カテゴリ:偐万葉
偐万葉・ビッグジョン篇(その40) わが辞書に 有耶無耶はあれ 何事も 思ほえば ああそのやうな 日もありき 雨乞ひの この道にして 甘南備の (本歌)直越えの この道にして おし照るや とりどりに とりとふとりを 撮り見れど 恋ならば さそふがごとに 鳴けよかし (注)おそ=「遅い」からの転化。鈍な、愚かな。 コジュケイ=キジ目キジ科コジュケイ属の鳥。「チョットコイ」と鳴く。 歩麻呂に答へて詠める数字変換可能短歌1首 なにごとと よしとよくみよ よくみれば なにとなくよし ブログになさむ もののふの いかな思ひの 釣灯籠 (注)かすかに=「春日(かすが)に」と「かすかに」とを掛けている。 深き意味 なけど春日の 柏槙に 何思ふ君や 神苦笑ひ (春日家持) (注)柏槙=ビャクシン。別名イブキ(伊吹)。ヒノキ科ビャクシン属の常緑高木。 いつよりか 草深百合も 鬼百合の 花と咲くこと 多くなりける (恐妻家持) (本歌)道の辺の 草深百合の 花笑みに 笑まししからに 妻といふべしや (注)万葉集の「百合」はヤマユリまたはササユリのこととされるがオニユリ説もある。 歩麻呂が贈り来れる歌1首 雲見れば ちぢに物こそ 悲しけれ わが身ひとつの 秋にはあらねど (本歌)月みれば ちぢにものこそ かなしけれ わが身ひとつの 秋にはあらねど 偐家持が返せる歌2首 雲みれば ちぢにものこそ 思はれて 雲の下に 在りし銀輪 変はりなく (本歌)雲の上は 在りし昔に 変はらねど 見し玉簾の 内やゆかしき 雲の上は 在りし昔に 変はらねど 見し玉簾の 内ぞゆかしき 君が家は 継ぎて花や咲く 藤袴 (本歌)この里は 継ぎて霜や置く 夏の野に 我が見し草は もみちたりけり 朝風の 静かに吹きて 畑道に アキノノゲシは われ呼ぶらむか (秋風持) (本歌)一つ松 幾代か経ぬる 吹く風の 音の清きは 年深みかも いづくより 来たりしものか 一つ松 世話する心も 祖父への供養 (本歌)たまきはる 命は知らず 松が枝を 結ぶ心は 長くとそ思ふ 庭に出で 和束茶たてむ わが祖父を 願はくば 岬も蓋も ある旅に ならましものをと 思ひつつぞ居り (蓋家持) 身も蓋も 無きはわが歌 背子が旅 岬も蓋も めでたくあれと (蓋家持) <参考>過去の偐万葉・ビッグジョン篇はコチラ。 ビッグジョン7777氏のブログはコチラ。お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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