カテゴリ:虫
本日見かけた花と虫であります。
(ホタルブクロ)<参考>ホタルブクロ・Wikipedia キキョウ科ホタルブクロ属の多年草。 子どもがこの袋状の花に蛍を入れて遊んだことから蛍袋という名になったらしいが、別名ではツリガネソウ、アメフリバナとも。 ホタルが登場する万葉歌は1首だけある。防人の妻が詠んだ歌とされる。 過去記事でも取り上げているが、再掲すると・・。 この月は 君来まさむと 大船の 思ひ頼みて いつしかと 我が待ち居れば 黄葉の 過ぎて去にきと 玉梓の 使ひの言へば 蛍なす ほのかに聞きて 大地を 炎と踏みて 立ちて居て 行くへも知らず 朝霧の 思ひ迷ひて 丈足らず 八尺の嘆き 嘆けども 験をなみと いづくにか 君がまさむと 天雲の 行きのまにまに 射ゆ鹿猪の 行きも死なむと 思へども 道の知らねば ひとり居て 君に恋ふるに 音のみし泣かゆ (万葉集巻13-3344) <今月は君が帰って来られると、(大船の)頼みに思って、いつかいつかと私が待っていると、(黄葉の)はかなく死んでしまったと、(玉梓の)使いの者が来て言うので、(蛍なす)ほのかにそれを聞いて、大地を炎の上を踏むように跳び上がり踏んで、立ったり座ったり、何処へ行けばいいかもわからず、(朝霧の)思い迷って、(丈足らず)八尺にも及ぶ長いため息をつき嘆いても、何の甲斐もないので、何処に君が居られるのだろうと、(天雲の)行くあとについて(射ゆ鹿猪の)行って死のうと思うけれど、道が分からないので、ひとり居て君を恋慕っていると、声に出して泣けてくる。> (同上) で、ホタルの写真と行きたいところであるが、上掲参考記事の時と同じく、手持ちの写真は今回もありません。 その代役でも勤めようとやって来たのか、セボシジョウカイボンが目の前に舞い降りて来ました。 (セボシジョウカイボン)<参考>ジョウカイボン科・Wikipedia ジョウカイボン・Wikipedia ジョウカイボンという虫は、ホタル上科ジョウカイボン科の昆虫。 ホタルのように光らないが、ホタルの縁戚と言ってもよい虫であるから、まあ、ホタルの代役にならないこともないという次第。 ジョウカイボンというのは、漢字では「浄海坊」と書く。 浄海というのは、平清盛の戒名。 清盛は熱病で死ぬが、それは、このジョウカイボンとそっくりなカミキリモドキという虫の毒(カンタリジン)によるという説があったようで、カミキリモドキと取り違えて浄海坊という名がこの虫に付けられたということらしい。 <参考>カミキリモドキ・Wikipedia 以上、虫と花と万葉集のお話でした。 <参考>虫関連の過去記事はコチラ。 花関連の過去記事は下記の通り。 花(5)・2022~ 花(4)・2020.4.~2021 花(3)・2017~2020.3. 花(2)・2012~2016 花(1)・2007~2011 万葉関連の過去記事はコチラ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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