(その4)
本日は、偐万葉シリーズ第308弾、どち篇(その4)です。 <参考>過去の偐万葉・どち篇はコチラから。 1.岬麻呂関連 岬麻呂氏は「岬麻呂旅便り」の記事でお馴染みの友人ですから、当ブログのご常連読者の皆さまにはご説明するまでもないでしょう。 偐家持が岬麻呂に贈りて詠める歌10首 馬ヶ背に 白木綿花に 咲く波の 音もとどろに 日向の岬 (注)第5句初案「合ふと聞くらし」を「合ふとし聞けば」に修正。 (本歌)雄神川 くれなゐにほふ 娘子らし 葦附採ると 瀬に立たすらし 凪ぐ海や 佐渡をかすめて 日の沈む (筆蕪蕉) (関連句)荒海や 佐渡によこたふ 天河 (芭蕉 おくのほそ道) 鳩間島 かよへる舟の なくあれば 渡るはかたし 見つつもあらむ 八重山に 咲ける緋桜 つばらに見む 家なる妹が 待ち問はむため (本歌)難波潟 潮干のなごり 委曲に見む 家なる妹が 待ち問はむため そぞろ行く 旅なる人や 石垣の 里にうらうら 春日は照れる 石積める 人はな絶えそ 石垣の 里の眺めの さきくあれかし 夏の海に 我が恋ひ来れば 神の島 うまし海ぞ かまめ飛び立つ 初秋と 友にし恋ひて 夫婦旅 またも来にけり 富良野やよしと (偐岬麻呂) 敷島の 大和の秋の 始まりを 見むと来にけり 大雪十勝 (偐岬麻呂) 2.楽老関連 楽老氏は大学同期の友人です。 偐家持が楽老に贈りて詠める歌1首 我が園に 楽老来たる 久しぶり 浜よりこよひ 流れ来たるか (本歌)わが園に 梅の花散る ひさかたの 天より雪の 流れ来るかも 3.久麻呂関連 久麻呂氏も大学同期の友人です。 偐家持が久麻呂に贈りて詠める歌1首 ふたつみつ 実のはじけたる つりばなの 見らくしよしも 秋深みかも (ツリバナ<久麻呂氏撮影>) 4.越の郎女関連 越の郎女さんは、富山県のご出身で、ヤカモチが馴染みにしている喫茶店「ペリカンの家」の店員をされていた方。現在は退職されて新しい目標に向かって勉強をされています。 偐家持が越の郎女に贈りて詠める歌1首 妹が行き日 幸きくあれかし 桃の花 咲きて匂へり 言祝ぐならし 寺麻呂氏はヤカモチと入社同期の友人。ヤカモチ同様、今は退職し悠々自適の身。尤も、ヤカモチの場合のそれは遊々時咳(遊び呆けて時に咳)でありますが。 偐家持が寺麻呂に贈りて詠める歌1首 家持の 古跡とはむと わが行けば 懐かし君の 声も来れる オガクニマン氏も入社同期の友人。偐万葉・オガクニ篇にまとめた時期もありましたが、最近はこの「どち篇」に収録することとしています。 偐家持がクニ麻呂に贈りて詠める歌5首 意にそふも そはんもひとの それぞれに あれば知らざり あだるとわれは 妻退院 日の決まりたるを うれしみと 君言ひ来たる 五月は晴れて 行くのみの 戻る海図の 無き艦隊 片道切符の 移行措置なり 君行くは アメブロなるか われはまだ いづこと決めず 風を見て居り ビルの上は ありし昔に 変らねば 見しあれこれも 今は覚えず (本歌)雲の上は ありし昔に 変らねど 見し玉簾の 内ぞゆかしき (小野小町) もりた麻呂氏はブロ友と言うべきか。今年8月10日にひろみの郎女さんからのご紹介で面識を得ました。その後当ブログ記事にもコメントを頂戴するなどがありましたが、同氏のブログの所在が分からず当方からの訪問を果たさぬままに時日を徒過していました。しかし、本日11月9日そのブログの所在を調べ、初訪問、初コメントを果たしたという次第。 偐家持がもりた麻呂に贈りて詠める歌1首 コスモスの 花を見つつや 過ぎし日の こと思ほゆる 小春日の朝 (20191103武庫川コスモス園<もりた氏撮影>) <参考>もりた氏のブログはコチラ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[偐万葉] カテゴリの最新記事
|
|