カテゴリ:偐万葉
偐万葉・ひろみ篇(その16)
ブロ友のひろみちゃん8021さん(偐万葉では「ひろみの郎女」さん)のブログへのコメントに添えた歌や当ブログへの同姉のコメントへの返事に添えた歌などがいつの間にか24首になっていますので、今日は偐万葉・ひろみ篇とします。 偐万葉シリーズ記事は、関連の歌が20首以上となった場合に記事アップするというのを最近の基準にしていますので、その基準に達したという次第。 直近の「ひろみ篇(その15)」は2019年7月29日の記事掲載ですから、3年ぶりということになります。 また、偐万葉シリーズとしては第327弾の記事となります。 偐家持がひろみの郎女に贈りて詠める歌24首ほか かにかくに 蟹とやなしつ 黒弁慶 蟹と思へど たしカニ非ず (苦労判官義経) 耳よりな 話聞けとか 大蒜の 聯隊来たる いざ生きめやも (家持隊) もののふの 八十マンホール カード集め 岬の麻呂の 手もや借りつつ 下仁田の 葱の甘さよ やあやあの 声も笑まひの 影もかなしも (本歌)我が恋は まさかもかなし 草枕 わぎもこも 見しさがりばな しろたへに 咲きて吉事の けふもあれとそ このカードの ひとよのうちに ももくさの (本歌)この花の 一枝のうちに 百種の ペンキ屋の 選び損ねか 青蛙 (注)下二句初案「塗りむらのまま 出でては恥ぞ」のところ、偐万葉掲載に当たり、順序を逆にした。 わが庭に 新蝶翔び立つ おゝ五月 空どこまでも 青く澄みたる (蝶丸) 常ならば 妹がもとにと 飛び立つを (本歌)家にあらば 妹が手まかむ 草まくら 花の香の 移りたるかも 手のひらに (本歌)住吉の 粉浜の四時美 開けも見ず コロナ禍の 世もごくらくと 思ひなし (本歌)ごくらくは よそにはあらじ わがこころ 輝くは 吾が事に非じ 木の晩に 吹かれむ風に 草のごとにも (偐家持) ひろみの郎女のブログに記されし句に偐家持が付けたる脇句 あの月が 落ちたら誰に やろふかひ (仙厓義梵「指月布袋図」讃) 月の土地売る 奴も居る世に (偐月人壮士) 幸せは 気づくべきもの みな人の 心のうちに すでにしあれば (偐家持) 砂ずりは 名のみしあれり まだ見えぬ 銀輪は 辛き坂をも いとはねど 目にしむ汗の 憎き暑さよ (夏家持) 雲のごと 風にまかせて ゆく身にも 円成寺 妹がよしとふ この昼餉 柳生の里の 秋の香のよさ (偐家持) (本歌)高松の この峰も狭に 笠立てて 小手先の よごれてあれば てにをはの 合はぬことなり 手抜かりなせそ 君が行く 道の長手に 水仙の 銀輪の 越の旅せむ われもまた 伊久礼の森の 藤の花見に (偐家持) (本歌)妹が家に 伊久里の杜の 藤の花 用向きは 先ず済ませよと マンホール 忘れな草 名のみにしあり 忘れ物 忘れしままに 相別れつる (忘家持) 春も過ぐ 八十八夜 八千種の 花咲き乱る 河内野の里 (河内家持) 井栗谷 道はた遠み 今更に 行くもよかれど 行かざるもよし (栗家持) (注)た遠み=「た」は接頭語。「遠み」は「遠いので」の意。 ひろみちゃん8021氏のブログはコチラ。 <追記・注>井栗谷について、富山県南砺市井栗谷は間違いで、正しくは富山県砺波市井栗谷なので訂正しました。(2022.5.24.0:01) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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