カテゴリ:岬麻呂旅便り
友人・岬麻呂氏からの旅便りです。
岬麻呂氏の旅便りも今回で300回目。 同氏の旅報告は、ハガキに印刷してヤカモチも含む友人諸氏に郵送という形でなされて参りました。当初は写真と文章が1枚のハガキに記載されていましたが、写真が多くなり、記載すべき文章も長くなった関係で、報告文記載のハガキと写真及びその説明記載のハガキとの2枚構成となり、この2枚を封筒に入れての封書で郵送というスタイルに変化し、今日に至っています。 300回の節目を迎えたことで、このスタイルの旅報告はひとまず「打ち止め」にされるようであります。 旅そのものは今後もお続けになるようであり、これまでとは違ったやり方での旅報告をご検討のようでもありますので、当ブログでの「岬麻呂旅便り」記事がこれで最後になるということではないと思いますが、岬麻呂氏からの新しい旅報告のスタイルに合わせて、当ブログの記事スタイルも変更せざるを得ないかと思いますので、当ブログに於けるこれまでのスタイルの「岬麻呂旅便り」記事はこれが最後ということになるのは間違いなさそうです。 もし、同氏がブログやその他のSNSでご自身が旅報告を直接ご発信されるというようなことであれば、当ブログでの発信は必要もないこととなりますので、直ちに中止といたします。この場合には当記事が最後の「岬麻呂旅便り」記事となります。 まあ、いずれであれ、300回の旅を達成された岬麻呂氏には「おめでとうございます。」の祝意を表しますと共に、当ブログの「岬麻呂旅便り」記事をご愛読いただいた皆さまに心からお礼申し上げます。 さて、前置きが長くなりましたが、本論に入ります。 今回の旅は、前回に続く「紅葉巡りの旅」にて、10月17日~20日の3泊4日「南東北の紅葉を巡る」ご夫婦旅でありました。 (旅・岬巡り報告300 南東北紅葉巡り) (同上・写真説明) では、旅程に従い、別途メールで送信いただきました写真をご紹介申し上げつつ、旅のご様子をお伝えすることとします。 10月17日 関西空港→仙台空港→鳴子峡→(R47・酒田経由)→鳥海ブルーライン・鳥海山・大平山荘展望台・鉾立展望台→ホテルリッチ&ガーデン酒田(泊) 仙台空港でレンタカーを借りて、先ず向かわれたのは鳴子峡。 (鳴子峡) 鳴子峡は紅葉最盛期直前。 上の写真は、国道47号に架かる大深沢橋の上から撮影されたもの。 写真右上部に写っている建物は鳴子峡レストハウス。 鳴子峡は「鳴子温泉の大谷川上流にあり、深さ約100mのV字型渓谷で有名な紅葉の名所」とのことですが、紅葉真っ盛りには少し早過ぎたようです。 (同上) 鳴子峡から酒田市経由で鳥海山へ。 途中の庄内平野では、白鳥の群れ7羽の飛翔を目撃されたとのこと。 (鳥海山・鉾立展望台付近) 鳥海山の鉾立展望台付近はご覧のように濃霧。 四合目以上は濃霧で視界悪しであったようですが、二合目付近まで下ると霧も無くて視界は良好に。 (鳥海山・二合目付近) 宿泊ホテルで紹介された、酒田市役所西側の魚屋さん経営の「重富」でご夕食。「料理が最高に美味。経営者ご夫妻と従業員さんも親切で大満足」であったとのこと。 (富重・酒田市の魚料理専門店) 酒田は、芭蕉の「おくのほそ道」にも登場する土地。 元禄2年(1689年)6月13日~15日(※往路)と6月18日~25日(※復路)の二度、象潟への往復の折に滞在している。 ※陽暦では7月29日~31日、8月3日~10日である。 往路の折の寺島彦助(俳号・詮堂)亭に招かれての句会での吟が、「涼しさや(或いは、涼しさを)海に入たる最上川」という発句であったよう。 「涼しさや(を)」では、「挨拶の吟には快からず。故に推敲の後、暑き日を、とあらため申されたる成べし。」(「菅菰抄」)ということで、「おくのほそ道」では、暑き日を海にいれたり最上川、となっている。 復路の折の酒田の富豪・近江屋三郎兵衛(俳号・玉水)亭での句会での吟は「初真桑(はつまくは)四(よつ)にや断(たた)ン輪(わ)に切(きら)ン」である。 岬麻呂氏の「おくのもみち道」では句会はなかったようでありますが、美味しい酒と料理に大満足。旅の初日の秋の夜はおだやかに更けてゆくのでありました(笑)。 10月18日 鳥海ブルーライン再挑戦→湯殿山本宮→山形蔵王中央ロープウェー→宮城蔵王・御釜→上山温泉・仙渓園月岡ホテル(泊) 二日目はお天気も回復し、鳥海ブルーラインに再挑戦であります。 (山居倉庫)<参考>山居倉庫・Wikipedia その前に、山居倉庫を見て行きます。 山居倉庫は、「庄内藩酒井家が米の低温管理倉庫として建てたのが始まり」だそうですが、12棟が現存し、国の史跡に指定されている。 9棟が現役の米蔵として使用されていて、残りの3棟は、1棟が庄内歴史資料館に、2棟が酒田市観光物産館に改装されて、一般公開されている。 (鳥海山) はい、鳥海山の美しい紅葉です。 こういう景色を見ると、額田王ならずとも「秋山われは」と言いたくなりますね。 (鉾立展望台から象潟を望む) 鳥海山からの象潟の眺めです。 先述の「おくのほそ道」では、芭蕉は、象潟の蚶満寺の方丈から簾を巻き上げて眺め、「風景一眼の中に尽て、南に鳥海、天をさゝえ、其陰うつりて江にあり。」と述べているから、岬麻呂氏と芭蕉さんは333年という大きな時差はありつつも、お互いがお互いを眺め合うという正対の位置取りをされたことになる(笑)。 鳥海の鉾立にありて、立ち眺むれば、 風景一眼のうちに尽きて、眼下に象潟、 うらむが如く、島山のあり。 というようなことでしょうか。 (鳥海山・鉾立の紅葉) おお、見事な紅葉です。 鳥海山はヤカモチは未踏でありますが、このような風景を見ると秋吉台をサイクリングした時の風景を思い出したりもします。 (大平山荘展望台から庄内平野を望む) 大平山荘展望台からは庄内平野が一望であります。 高速道路で湯殿山本宮へ。 (湯殿山本宮) 湯殿山本宮も紅葉最盛期でありましたが、小雨と霧であったとのこと。 蔵王へ。 蔵王も「秋の葉の匂へる盛り」でありました。 (蔵王) 実に見事です。 (蔵王2 中央ロープウェー) 火口湖の御釜は、高速料金所の人の話だと「濃霧で御釜は見えない」とのことであったが、待てば海路ならぬ御釜も日和あり、で一瞬を見逃さず、撮影に成功でありました。 (蔵王3・御釜) 10月19日 米沢・上杉神社→天元台→白布峠→裏磐梯・五色沼→土津神社→R115・磐梯吾妻レイクライン→中津川渓谷(通行止め)→裏磐梯レイクリゾート(泊) 旅の三日目は、先ず上杉神社へ。 (上杉神社) 紅葉はまだ先のようです。 (天元台・ロープウェー山頂駅から) 天元台の紅葉は丁度見頃です。 (天元台・スキーゲレンデの紅葉) 双瀑展望台から眺める、赤滝・黒滝の紅葉のパッチワークもまことに見事で、見惚れてしまいます。 (赤滝・黒滝 双瀑展望台から) そして、裏磐梯の五色沼です。 (毘沙門沼) 五色沼も見事な紅葉です。 ヤカモチも以前銀輪散歩で五色沼を訪ねたことがあります(五色沼遊歩道は自転車乗り入れ禁止ですから、入り口前の駐輪場にとめてのウオークでした)が、また、訪ねたくなりました。 (毘沙門沼2) (土津<はにつ>神社) 土津神社は、会津藩初代藩主・保科正之公がご祭神の神社で、紅葉の名所だそうですが、紅葉の盛りはこれからのようです。 (柳沼) 10月20日 R115→あだたら山ロープウェー山麓駅→(磐梯吾妻スカイライン)→浄土平→つばくろ谷→仙台空港→関西空港 最終日は、朝の毘沙門沼にご挨拶して・・。 (毘沙門沼3・朝の景色) 北塩原村のマンホールの写真を撮って・・。 (北塩原村のマンホール) あだたら山ロープウェーを目指しますが、山麓駅からの乗車が90分待ちということで諦め、磐梯吾妻スカイラインで、浄土平からつばくろ谷を目指すことに。 (国見展望台から) 国見展望台は、磐梯吾妻スカイラインの入り口付近にある。 中央の山は高森山。右奥の山頂部が雲に隠れている山が磐梯山。 (磐梯吾妻スカイライン) 磐梯吾妻スカイラインは、つばくろ谷付近から車の大渋滞であったそうで、駐車場も満車。路肩にも駐車できずで、上の写真は渋滞中の車内から撮影されたものだそうです。 まあ、こんなことで、300回目の旅を終えられたという次第。 全走行距離935km。見事な紅葉にもめぐり逢い、車の渋滞などはさて置き、まずは上首尾の旅であったかと思います。 なお、当ブログでは、掲載写真については、フォト蔵に登録した大きいサイズの写真とリンクを貼り、クリックすることで大きいサイズでもご覧いただけるようにしていますが、そのフォト蔵が今月21日から何らかのシステム上の不具合を修正するため緊急メンテナンスに入って居り、その作業が本日(27日)に至るも完了せず、同サイトに接続できない状況が続いています。従って、上記掲載写真のフォト蔵へのリンクはできていません。 いつ可能になるかも見通せません。よって、リンクなしで、記事アップします。追って、フォト蔵が正常に復しましたら、リンクを貼ることとします。そんなことで、岬麻呂氏の「旅・岬巡り報告」や「同写真説明」などの文章の文字が小さく読みづらいという面があるかと思いますが、しばらくの間、ご辛抱願います。 <2022年10月29日追記> 21日からアクセス不能になっていたフォト蔵がようやく正常に復しましたので、大きいサイズの写真とのリンク貼りをすることができました。 併せ下記の通り、過去の岬麻呂旅便り記事などの参照のためのリンクも貼って置きます。(19時55分) <参考> 過去の岬麻呂旅便り記事はコチラ。 フォト蔵アルバム・岬麻呂写真集はコチラ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[岬麻呂旅便り] カテゴリの最新記事
|
|