偐万葉・龍の森篇(その2)
久々の偐万葉シリーズ記事(シリーズ第323弾)です。
龍の森篇は昨年12月1日以来の第2集となります。
龍の森氏は、昨年(2020年)4月22日に当ブログ記事に初訪問、初コメントを頂戴したことからブログ上のお付き合いが始まった、最も新しいブロ友さんで、横浜市にご在住であります。
偐万葉では龍森麻呂(たつのもりまろ)と呼ばせていただいて居ります。
偐家持が龍森麻呂に贈りて詠める歌22首ほか
並びに龍森麻呂が詠める歌9首ほか
偐万葉 師走朔日 小春日に 面見世なせり 龍の森麻呂 (偐家持)
(20201201偐万葉・龍の森篇<その1>byヤカモチ)
龍森麻呂が贈り来れる句に偐家持が付けたる脇句
偶々よ 祈る冬空 雪柳 (龍森麻呂)
いましばらくは 咲いていよとか (花家持)
(20201209ユキヤナギ byヤカモチ)
見つつあれば 魚となる我 青に染み
慶良間の海を 泳ぎてみたし (龍海人皇子)
蝋燭と ツリー並べ どれ マリヤ様に
お祈りを上げる こととしようか (偐ランボー)
<参考>
聖母マリヤさまのこと以外、
当分、僕はなにも考えまい。
では一つ、マリヤさまに、
お祈りをあげることとしようか。
(ランボー「いちばん高い塔の歌」<金子光晴訳>より)
ふたととせ しるし集めたる 四字熟語
くばりて皆の 力ともなれ (四字熟考)
(注)初案「力となれよ」を「力ともなれ」に修正。
龍森麻呂が返せる歌1首
紙一枚 いきさつ自慢 抑へつつ 合はせ捻りて 逆さ読みまで (龍森麻呂)
(20210102 四字熟語)
龍森麻呂が贈り来れる歌1首並びに偐家持が追和せる歌1首
万葉の シリーズ開運 招福の 永久に抱擁 数多なる哉 (龍森麻呂)
吾が事に もとより非ず 偐万葉 開運招福 あなた任せに (偐家持)
(注)初案「あなたに任せ」を「あなた任せに」に修正。
龍森麻呂が贈り来れる句・歌並びに偐家持が追和せる句・歌
牛の背に ぎゅ~と詰めたる 米俵 (龍森麻呂)
くろうしやまとは 宅配もどき (偐家持)
連ねたる 門松羽子板 松竹梅 あれよありゃさの 七草粥よ (龍森麻呂)
めでたきも 今日が内なり 松の内 七草粥の 吾が事始 (七日家持)
正月も もう過ぎたれり 思ひ出か (龍森麻呂)
門松かたづけ 粥くらふ朝 (偐家持)
長口舌 口調よければ すべてよし
何ぞや気にせむ 君よ語れと (偐家族)
わらはめの くれたるてがみ いとうれし
いといとわれを いとしといへる (もりまろ)
(20210112初ラブレター)
わが庭に かよふ目白の 姿見つ
昨日今日明日 まさきくもあれ (目白家持)
枯れ枝に キーウイさせば わが庭も 今日より目白 御殿となりぬ (雀亭主)
(20210209メジロとキーウイ)
わが庭の つらつら椿 つらつらに
見つつやわれも 春祭りせな (花下猫足)
(本歌)巨勢山の つらつら椿 つらつらに 見つつ思はな 巨勢の春野を
(坂門人足 万葉集巻1-54)
(20210225スプリング・フェスティバル)
わが庭に 咲きたるすみれ 風さやに
空晴れわたり 春たけゆける (森部龍人)
(本歌)春の野に すみれ摘みにと 来しわれそ 野をなつかしみ 一夜寝にける
(山部赤人 万葉集巻8-1424)
わが庭に 見むと植ゑたる つぼすみれ
この春雨に 咲き始めにけり (森田女王)
(本歌)山吹の 咲きたる野辺の つぼすみれ この春雨に 盛りなりけり
(高田女王 万葉集巻8-1444)
(20210322雨上がりのスミレ)
龍森麻呂が贈り来れる歌1首並びに偐家持が追和せる歌2首
大和三山 竹と桜に 萌葱色 かしこみかしこみ みな夢模様 (龍森麻呂)
御井の歌 つまみて詠めば 耳成と
香具と畝傍の 歌にしなれる (御井家持)
耳成は 神さび立ちて 香具畝傍 しみさび立てり 山さびいます (御井家持)
龍森麻呂が贈り来れる歌1首並びに偐家持が追和せる歌1首
はなを愛で 続くはなはな 華々し シャッター音に 我そら彼方 (龍森麻呂)
藤浪の 花の盛りに 奈良こそは
来ませわが背子 コロナの後に (春日郎女)
(本歌)藤浪の 花は盛りに なりにけり 奈良の都を 思ほすや君
(大伴四綱 万葉集巻3-330)
龍森麻呂が贈り来れる歌2首並びに偐家持が追和せる歌3首
瓢箪の 苗二本植ゑし 翌朝に 双葉なくあり 夜盗虫なり (龍森麻呂)
双葉切る 夜盗虫らの ごとわれら 言の葉切らじ 歌などなさむ (虫家持)
ぶらりぶらり 暮らすようでも 瓢箪は
腹のあたりに 締めくくりあり (龍森麻呂)
へうたんは くびれなきをば みくびれど
なんのへちまと ぶらりは同じ (糸瓜家持)
コロナ禍を 何のへちまと 思へども
マスクをせねば 歩かれもせず (コロナ亭わくちん)
(本歌)世の中は 何のへちまと 思へども
ぶらりとしては 暮らされもせず (栗柯亭木端)
龍森麻呂が贈り来れる歌2首
河うねり 桜の園に 人集ひ 語りし姫を いつか訪ねむ
山ガレの 白きやは肌 触れもみで 君死にたまふ ことのなかれと
偐家持が追ひて和せる歌2首
君来むと 待ちし佐保姫 今はもや 渡島あたりに ありと聞くらむ
道を説く われにしなくば やは肌に 触れずは遂に ありかつましじ
(本歌)やは肌の あつき血汐に ふれもみで
さびしからずや 道を説く君 (与謝野晶子)
龍森麻呂が贈り来れる575に偐家持が追和せる77
母悲鳴 僕の引き出し 蜥蜴の巣 (龍森麻呂)
懲りずに虫を 愛でしその頃 (偐家持)
龍森麻呂が贈り来れる77に偐家持が追和せる575
枝打ちを 終へて何やら 痛痒き (偐家持)
毛虫かダニか 首に赤あざ (龍森麻呂)
地平はるか 空高々に 北海道 めぐりし夏の 若き日思ほゆ (偐家持)
(注)掲載の写真は「byヤカモチ」とあるものを除き、龍の森氏のブログからの転載です。
<参考>過去の偐万葉・龍の森篇はコチラ。
龍の森氏のブログはコチラ。