カテゴリ:岬麻呂旅便り
友人の岬麻呂氏からの今年最初の旅便りが届きました。
2023年の初旅は、1月11日~14日、3泊4日の「出水のツル越冬地見学が目的の夫婦旅」とのこと。 (旅・岬巡り報告303・鹿児島&同写真説明) ※画像をクリックして大きいサイズの写真でお読みください。 (同上付録・桜島と佐多岬) 1月11日 関西空港→鹿児島空港→出水市・出水ツル観察センター→鹿児島市・鹿児島サンロイヤルホテル(3連泊) 鹿児島空港からレンタカーで出水市へ。 出水ツル観察センターは、「広大な干拓地と思われる広い水田の中央にあり、3階屋上展望台から360度見渡す限りツルばかりで壮観。」とのことです。 (出水ツル観察センター) 観察センター入口に表示されていた、羽数調査5回目(1月7日)の調査結果では、ナベヅル7686羽、マナヅル2377羽、クロヅル4羽、カナダヅル3羽、ソデグロヅル2羽、ナベクロヅル2羽の合計10074羽。 (出水ツル観察センター・越冬地) 確かに、どこもかしこもツルだらけ。 (マナヅル)<参考>マナヅル・Wikipedia ツルは万葉集では「たづ」ですが、鶴を詠んだ歌は47首あり、鳥の歌としては、1位・ホトトギス、2位・雁、3位・ウグイスに次いで4位の多さだそうです。 若の浦に 潮満ち来れば 潟をなみ 葦辺をさして 鶴鳴き渡る (山部赤人 万葉集巻6-919) (ナベヅル)<参考>ナベヅル・Wikipedia 当越冬地に3羽しか飛来していないというカナダヅルの撮影に成功されたのは、お手柄であります(笑)。 クロヅル、ソデグロヅル、ナベクロヅルには遭遇されなかったようであります。まあ、ナベクロヅルはナベヅルとクロヅルの交配種だそうですから、ちょっと見では区別がつかないのだろうと思いますが。 <参考>クロヅル・Wikipedia ソデグロヅル・Wikipedia ナベヅルは世界の8割以上が、マナヅルは世界の約半数が、出水平野に越冬飛来するそうです。 (カナダヅル)<参考>カナダヅル・Wikipedia 大阪にも、鶴橋とか鶴見などという地名が残っているし、わが地元の草香江の鶴の歌も万葉集にありますから、昔は鶴が普通に飛来していたのでしょうが、今は、はるばると出かけないと、野生のツルは拝めない。 草香江の 入江にあさる 蘆鶴の あなたづたづし 友なしにして (大伴旅人 万葉集巻4-575) ツルを十分に堪能されて、鹿児島市へ。 桜島を正面に望む鹿児島サンロイヤルホテルに3連泊。 連夜、芋焼酎を楽しまれたとか。 (桜島夕景) 1月12日 桜島の日の出→大隅半島→R269→佐多岬→根占・料理屋「大砲」(昼食)→諏訪神社→雄川滝 桜島の日の出を拝み、垂水フェリーで大隅半島に渡り、佐多岬へ。 (桜島の日の出) 冬過ぎて 春は来たりと 朝日さす 桜島見ゆ 鹿児島の旅 (偐旅人) (本歌)冬過ぎて 春来たるらし 朝日さす 春日の山に 霞たなびく (万葉集巻10-1844) (佐多岬灯台) 佐多岬灯台にご挨拶。 対岸の薩摩半島側、開聞岳を遠望。 (開聞岳遠望) (佐多岬全景) (佐多岬の紅葉) 赤く紅葉しているのは、ハゼノキ。 そして、「駐車場から片道徒歩1.2km、老人にはきつい登り道」をクリアして雄川滝へ。 (雄川の滝) 1月13日 吹上浜海浜公園→野間岬(手前展望台まで)→知覧武家屋敷→西大山駅→長崎鼻灯台 この日は小雨降る生憎の天気。 野間岬は、今回が3度目の挑戦らしいですが、1回目は道を間違え、2回目は道路工事中で、と何れも辿り着けずであったそうです。 今回も雨に邪魔されて手前の展望台までで諦めることとなり、残念。 (野間岬) 然らばと、知覧武家屋敷へ。 (知覧武家屋敷) 茶畑と大根の天日干しの風景。面白き眺めです。 (知覧茶畑と大根の天日干し) そして、最南端の駅、西大山駅であります。 (西大山駅) こちらも最南端。 薩摩半島最南端・長崎鼻灯台であります。 (薩摩半島最南端・長崎鼻) 写真左奥に見えているのは佐多岬。 1月14日 鹿児島県立吉野公園→人吉経由→五木村→人吉城址→伊佐市・曽木の滝→鹿児島空港→関西空港 この日は本降りの雨。 (鹿児島県立吉野公園) 五木村も雨に煙っています。 五木村へ足を延ばされたのは、「昨秋昼食で美味しかった『山うにとうふ。かりふわ油揚げ』食しに・・」ということで、ランチのための遠征でありました。 (五木村・頭地大橋の対岸から撮影) 人吉城址も昨秋(11月)に訪ねて居られますが、五木村へのルート途上にあるということで、ランチのついでのお立ち寄りであったのでしょう。 (人吉城址) 鹿児島県に立ち戻って、伊佐市の曽木の滝へ。 伊佐市については、殆ど知識を持ち合わせませんが、会社時代の友人・八重麻呂君の故郷にて、退職後、彼は故郷にUターンし、この地に住まいしていること、そして良質な金鉱石を産出する金鉱山があって、金の産地であるということなどが、ヤカモチにとって思い浮かぶ全てであり、曽木の滝も今回初めて知りました。 (曽木の滝) 岬麻呂氏によると「悪運強く見学地では雨降り止む幸運」とのことで、この曽木の滝でも雨が止んでいたようで、雨で増水した迫力満点の滝をご覧になられたという次第。 (同上・全景) 旅の後半は雨に降られて、お天気には恵まれなかったようですが、それでも「悪運強く」要所、要所では雨も止み、最後の曽木の滝では雨で増水した迫力ある眺めを楽しまれるなど、さすが旅の達人であります(笑)。 以上、791kmのロングドライブ。 今回もご覧くださり、ありがとうございました。 <参考> 過去の岬麻呂旅便り記事はコチラ。 フォト蔵アルバム・岬麻呂写真集はコチラ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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