カテゴリ:偐万葉
偐万葉・どち篇(その9)
本日は昨年10月以来の偐万葉・どち篇であります。 どち篇というのは、友人篇という意味で、〇〇篇という形で個人篇に編集していないその他友人関連の歌を集めたものであります。 最近は、岬麻呂氏関連の歌が多数を占めて「岬麻呂篇」のような様相になってしまっています。 なお、偐万葉・〇〇篇というシリーズ記事としては、当記事が第331弾目の記事になります。これら偐万葉シリーズに掲載の歌は、当記事で、ヤカモチ作の歌が6358首、ブロ友など友人作の歌が655首で、合計7013首となり、7000首の大台を突破しました。 万葉集の歌は4516首あります。 その2倍の9032首まで、アト2018首ですが、当面は、これを目標に、そして、キリのいいところで、1万首突破を目指して、この偐万葉記事を継続したいと思って居ります(笑)。 <参考>偐万葉・どち篇の過去記事はコチラ。 1.岬麻呂氏の旅に寄せて詠める歌22首 今は亡き 友への供養 つばらに見む 車とめ 立ち眺むれば もみぢなす 菊池の渓に 雲立ちのぼる (谷家持) われはもや 泡波得たり 皆人の 得がてにすとふ 泡波得たり (岬呑足) (本歌)われはもや 安見児得たり 皆人の 何もせぬ 旅としあらば その旅の 宇江ぐすくの 城址仰ぎ 見つつ君 おばけ坂への 道行くらむか (坂家持) わぎもこと こしくめじまは いくたびか 南洲を しのびめぐれる 三つの島 (本歌)二つなき 道にこの身を 捨小舟 波立たばとて 風吹かばとて (西郷隆盛) 万葉の 北の果てなる 新潟を 桜の旅と 背子ゆくらむか (偐家持) 友と来し 名ごりの春や 桜旅 津軽富士見湖 鶴の舞橋 (偐家持) 新潟の 桜のかたき お岩木の 山の麓に 果たしつるかな (偐桜餅) みちのくの つぎは渡島と 今西行 桜遍路の 旅はつづくや (岬西行) 根室なる 千島桜は 花のみを 見るにしあらず 葉桜もよし (偐北行) 霧のなき 霧の摩周湖 霧待つも ジャカランダ 空高々に 咲くをして 紫雲木とそ 名づけけらしも (偐家持) キリモドキ ヤカモチモドキの わが名にも 花めぐる 旅の土産と 鹿屋なる 赤きさうびの 花咲くも見む (偐家持) 雨上がり 富良野の庭の 妖精と 我は遊びつ さ夜更けにける (偐家持) 大雪の 森に咲きたる 青き花 おゝヒマラヤの 青きケシこれ (偐家持) ラベンダーの 風渡り来る 七月の ラベンダーの 穂波さやぎて 遠山に 雲立ち流る 麓郷の丘 (偐家持) いくたびも まゐり来しかも 宮古島 空また海も 青き島山 (偐家持) また来むと いへばとぐちの 浜木綿は 2.もりた麻呂氏に贈りて詠める歌1首 うちひさす 宮道はくるま 満ちてあり 日を選び行け 石切詣で (偐家持) 3.田〇氏の訃報に寄せて詠める歌2首 パンドラの 丘を知るやと 言ひしきみの (注)パンドラの丘=東大阪市にある、太宰治の小説「パンドラの匣」に所縁の地 わが背子の 旅立ちの日ぞ こころあらば
わが背子が 乗れる船かも 西空に 弓張月の 渡り行く見ゆ (偐家持) (20220905弓張月) <参考> 咲きそむる 花を見つつや さきつ年 逝きにし友の ことを偲ばな (偐家持) (STOP PUTIN STOP WAR) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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