カテゴリ:偐万葉
偐万葉・若草篇(その28)
偐万葉シリーズ第329弾。 本日は久々の偐万葉・若草篇であります。 若草読書会はコロナ禍で休止して居りますが、今年2月、その中心に居られた智麻呂氏がご逝去。現在は、読書会有志が同氏の追悼記念文集を発行しようと、編集会議のため月1回ペースで若草ホールに集まってその準備を進めています。 偐家持が小万知に贈りて詠める歌1首 われらみな つどへば千の 風となりし 偐家持が偐山頭火に贈りて詠める歌5首及び俳句6句 土用の日 うなぎとくれば それ君も 瘋癲の 寅の子お茶の子 さいさいの 堺の穴子も 君がまにまに (穴子猫) 偐山頭火が贈り来れる歌1首並びに偐家持が追和せる歌1首 ふるふると 梅震える音が 歳末の わがふるは 打ち出の小槌 しゃんしゃんと 偐山頭火氏が贈り来れる句に偐家持が付けたる脇句 家持の 館を行くか 業平が (こじつけ山頭火) ながからぬ 幹にてあれば 梅の木の 板壁の ペンキの青も 色褪せて 偐山頭火氏が贈り来れる句に偐家持が付けたる脇句 砂風呂で 羽根を休めて ゆく雀 (偐山頭火) 偐山頭火氏が贈り来れる句並びに偐家持が追和せる句 暑呆でも 迷える母子を あないする (偐山頭火) 信濃路や 道に迷ひて ねぶの花 (迷家持)
偐家持が智麻呂に贈りて詠める歌10首 智麻呂の逝去を悲傷みて詠める歌6首 きさらぎの 十五日の朝に わが背子は ここだも悲し みまかりましぬ 梅の花 咲き散るなへに 今はとて 召されて背子は 旅立つらむか 逝きし背子 見つつありしか 生駒嶺に 霧れる春日も 泣けとごとくや 霊安室 ふたりしあれば あれやこれ なみだぐましも こころぞ痛き 白百合の 花枕辺に 咲きてあり 後にも逢はむか 泣かずもあれと 鉢伏の 峰にたゆたふ 白雲は 笑まひの君の 影と見えける 千の風を 歌ひつ君は 今はもや 青葉の風と 吹き渡りゆく 納骨の 式は終りぬ 今よりは 鉢伏山を 君としのはな (20220418小阪教会墓地と鉢伏山) めぐの郎女に答へて詠める歌3首 在りし日を しのべと咲くや 花の絵を つばらつばらに 見つつもをらむ 吹く風も 萌える緑も 青空も みな懐かしき 笑み思はする 君ませる 泉の道を 知らなくは 直には逢はず 思ひつつぞ居り かほりの郎女に答へて詠める歌1首 日だまりの ごとや笑みもて 迎へくれし 日々忘れまじ はびきのの丘 <参考>偐万葉・若草篇の過去記事はコチラ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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