カテゴリ:虫
今日は虫の話。
昨日の墓参の道で、こんなものを見かけました。 (エノキハトガリタマフシ) エノキの木の葉に実のようなものが沢山出来ています。 虫こぶであることはすぐに分かりましたが、何の虫こぶであるかは分かりません。ネットで色々検索して、エノキトガリタマバエによる虫こぶ、エノキハトガリタマフシであることが分かりました。 <参考>森林生物・エノキトガリタマバエ (同上) この虫こぶの中に一匹ずつ幼虫が入っているとのこと。 虫こぶの中で幼虫は安全に成長する。 虫こぶは成熟すると地上に落下する。 その状態で、幼虫は次の年の春まで成長し蛹となり、3~4月頃に羽化するということです。成虫となったエノキトガリタマバエはエノキの若葉に産卵して生涯を終える。 エノキトガリタマバエの成虫はどんな姿なのかと調べてみましたが、よく分かりません。ウィキぺディアに掲載のタマバエの写真を参考までに掲載して置きます。蝿と言うよりは蚊に近い虫です。 (タマバエの一種・Wikipediaより転載) タマバエの仲間は4600種以上もいるらしいですから、エノキトガリタマバエの姿がこれに似ているのかどうかも不明です。 (エノキハトガリタマフシとマミジロハエトリグモ) エノキトガリタマバエの虫こぶと並んでいるハエトリグモ。 蝿の虫こぶの傍にハエトリグモですから、まあこれは自然なトリ合わせでありますかな(笑)。 「縁の木」としてエノキを縁結びの神木としている神社があったり、悪縁を絶つというエノキがあったりもするが、「エノキはヨノキ(嘉樹)とも呼ばれ、めでたい木を意味した(柳田国男「神樹篇」)」ように、エノキには霊力があると信じられて来た。 万葉集にも1首、エノキの歌がある。尤も、万葉集の「榎(え)」は、エノキだけでなくムクノキなども含む神木の総称であるとのことだから、エノキの歌と言い切ってしまうと、ムクノキがむくれると言うものではある。 わが門の 榎の実もり喫む 百千鳥 千鳥は来れど 君そ来まさぬ (万葉集巻16-3872) 榎の実が赤く熟して、小鳥たちがこれをついばみにやって来る頃には、これらの虫こぶはすべて地に落ちていて、小鳥たちが実と間違って虫こぶをついばむということはないのであろう。自然の営みの妙という奴である。 さて、蜘蛛と言えば、昨年12月の墓参で見かけたジョロウグモの写真があるので、便乗掲載です。 (ジョロウグモ) ハエトリグモは蜘蛛にしては愛嬌があって可愛いが、こちらジョロウグモは威厳があって近寄り難い(笑)。 次は、蛾の繭です。 花園中央公園の便所の外壁で見つけたもの。 (オビカレハの繭) 少し離れた処に、もう一つありました。 (同上)※オビカレハ・Wikipedia こちらの方が少し小さい。 繭は終齢幼虫が糸を吐いて、自身が隠れるマイホームを形成したもの。この中で蛹となり羽化の時まで過ごすのである。 その幼虫が近くに何匹もいました。 (オビカレハの幼虫) 下の幼虫は、ひょっとすると繭を作る準備をしているのかもしれない。 (同上) オビカレハの成虫の姿は、タマバエ同様にウィキぺディアの写真をお借りすることとします。 (オビカレハの成虫 Wikipediaより転載) オビカレハは色々な木に産卵するが、桜もその一つ。このトイレの周囲は桜の木だらけであるから、オビカレハにとっては格好の生活の場、繁殖の場ということであるのだろう。 「こんな姿ですが、私は毒を持っていませんのでご安心ください。」とオビカレハ君は申して居ります。 <参考>虫関連の過去記事はコチラ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.06.03 21:26:23
コメント(0) | コメントを書く
[虫] カテゴリの最新記事
|
|