カテゴリ:ミセラニアス
鳩山総務相を事実上の更迭。
そんなニュースを日曜日の天声人語で取り上げていました。 「泣いて馬謖(ばしょく)を斬ったのか、それとも怒り心頭か」 盟友を降ろすたとえに使ったこの慣用句は、三国志からの引用です。 たまたま最近読んだものだから意味がわかりましたけど、これ、読んでなかったらスルーせざるを得ませんね。 やっぱりこの新聞は敷居が高いわ… と思いつつ、心は三国志へ馳せるのでありました。 馬謖は馬家の5人兄弟の末っ子です。 ここの家の子は皆優秀なことで有名でした。 中でも長男の馬良(ばりょう)がずば抜けていて、その眉毛が白かったため白眉と呼ばれました。 それから賢い人物を指して白眉と呼ぶようになったそうです。 白眉、そうこれも三国志出典の慣用句なんです。 ま、私は今まで使ったことも聞いたこともありませんがw 馬良はけっこう私の好きなキャラクターです。 劉備に仕え、優秀なのに謙虚で誰からも好かれていた気がするのです。 まあ、あまり彼の派手な記述はないのですが… 蜀のキラ星のごとき人物に常に添っていた馬良。 羨ましいからかもしれませんw 戦場で関羽が負傷したとき、カリスマ外科医の華陀(かだ)がやってきました。 骨も削らなきゃ、というのに囲碁を打ちながら負傷した腕を差し出す関羽。 麻酔の施術も会得していた華陀ですが、関羽に「要らぬ」と言われそのまま手術することにしました。 ひじの骨を削られても碁を打っていた…なんという豪胆さでしょう! 毒による痛みはすぐに癒え、医者嫌いだった関羽も華陀をほめました。 しかし華陀はこう言います。 「いえ、静かに施術を受けたあなた様こそ天下一の患者でございます!」 うう。 いい話じゃありませんか…(T_T) で、その囲碁の相手が馬良でした。 関羽に信用されていたことがよくわかりますね。 劉備にも孔明にも愛された馬良。 孔明とは義兄弟の契りを交わしていたという話もあります。 劉備には桃園の誓いの兄弟がいますからね。 「ボクも弟が欲しいな…」 そう思ったときには、馬良はなかなかグーなキャラクターだったかもしれませんよ。 ま、私の妄想ですがw 関羽が死に(T_T)、張飛も劉備も亡くなり、馬良も戦死… でも劉備の子劉ぜんを戴き、魏を攻めなければなりません。 絶望的な孤独の中で、孔明は馬謖(ばしょく)を用いることにしました。 といいますか、前からかわいがっていたのでした。 だってかわいい弟の弟ですもの。 優秀ですし。 しかし生前の劉備は「あまり馬謖に大事を任せぬように…」と孔明に囁いていたのです。 果たして馬謖の失策で敗退してしまった蜀軍でした。 劉備の忠告を無視したことを悔んだ孔明は、泣きながら馬謖を斬るよう命じます。 いや、斬首後泣くんだったかな? とにかく私にはその涙は馬良のために流したと思えるのですがね。 でも永田町の斬った張ったにも使われるんですね~。 そちらでも兄弟愛が見え隠れするような…(謎) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[ミセラニアス] カテゴリの最新記事
|
|