カテゴリ:偐万葉
偐万葉・若草篇(その25)
本日は、偐万葉・若草篇です。 偐万葉シリーズ第310弾になります。 先の記事、第25回和郎女作品展を見ていて気付いたのは、同作品展の記事本文に記載したヤカモチ作の歌や句も偐万葉・若草篇の対象にしていいのではないかということでした。 それで、過去に遡って調べてみると、和歌モドキが22首、俳句モドキが11句もありました。 かくて、若草篇(その25)を記事アップいたす次第に御座候。 <参考>過去の偐万葉・若草篇はコチラ。 偐家持が小万知に贈りて詠める歌1首 黒べこの さき越し行きし 白鼠 来たりて今年 干支みな揃ひ (干支家持) 偐家持が偐山頭火に贈りて詠める歌4首ほか 並びに偐山頭火が詠める句4句 花とふは あまたにあれど わが花は 偐山頭火が贈り来れる句に偐家持が返せる句 まったく 門が無い 石榴も無口 (偐田家持) (元句)まったく 雲がない 笠をぬぎ (種田山頭火) 大和古寺 めぐれる旅も 大和柿 今しくやしも くひそこねたる (柿本人並) 大和寺は 百柿繚乱 食い放題 (柿喰麿) 偐山頭火が贈り来れる句並びに偐家持が追和せる歌1首 よい湯から良い兎が出た (偐山頭火) (元句)よい湯からよい月へ出た (種田山頭火 「草木塔」) フェニキアの 中将姫かな タオル見て (注)イスパニアという名前は、フェニキア人がこの地(スペイン)に生息するウサギを見て、ハイラックスと誤解して、ハイラックスの地(エスパーニャ)と名付けた、というのがその名の起源と言われている。 偐山頭火が贈り来れる句に偐家持が追和せる歌1首 読書会 八広がりで 作品展 (偐山頭火) 郎女の 歳やいくつと なとひそ 娘十八 番茶も出ばな (偐家持) <参考>偐山頭火氏のブログはコチラ。偐家持が和郎女作品展に寄せて詠みたる歌21首ほか <第2回展> 飛び梅も 明けて咲くらむ 牛の歳 (筆蕪蕉) 春立つを 鬼も待つらむ 豆炒る香 (筆蕪蕉) 香具山の うらに雛壇 桃の苑 (筆蕪蕉) 長谷寺の 牡丹見て来よ 雨ぽつり (筆蕪蕉) 蝶の来て あやめの風に 鯉のぼり (筆蕪蕉) 紫陽花の 色それぞれの 雨は降り (筆蕪蕉) 朝顔に 消のこる露も 空の色 (筆蕪蕉) <第3回展> 朝顔の 浴衣のをとめ 手に持てる 袋に赤き 金魚のひとつ (偐家持) 中秋の 玉兎の餅の つくを見む (筆蕪蕉) 雀らも 稲刈り待ちて かしましき (筆蕪蕉) クリスマス キャロルの道に 雪の舞ふ (筆蕪蕉) おひばねの 音の途切れて 笑ひ声 (筆蕪蕉) <第5回展> コスモスの 花咲きぬれど 愛しき子の 笑みはも遠き 白雲の影 (偐家持) 白雪の 消のこる朝に うすべにの をとめ椿は 一輪咲きぬ (偐家持) <第6回展> ちんちろりん 知る人ぞ知る 高砂の 松もサンタの 友にしあらむ <第8回展> うすべにの 梅の花咲き 白雪の 卯の初春の めでたかりけれ (偐家持) 南天の ひとつこぼれぬ 雪明かり 雲間漕ぎ行く 月讀壮士 (偐家持) 桜花 咲き散るなへに 夕月の 霞みかかれり 生駒高嶺は (偐家持) <第9回展> うめの花 さくやふふむや 暁闇を ひらき卯の年 初春の朝 (偐家持) <第11回展> 六地蔵 ならぬ五龍の ゴリュージャー <第13回展> 牡丹咲き 蝶舞ひ来れば 石橋 の 下に仔獅子は 遊ぶとあらし (偐家持) 風光る 卯月は過ぎて 風薫る 五月なりけり 青葉ぞさやぐ (偐家持) こひのぼり よりまさどのか たちかぶと (鯉<恋<>のぼり 頼政殿か 太刀兜 置きて迷ひぬ 菖蒲か餅か) <第14回展> うちはなれば 冬には出さじ 朝顔の <第15回展> めぇ~うめぇ~ 梅咲きたりと 鳴くなるは 春野焼く 野火も見えずは 金村も 困りもぞする 羊らの群れ (羊金村) (注)金村=笠金村 (本歌)・・春野焼く 野火と見るまで 燃ゆる火の・・ (笠金村 万葉集巻2-230) 若草は 牛が食むよし ひつじらは 呼ぶに及ばず わが読書会 (若草老) <第18回展> 壁掛けの 押し絵の鶏の しだり尾の (本歌)あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の ながながし夜を ひとりかもねむ 押し絵嵌め 苺と椿 並べるは (本歌)おとにきく たかしの浜の あだ波は かけじや袖の ぬれもこそすれ <第20回展> 寄り添ひて たぐひてあらな 高々に 二人の月は 欠けたるもなし (偐家持) <第25回展> 梅一輪 咲きて二人し たぐひつつ 添ひてしあれば 何か求めむ (偐鼠持) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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