カテゴリ:和郎女作品展
第29回和郎女作品展
今日は和郎女さんの作品展であります。前回(3月30日)の若草読書会にお持ち下さった作品を撮影させていただいたものであります。 (端午の節句とワンちゃん) 端午の節句は過ぎてしまいましたが、まだ5月ということで、お赦しいただきましょう。 (端午の節句のミニタペストリー) 次は牡丹です。 撮影しながら「次はバラの花」と呟いたら、隣に居た和郎女さんから「牡丹です。」とNGを出されてしまいました。 確かに「葉の形状がバラとは違っている。」のでしたが、これは、口には出さなかったので、「花もバラとは違っているでしょ。」というNGを受けることはありませんでした(笑)。 (牡丹) 閻王の口や牡丹を吐かんとす (与謝蕪村) 牡丹散てうちかさなりぬ二三片 (同上) 牡丹の句百句作れば死ぬもよし (原石鼎) 牡丹花は 咲き定まりて 静かなり 花の占めたる 位置のたしかさ (木下利玄) 次は、ミズバショウ。 水芭蕉で思い出すのは「夏の思い出」という歌。 ♪夏が来れば 思い出す はるかな尾瀬 遠い空・・ (ミズバショウ) 石狩の雨おほつぶに水芭蕉 (飯田蛇笏) 山めぐる夜明の風や水芭蕉 (水原秋櫻子) 水芭蕉しづかな時間通りけり (加藤秋邨) そして、朝顔と金魚。 (朝顔と金魚) ありとても 頼むべきかは 世の中を 知らするものは あさがほの花 (和泉式部 後拾遺集317) 朝顔の花の命や夏の雨 (正岡子規) 朝顔やあしたはいくつ開くやら (同上) 朝顔やあてありさうにのびる蔓 (同上) いつ死ぬる金魚と知らず美しき (高浜虚子) 夜店の金魚 すくはるるときの かがやき (種田山頭火) やはらかに金魚は網にさからひぬ (中村汀女) 最後は、苺です。 (苺) ほろほろと手をこぼれたるいちご哉 (正岡子規) 玻璃盤に露のしたたる苺かな (夏目漱石) 流水にたれて蟻ゐる苺かな (飯田蛇笏) 葉のかげの蔓に見えゐる苺かな (原石鼎) そして、オマケはこれ。 (ドラゴンズ) これは、恒郎女邸の玄関先に飾られていたのを撮影させていただいたもので、先日の読書会にお持ちいただいたものではありません。 しかし、同じく和郎女作品でありますので、友情出演です。 作品の性格から言えば、今年2月5日開催の第28回展で紹介させていただいた方が、よりマッチしたものになっていたかと。 なお、ドラゴンズというタイトルになっていますが、これらタイトルは編集の都合上、ヤカモチが勝手に付したものでありますので、作者の意向とは無関係。 さて、ドラゴンズというタイトルにしたのは、恒郎女さんが中日ドラゴンズのファンだということを意味してのものでは勿論ありません。恒郎女さんは根っからの阪神タイガースのファンなのであります(笑)。 以上、第29回和郎女作品展でありました。 <参考>和郎女作品展の記事一覧はコチラ。 フォト蔵アルバム「和郎女作品集」はコチラ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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