Ｇ党魂

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• はじめて携帯から更新♪

  私の好きな前田幸長が今年からサイドスローに転向していた。 誰の差し金かしらないが、 まあ、前田のことだから、自分で考えてのことかもしれない。 そういえば鈴木尚広は去年、原監督に言われてスイッチに戻したそうだ。 捉え方は色々あるけど、原監督がやると 「全てを思い通りにしよう」 というのが統率ではなく傲慢にみえる。 ああなると、それに素直に従ってる者にも腹が立ってくる。 思考はないのか？ 主張はあるのか。 誰のために野球やってるの？ お前は誰？ 自分の選手生命は自分で責任持つのが当たり前だ。 他人から言われた通りにやって、結果が出なかったとして それは誰のせいになるの？ 「いや、原監督に言われた通りにやってダメなら本望です。」 そうじゃない。お前にとって野球がその程度のものなのか、ってことが問題なんだ。 言う方も言われる方も、お互いがわかってないから話が成立してしまう。 いちばん大事なことは置き去りにして。 もちろんそれで鈴木が活躍すれば、原監督は良い仕事をしたことになる。 ただ私は個人的に、そんな選手がいるチームの野球を 金を払って見に行く価値はないと感じるだけだ。

  Apr 2, 2007

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• 祝開幕

  金曜日はバイトが午前中だけだったので、開幕戦のためにいろいろと前倒しで片付けて、風呂も早めに入って準備万端でテレビをつけた。とりあえず最初に驚いたのは、球場の巨人ファンのテンションの高さ。勝って良かったですね。たとえ今年の巨人がどんな末路を辿っても、頑張ってあの勢いを維持してくれたら凄いと思う。内海は１００％じゃなかったと思うし、林はバッチリでこの２人は計算できそう。シーズン通して柱になってほしい。打線の方は相変わらずの一発頼みで、やっぱり進歩がない。つながりを見せた横浜の方がはるかに可能性を感じさせてくれた。初回の鈴木尚典の同点タイムリーなんか、思わずお帰り、と呟いてしまった。「らしい」ヒット。待ってたよ、鈴木尚典。今まで何してたんだ。必死さなんてアピールしなくていいから、ただ「らしさ」を見せてくれれば貢献できるじゃないか。仁志も１本出た。エヘヘ。守備でベースカバーをひとつ忘れてたけど、これは早いうちに出ちゃって逆に良かったんじゃないか。同じことは２度と起きない。内海のチェンジアップを空振りして解説Ｔにさんざん言われていたけど、Ｔは豊田のフォークに空振りする内川、佐伯には何も言わない上に巨人・高橋、阪神・鳥谷などを引き合いに出して「１番打者新時代」とかいう話を平然としていた。仁志が嫌いなだけならその一言で済ませればいい。その１番打者新時代とやらを長嶋と一緒に作ってきたのは誰だと思ってるんだ。さて、仁志には陰に日なたにそれなりの注目が集まる横浜で心配なのは石井琢朗。２番に納得しているだろうか。面白くないのは当たり前である。頑張れ、石井。

  Mar 31, 2007

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• プロ野球とは何か

  プロ野球はファンのためにある、という意見がある。一理ある。その偏見について少し考えてみる。ある監督が、ファンが喜ぶ野球を目指す、と言う。では具体的にどんな結果が出ることがファンが喜ぶ野球になるのか。予定調和的で、勧善懲悪な感じで、少々わざとらしくても大勢の人がそういう結果を期待しているはずだから、と「大勢の人」が漠然と感じられるものだろうか。それとも、どうなるかわからなくて、リアルで、ライブで、時には意に反する結果が出たとしても、そこに人間のドラマが感じられるものだろうか。どちらでもいい。誰かがどちらの意見を採用したとしても、それが正解だ。補強だらけの成金巨人が優勝するなんて許せない。みんなのアイドル新庄さんには絶対絶対活躍してほしい。ところが実際には、そんな巨人が優勝してしまうこともある。日本ハムが日本一で終わることだってある。どちらも現実。ただしここで、ひとつ真実がある。数が多いことが必ずしも正義ではない。ファンはプロ野球に何を求めるのか。もちろん求める個人の自由だ。ただ、私個人は、人気がなくても中日・落合、楽天・野村を正しい野球だと主張するし、たとえ熱狂的な人気があっても、聞こえよがしに「ファンのため」と軽口叩けるような原辰徳や星野仙一は野球人として心から尊敬できない。こっちに愛想振りまく前に、自分の足元しっかり固めろよ、と思う。プロ野球においてファンのためになるという真理はただ一つ、勝つことだ。勝つためにはどうすればよいか、監督も選手もそれだけを考えていれば良い。それの何が面白いかを見つけるのが、ファンの仕事だと思う。ショーマンシップが１番だと考えるのは本末転倒だ。もちろん、自由だけれど。

  Mar 30, 2007

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• 自信がないのか

  星野仙一が長嶋に何かをお願いした。詳しいことは何も知らないのだけどニュースを見た。何かの肩書きだけ、名前だけ借りてお飾りを立てたっぽい。いったい何のためにそんなことを頼んだのか、ちょっと考えた。ファンが喜ぶと思ったのか。長嶋が喜ぶと思ったのか。どちらにしても病み上がりのご老体に何を乗っけるつもりなのだろう。極めて歪んだ見方をすると、田淵幸一、山本浩二らを呼んで仲良しこよしのメンバー集めてさあ俺は日本代表監督だと浮かれていたのはよかったが、ふと我に返って冷静に考えてみたところ日の丸を背負うという事の重大さにようやく気づいてもしヘマをしたら阪神を優勝させたというキャリアにも傷が付きかねない、と自分への風当たりを弱めるためだけに長嶋を担ぎ出してバックに据えたのではないか、と考える。もちろん邪推である。星野や原辰徳は手法が政治家っぽいのでこんなふうにも自然に思えてしまう。もっとも高齢化社会のこれからの時代、老人の再利用（←※注　不適切な言葉遣いです）は重要課題なので長嶋監督に生き方のお手本を示してもらう、というのならアリかもしれない。これをきっかけにして長嶋さんがもっと元気になるのなら個人的にも嬉しい。

  Mar 29, 2007

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• 近況

  恥ずかしいことだが最近忙しい（←言ってみたかった）。やりたいこととか、消化しておきたいことがたくさんあるのだがとても全部に手が回らない。就職のための勉強は、試験は全部終えて一応一段落したのだけど活動はできていない。就職したい、と本気で思う理由が未だ見つからない（いずれしたい、というだけ）。漢検の勉強とか数検の勉強とか無駄なことをたくさん始めている。これが面白くなってしまった。まあ、やらなきゃいけないことはあるんだけど、休日でのほほんとしてたらなんとなくできずに終わってしまった、と思うことが多かった以前よりはいい状態ではないか。そう思うことにしよう。もうすぐセ・リーグも開幕。ブログを更新する時間はあるだろうか。野球を見る時間、くらいは取りたいなぁ。最近の気になる話題。東京都知事は、個人的にはもう慎太郎には歳なので引退してもらって御意見番になって、テレビとかで「喝！」じゃなくってあのペースで好き放題言ってくれたらいいのではとか思っていたのだけど、対立候補で出てくる人々はみんな揃って「慎太郎がダメだから」という理由で立候補しているように見える。東京都知事は遊びではない。「反石原」のイメージを作ることそれ自体が、目先の選挙対策にはなっても東京都のためというそもそもの基本を脇へ追いやる結果になっている。そんな青二才に知事ヅラされるくらいなら死に損ないでもまた慎太郎に入れよう、という気になる。歳だからという理由で慎太郎に入れないでいようとしていたのでさらに目上のドクターＮ松などは論外。どうか例のシューズで大気圏まで跳んでいってもらいたいと思う。こんなところでも、アンチ○○というものが間違いだということが観察できる。

  Mar 28, 2007

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• 祝キャンプイン

  死ぬことに意味なんてない。自殺なんかしたって意味がない。なぜなら、生きることに意味なんてないから。生きるも死ぬも同じこと。死ぬ勇気があるなら、生きられる。深刻すぎる悩みもエゴのうちなんだってさ。人生を破壊するほどの問題なんてないんだってさ。「プロ野球崇拝だ」と言われたことがある。初めは自分のことを言われてると思わなくて、ピンとこなかった。なんのこっちゃ、とひとしきり考えた末になるほど、そう見られる場合もあるのか、と客観視できた。何を基準に「崇拝」を定義するかは個人の自由。私はただ野球が好きなだけ。野球に限らず、試合のことを英語で「ゲーム」という。そう、ゲーム。トランプでババ抜きしたり７並べするのと同じ。ただの遊び。ただ私は、どんな遊びだろうと、本気で遊ぶ奴が好きだ。ちょっと自己主張が強かったり、「俺が、俺が」というプレーが目立つ選手を過剰に怒ったり、嫌ったり、敬遠したりする人がいる。そう、我が儘は許されない。エゴはよろしくない、人生ではね。でも長い長い人生の中の、野球というちょっとしたゲーム（＝遊び）の中で、「俺が決める」、「俺が何とかしてやる」と一瞬だけ燃えてみることが、どうしていけないのかな。何のために遊んでるの？何のために選ばれたの？人間が投げて、人間が打って、人間が走って、人間が裁くから人の関心を集めるドラマが生まれる。そのとき自他共に認められるであろうプレーを演出することができたなら、大いに威張れよ。大いに吼えろ。俺たちは、大いに賞賛しようじゃないか。プロ野球関係者の皆様方、どうか今年もよろしくお願い申し上げます。m(_ _)mどうか今年も、熱い大芝居を。

  Feb 1, 2007

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• 最後の切り札

  １１月６日夜、ふと部屋を空けた隙に携帯にメールが来ていた。いつものキャッチボールの相手だった。同じく巨人ファンである彼には、私は５年かけて仕事の合間を縫っては仁志の大事さ、偉大さをとうとうと語ってきた甲斐があってか「仁志が横浜へトレード（下向き矢印）マジ凹むよ～原め許せん！　来年も俺は巨人ファンでいられるのか…」という内容のメールだった。私はそれが嬉しかった。一方で、トレードそのものについては、その時は別になんとも思わなかった。あそうって感じ。当然だな。監督が原のままならどうせ出番はないし、どこかへ移ってでも試合に出てくれた方が私はずーっと嬉しい。横浜で良かった。セ・リーグならまたテレビで見られる。リベンジもできる。なので、横浜ファンのおじゃマホにすぐにメールを打った。「仁志をよろしく頼む。　大矢は仁志好きだったから、使ってくれるかもね。　種田がいるからわからんけど」これで試合に出られるんだ。また、仁志のプレーが見られるんだ。これでいいんだ。目から水が出てきたりするけど、痛くも痒くもないぞ。どうってことない。こんなことはなんでもない。いちばん大変なのは、仁志本人なんだから。私は巨人ファンだから、「巨人の１番セカンド、仁志」っていう状況が最高に幸せだった。ただ、それだけだ。私のワガママだ。どうってことない。たいしたことじゃない。長嶋監督のときは、本当に楽しかった。長嶋監督、ありがとうございました。…原辰徳監督は、これで考えうる手は全て打ったんじゃないだろうか。仁志が最後の切り札だったはずだ。「俺に逆らうと、こうなるんだぞ」という見せしめの対象。仁志はうってつけの役だった。仁志以外にいなかった。仁志のおかげで、原監督にカリスマが生じていた。その切り札を切った。来年、ついに原監督の真価が発揮される。もちろん私にとっては、原監督は最もやってはいけないことをやったわけで（やり続けていたわけで）、たとえ巨人が日本一になっても私は原辰徳を１人の野球人としては絶対に認めない。これは私のワガママである。たいしたことではない。仁志が出てすぐ谷が来た。私はもう、谷も小関も木村拓也も野口も李スンヨプも豊田も上原もパウエルも小坂も小久保も鈴木もどいつもこいつもみんなみんなみーんな出ていけ！！小笠原も絶対来んな、いらねぇ！！それで優勝してみせろ、できるはずだと思ったのだが、最も簡単かつ確実な方法は、監督を代えることだ。空いた背番号８は、当然のように谷が付けた。原はどこまでも仁志ファンを不快にさせないと気が済まないらしい。

  Nov 12, 2006

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• 燃え尽きた（見てる方が）

  日本ハムファイターズ、優勝おめでとうございます。北海道の方々、おめでとうございます。何より、野球好きで有名だった故・大社オーナーにはこれ以上ない供養になったのかも。そういう意味では、良かった。８回裏の稲葉のホームランの後の、新庄の涙は良かった。いいモン見ました。あの涙こそ、今まで新庄が言ってきたこと、やってきたことが本気だったという何よりの証。新庄は「ある時点を境に、自分の成績を上げるために考えること」をすっかりやめてしまった選手だと思っているのだけど、そういう選手でも生き残る道、自分を生かせる道がちゃんとあるのだというひとつの教訓だったと思う。とても勉強になった。ダルビッシュなんて、昨日の試合中に覚醒しちゃったんじゃないだろうか。汗若いって怖い。。来年は斉藤和巳との投げ合いが楽しみかも。…あれ？　松坂は？…そうだ、アレは大リーグに逃げるんだっけ。「考えない新庄」に対して「悩み倒す」中日の野球は、その点に限ればアンチだ。ただ今年日本ハムが勝ったからといって、それが落合野球を否定することにはならない。私は巨人ファンだけど、中日の選手たちは胸を張って名古屋に帰ってよいと思う。もちろん日本ハムはイメージ以上にみんないい選手だった。中日の選手たちは、今回の日本シリーズでは普段通りの力を出し切れなかったけど「負けた」という結果が別に恥ずかしいわけではない。ただ少し、油断していた。ただ少し、ナメていた。第１戦のときから。悪意も悪気もなかった。日本ハムは終始、謙虚だった。本当に些細な違いだったけど、結果にこんな差が出た。これも、野球。このシリーズに勝っても負けても、落合監督は「俺は疲れた」とか言って辞任するんじゃないかと思って心配していたのだけど、進退は一応球団に任せるみたいだ。落合監督、やめないで。絶対やめないで。だって、俺がつまらないから。とにかく、本当に本当に、お疲れ様でした。今年もプロ野球はとても楽しかったです。…まだ日本ハムにはアジアシリーズが残ってるな。頼むよ。期待してます。

  Oct 27, 2006

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• 誰も悪くない

  中日ドラゴンズ、優勝おめでとうございます。って、リーグ優勝のとき言い忘れたので、今言っておこう。汗…さて、札幌に入った中日の戦いぶり。守りでは谷繁（←第１戦で役目終了？ｗ）のフィルダースチョイスとか、攻撃のときはバントがファウルになったりとか、併殺いっぱいとかたしかにミスは目立つのだけど、でも全体的に浮き足立ってるとかそういう雰囲気は感じられない。流れは日本ハムに行ってしまったけど、まだ大丈夫。その日本ハムは、引き寄せた流れを掴んで放したくないところ。守勢に回らなければ札幌で決まってしまうかも？選手が自然体なのは両チームとも同じなのだけど、加えてよりはっきり気迫を感じるのは日本ハムの方。日本ハムの選手は120％の力を出して戦おうとしているように感じる。昨日そのとき、ふと思った。落合監督はもしかしたら、あくまで100％以上の力を出すつもりはないんじゃないか？　と。相手がどんな姿勢を見せようと、こちらはこちらの100％で向かっていくと。朝倉の代え時（引っ張りすぎでは？）、中里の続投（岩瀬を出すと思った）、「焦らないように、平常心」にこだわりすぎていないだろうか、「短期決戦」をどうやって捉えているのかなぁとは思った。落合監督がマウンドに赴いて選手たちに何か言うとき、想像だけど、いつも最後に言う言葉だけは決まっている。何か注意をしたり、細かい指示を出したりした後、去る前に必ずこう言う。「責任は俺が取るから」。だから、普段通りにやれよ、と。これで選手たちの肩から余計な力がすっと抜ける。でも、打たれた。負けた。結果が出なかった。そうすると、「俺が悪い」（今日のトーチュウ一面）。「ベンチが悪い」。ただ、それだけ。これこそ、今の日本の大人たちに最も欠けている姿勢、資質ではないのか。だから、中日が勝つべきだ。だから、陰ながら応援している。

  Oct 25, 2006

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• 新庄について

  時々おかしな奴がおかしなことを書いているサンスポのコラム「甘口辛口」に、昨日今村忠という人が新庄について触れていた。要約するとこんな感じ。　新庄にはどうも違和感を覚えるのは筆者だけだろうか。　二塁打を放っても笑顔でスライディング、投手交代のときは他の外野手と　頭にグラブを乗せるパフォーマンス。日本シリーズはお祭りではない。　日本一を争う舞台でテレビカメラや人の目を意識したオーバーアクションは　やはり気になった。　シリーズを壊すような演出よりも、第２戦で見せた果敢な走塁のような　プロ最高峰の技で大向こうをうならせてほしい。…結論から述べると、私はこの今村忠の意見に大いに反対である。もともと新庄はこのキャラで日本ハムを選んで入団し、そもそも日ハムという球団がこのキャラの新庄を選び、このキャラで今年１シーズンチームを引っ張り、結果勝ち上がってこの日本シリーズに出てきたのだ。この大舞台でも新庄がニコニコしているからこそ、他の選手も落ち着いて「普段通り」の野球ができるのである。たぶん新庄自身、それを計算して、あえてそうしている。新庄は偉い。阪神にいた頃の新庄は好きではなかった。パフォーマンス優先で、当時は「野球が大切だ」という思いが（少なくとも私には）伝わってこなかった。しかし今は違う。新庄は新庄なりに「野球が好きなんだ」という気持ちがある。新庄には新庄のやり方があり、新庄にしかできないことがある。人からどう言われようと、自分はそうする。それしかできないから。それが自分だから。今の新庄は、そんな感じ。だから、好きだ。ありがとう、と思う。日本シリーズはお祭りではないが、新庄の行いがシリーズの雰囲気を壊しているとは私には思えない。新庄の心情（←シャレ）も理解せずに恥も外聞もなくヌケヌケとこんな記事を載せていること自体がよっぽど「シリーズの雰囲気を壊そうとしている」ように私には思える。新庄の気持ちと、今村忠の気持ちと、果たしてどちらが「悪意」だろうか。私には、答えは明白に思える。ちなみに中日にも１人、ピンチのときでもグラウンドにニコニコしながら現れる者がいる。落合監督である。笑顔でなければ真面目にやっている、と思い込むのは短絡的かつ危険だと思う。

  Oct 24, 2006

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• シーズン通り

  初回に井端がエラーしたり（記録はヒット）、２２歳の八木が老獪なピッチングを見せたり、谷繁の送球エラーがあったり※（※「谷繁が珍しいですねぇ」ナイスフォロー高木豊！　　いや、谷繁はよくあります。ああいうちょっとしたポカ。　　そこがイイんだな）中日の得点はセ・リーグのどこかの球団みたいにホームランだけだったり、昨日はずーっと試合を眺めていて「日ハムのゲームだなー」と思っていた。逆にこんな試合を中日が取ってしまって、気が緩んで油断して結局日本シリーズそのものを取られてしまうよりは、落とすべき試合は落として、７戦で４つ勝った方がいい。そんなことをつらつら考えていたら金子に逆転タイムリーを打たれ、セギノールにトドメを刺された。セギ様のホームランは、苦し紛れにど真ん中に投げ込んだ岡本の自滅。逆にあのボールがホームランにならなかったら、「この外国人はなぜここにいるの？」という話である。ベンチに帰ったセギノールはえらくテンションが高いように見えたけど、こうやって勘違いさせておけばよい、と思った。川上の高めのカットボールがバットに当たるようになったときが本当に怖いとき。たぶんその時は、来ない。悪いときに悪いものは全部出してしまった方がいい。ただこれで日本ハムも落ち着いてやれるし、次は札幌でやれる。とりあえず五分。まだ、五分。アウェーでの中日の戦い方に注目したいところです。野村監督が「今年は第２戦を取った方が心理的に優位」って言ってるのだけが怖いな…。

  Oct 23, 2006

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• 先手必勝？

  やっぱり中日の野球は楽しいなー♪♪今年は本当に、ドラゴンズファンが羨ましいです。とか言いつつ、部屋のテレビの前で１人で「ＯＣＨＩＡＩ　６６」を着て中日の応援をする私。もう１番～４番と、谷繁の応援歌は歌えます。でも球場に応援には行きません。名古屋と札幌じゃ行けないってのもあるけど、私のような不純な「ニセ中日ファン」はペナントレースの胴上げを生で見させてもらっただけで充分。日本シリーズは、ぜひ「真のドラゴンズファン」に１人でも多く球場の席に座ってもらいたいと思うので。私はテレビで楽しませてもらいます。８回の井端の守備、カッコ良かったなあ。あれが、野球。そして２回裏、１アウト２，３塁で井上の場面。キャッチャー鶴岡が立ち上がる。敬遠。「ウソ、谷繁と勝負してくれんの？」２アウトならまだしも。谷繁がダメなら、どうせ井上だってダメだぜ。私がなぜ繰り返し繰り返し谷繁を「球界ナンバーワンキャッチャー」と評するのか。そして谷繁、シリーズの流れさえ引き寄せかねないセンター前先制タイムリーヒット。谷繁ナメンなよ。川上の渋いピッチング、「川上は心配してませんでした。ウチのエースですから」の落合節。とりあえず中日の良さは出た。第１戦は結果もついてきた。でも、日ハムの良さはまだ出ていない。まだまだ怖い。ダルビッシュは荒木、井端のバットをへし折ったように、いいピッチャーだ。６回３失点も舞台設定を考えれば好投といえる。チームが負けた。ただそれだけだ。（そしてそれが全てでもある。）

  Oct 22, 2006

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• ニセ中日ファン再び

  前日にヤクルトに１０－１で勝ったのを知ったとき、私は確信していた。「１０月１０日、今日決まる」。負けるわけがない。巨人には悪いけど、──────胴上げが見たい。落合の胴上げが見たい。自分の目の前で。その欲望をひた隠し、一路、セレモニー目当てのＧ党と東京ドームへ。２人揃って早めにバイトを終わらせ、ドームに着いたのは試合開始２０分前。既に最高潮のレフトスタンド。半券を頼りに探し当てたＧ党２人のその席は、　ポールから１５メートル横、前から２列目。まさしく「レフトスタンドど真ん中」であった。これはもう戻れない。戻る必要もない。カバンに忍ばせておいた「ＯＣＨＩＡＩ　６６」に着替える私。隣に座るＧ党「気分が悪い…」顔にも仕草にも出さないものの、必死に気を遣う私。「経験、何事も経験」。その思いが通じたのか、この男、４回以降はなぜか中日を応援していた。曰く「胴上げが見たい」。恐るべし、胴上げパワー。ただ帰り道、次の日、彼はとても悩んでいた。「俺の巨人ファンってこの程度だったのか…」（少し気の毒だな、と思う私）き、きっと彼はこの経験を糧に一回りも二回りも大きくなることだろう。二岡、高橋、小久保のホームラン、すごかった。一発病の巨人。姜も林も豊田も高橋尚成も、よく投げた。良くも悪くも巨人らしく、最後の最後に中日相手に互角の戦いができたじゃないか。勝敗は結果。原監督には、選手を誉めてあげてほしいと思った。あの展開なら中日ファンだって、負けても多少納得はしたはずだと思う（余談ながら、名古屋に比べると東京の中日ファンの方がガラが悪い。　外野だからですか？　東京だからですか？　マジック１だからですか？）それなのに落合監督の胴上げの時から、中日の選手が引き上げるまで巨人の選手たちは全員奥に引っ込んでしまい１人もベンチにいなかった。セレモニーも申し訳程度にサインボールを投げただけで、本来なら原監督のお話とかやるんじゃないの？　照明が落ち始めた上に帰りの電車が心配だったので確認せずにドームを出たのだがその時までは巨人ファンのほとんどは帰らずに待っていたのだ。胴上げも、何もかも我慢してずーっとたくさんの巨人ファンがセレモニーを待ってたのに、あのあともし何もやってなかったとしたら、あれじゃ巨人ファンはちょっと可哀想すぎると思う。

  Oct 11, 2006

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• 経緯

  それはほんのわずかな手違いから始まった。９月２３日土曜日、新宿に出かける用事があったので友達（Ｇ党）に「ついでにチケ屋に寄る」と言い残し、東京ドーム最終戦の券を探すことを約束。ところが、用事を済ませて券を見つけていざ「どれにする？」とメールで打診するものの返事が来ない。１０分待って音沙汰がなかったので、本屋によって帰路に着く。すると４０分後に電車の中でメールを受信。「○○の席にしましょう！」遅いっつーの。「じゃあ名古屋旅行行くとき、ついでに立ち寄ってまだ残ってたら買おう」。このときは、「レフト側巨人応援席」を買うつもりだった。目的は「シーズン終了のセレモニー」。９月２６日火曜日。名古屋旅行の日。東京へ向かう途中、わざわざ新宿で降りて無関係な連れ（Ｂ党）を巻き込んでチケ屋へ。最終戦、１０月１０日の券は既にかなり少なくなっていた。顔に出さずとも、私は内心焦っていた。はっきり焦っていた。とりあえず全ての店を回る前に、見つけたところで買ってしまう。「レフト側、レフト側」。やれ手に入れた。一安心。「時間余裕あるから覗きながら駅へ戻ろう」。そのとき、隣の店で目にした「レフト側巨人応援席」のチケット。あれ？　オレが今買ったのは…。全身から血の気が引くのを感じる。財布の中の、今買ったチケットを確認。そこには「外野指定席　レフト側」の文字が。しまったあ！　これは中日の応援席っっ！！一瞬挙動不審になる私。悩む私。笑うＢ党。すぐ居直る。「これは正直に言うしかない…」メールで打診。チケット買ったぞー。それが間違っちゃってさー、中日側になっちゃった汗場所は行ってみなきゃわからないけどいいすか？汗予定より1,000円安くなったけど返信「中日側だとぉ～（青筋）またそんな悪質な嫌がらせを！　仕方ない中日を応援するしかないか（下向き印）」…いや違う違う汗ほんとゴメン汗外野買ったことないから…大丈夫、普通に見れるって（と思う）まさかレフトスタンドど真ん中ってこともないだろう。俺も巨人応援するからさ。大丈夫。返信「まぁ最終戦だしＯＫですよ。お疲れした～」…よしよし、納得してくれた。汗さすがＯ型だ。「ヤダ、行きたくない」が最悪の展開だからな…（もちろんこの時点では、当日までは消化試合のものと思っていた。　そして１１日付に続きます↑）

  Oct 10, 2006

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• ナイス勝利

  昨日は今年初めて本気で巨人を応援した。なぜなら、中日のアシストになるからである。巨人嫌いの中日ファンにはきっと真似できない芸当と思われる。その分、私がやった。応援の甲斐があったのか延長になりながらもかろうじて勝利。巨人の試合に満足したのはこれが今年最初で最後になるだろう。１つくらいそういうものがあって、よかった。しかし試合中の原監督の表情は違った。今までとは全然違った。制球に苦しみ四球でランナーをためる西村に対してもケロリとした顔。目つき、顔つきが８月までと比べると全く別のもので采配こそ普段通りで勝ちに行ってくれたが、ベンチでの表情は「別に、勝っても勝たなくてもどっちでもいいや」というものに見えた。原は落合が嫌いである。そうすると本心では「負けて面白くしてやろう」という気持ちもあったのではないかと疑ってしまう。どんな理由があれ、わざと負ける行為は八百長だ。金を払って見に来る巨人ファンのために全力で戦うべきだという建前があるはずだ。手前の好き嫌いごときで目の前の試合に対する気持ちの温度差を意図的に変えるのは間違った根性である。そんな人間が指揮官になってはいけない。現に落合好きがここにいるのだから。原監督の試合後のコメント。「優勝を争ってる阪神の集中力、必死さ。来季ウチのチームもそういう精神状態で　戦わなければいけない」まず、お前が見習え。怒しかし９月以降２０勝４敗っていう阪神のペースは異常だな。汗それを凌いでる中日もまた恐ろしいけど、昨日の阪神はようやく中日にかかっているプレッシャーと同じものがかかっていると感じた。結局「久保田でダメなら仕方がない」と判断して出して、打たれてから責めるんじゃ久保田も可哀想だと思う。…で、１０月１０日、東京ドーム最終戦を見に行くことになった。嬉これはもともとフルキャストスタジアム宮城で予定されていた試合が雨で中止になり、ここに組み直されたもの。これが中日戦。もしかしたら胴上げ？今晩ヤクルトに勝ったら期待してしまいます。でもそのとき、期待している「最終戦のセレモニー」はどうなるんだろう…

  Oct 9, 2006

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• 落合監督と細木数子のコラボ

  ゆうべＴＢＳの特番を見ていたら、細木数子が中日の落合監督のことを誉めていた。「彼は人間らしくて好き。名監督」であると。なぜそんな話になったかというと、ある女性アナウンサーが落合監督に単独インタビューを行っているのを細木数子が見ていて監督がせっかくいい話をしているのに、そのアナウンサーがあまりにも話を聞いていなくて面白くなかったらしい（見なくても想像できる）。その女性アナウンサーの言い分は、「自分はその番組を降板するので、記念にその企画など全て自分で考えてやった。　オレ流という言葉で誤魔化されているようにみえる落合監督の本音を聞きだしたい」というものだった。細木は「突っ込みがまるでなってない」とこれを一蹴。落合監督の実像と、世間一般に対するイメージ（いわゆる「虚像」）との間に大きなギャップがあることに気づいたところまでは良かった。ただこの女性アナウンサーに足りなかったところは、その「実像」の正体を知らなかったことだ。だから何もかも全部自分で段取りをして、テレビで流すものを作って、それで終わった。ただの自己満足。ただ話を聞いて、それで終わり。話の内容なんて全く興味なし。理解していない。大方そんなところに決まっている。私は１秒でも多く落合監督の姿を見ていたいが、そんなＶＴＲを見せられたら余計に腹が立つのでそんな企画を知らなくてむしろ正解だった。それにしても「落合監督は本当にいい話をする」と細木数子が誉めてくれたことは、もう猛烈に嬉しかった。落合が中日に移籍してきて以来１８年間、中学生の頃から誰にも理解されずに１人で落合を応援してきた（そんなつもりでいる）のだけど、ようやく初めて、本当に初めて「正当に評価された」と感じた。こんなに嬉しかったことは近年にない。番組に呼んでくれないかな。そんで、出てくんないかな♪…マジックは６。もう少し辛抱。阪神、立派だ。

  Oct 4, 2006

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• ナゴヤ旅行

  去る２６日（火）、裏切って、というつもりは全然ないのだけど中日－横浜戦観戦のためにナゴヤドームまで出かけた。物好きな横浜ファンの友人と２人で出かけたのだけど、仕事の休みが合わせられるのが９月２６日しかなく、実はもう４ヶ月も前から「この日しかない」と決めていたことだった。直前にここで予告してから出かけるつもりだったのだけど、時間がなくてできませんでした。。１泊２日で水曜夜遅くに帰宅、木曜の朝からはもうバイト → 昼寝（爆睡）。その夜は送別会があってまた遅い帰宅。今朝またバイトを終わらせて、今日ようやくちょっと時間ができた。この間の中日、薄氷を踏む思いの３連勝。８月の頭にマジックが出たときは「名古屋旅行は消化試合だな」と思っていて、ちょっと足踏みするや「まさか目の前で胴上げ？」と（微妙に）期待していたのもどこへやら、今はもうなんだか優勝そのものまで楽観できない事態になった。そんなわけで苦しい苦しい試合展開の末、延長１０回に福留がサヨナラタイムリーを打ったときはつい（思い切り）バンザイしてしまいました。「ＯＣＨＩＡＩ　６６」を着るニセ中日ファン約１名。（隣に座る横浜ファンの友人は、誰に気を遣っているのかドラゴンズの帽子をかぶって観戦。）３－１で中日２点リードの６回裏、ランナー１，３塁、打者森野。どうしても追加点を取っておきたいこの場面で、落合監督は森野に代打・立浪を起用。横浜のピッチャーは左のサイドスロー山北。左に対して左の森野を代えて、左の代打を送る。そこだけ見れば普通ではない。でも、あの場面で立浪が打てば盛り上がる。打たなくても、盛り上がる。ここがオレ流。間近でいいものを見せてもらった。（球場でも瞬間「？」という感じはあったけど、基本的には大盛り上がりだった。）…球場内の雰囲気は、優勝争いをしている割には３階席がわりと空席が多かったり、たとえば阪神ファンと比較すると「地響きとともに」みたいな応援ではなくて、最初はそれがちょっと寂しいかなと思ってたのだけど、試合が進むに連れてだんだんお客さんも入ってきて（平日で仕事が終わったからなのかも）１つ１つのプレーに対する反応を見ているうちに、自分の先入観が間違ってるのかもと思うようになった。名古屋のドラゴンズファンは、ドラゴンズというチームを本当に「大事にしている」のではないか。たとえばドラゴンズの選手がミスをしても、怒気を帯びたヤジや罵声は目立たない。選手を責めるようなヤジが聞こえてこない。東京ドームなら「何やってんだー！」というセリフが聞こえてきそうな場面ではつい私は耳のアンテナを観客席側に向けてしまうのだが、そんな空気さえ生まれない。実はゲームを見てないのか？　と疑ってみたりもしたが、そうではなく、そもそも試合を見る眼差しがどこか、いつも温かみがあるのである。良く言えば控えめ、悪く言えば中途半端。阪神ファンみたいにノリは良くないけど、だから決して悪ノリもしない。巨人ファンのように「勝って当たり前」みたいな雰囲気があるわけでもない。１度２度のミスは大目に見る。活躍すれば大喜びで歓声を上げる。あれこそ、もしかしたら「選手がいちばん野球に集中できる環境」なのではないか。そしてそれこそが、理想的な「ファンとしてあるべき姿勢」だと私は思う。縁起でもないけど、中日がもし今年優勝を逃しても、あの人たちはドラゴンズを見捨てたりしない。誰を呪ったりもしない。あの日１試合見ただけの感想だけど、私が感じた「温かさ」とは、そういうものだった。阪神ファンの方が、きっと数が多い。だから経済効果とかも、きっと高い。だからマスコミなんかも、きっと阪神側だ。でも私は、名古屋の中日ファンが好きだ。そして中日の野球こそ、野球だと思う。だから、中日と阪神なら、中日に勝ってほしいと思う。球史に残る天王山を期待します。

  Sep 29, 2006

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• 秋の気配が

  火曜日から母が３日間ほど寝込んでいたので代わりに皿洗い・犬の散歩・風呂掃除をする羽目になり全然日記を書く時間がなかった。まぁ、野球中継もなくてネタもなかったのだけど。中日が苦労している。というより、阪神がすごく頑張っている。ここにきて私は、春先の「細木数子の予言」を思い出した。いわく「（優勝は）巨人はない。中日もない。阪神が面白い」。これだ。去年もこの「予言」だけが恐ろしかったのだが、実際阪神は優勝してしまった。そう思うとなんだか恐ろしい。汗ただ今回は「優勝」とは言わなかったし、中日の強さは絶対的だからそうそう今からひっくり返されることもなかろう。「阪神が面白い」という予測自体は、当たっている。昨日は久しぶりに巨人戦中継。なんだか仁志が１軍復帰してから１試合だけ「１番セカンド」で出ていたが３打席ノーヒットの後すぐに木村拓也に代えられていた。その仁志、昨日は代打で１安打（すぐ交代）。原監督はきっと「仁志サヨナラ講演」を演出しているつもりに違いない。　♪お前がやめろ　たっつのりっ今日の日刊スポーツ一面は「桑田の書き込み騒動」。これも「原が監督であるがゆえに起きた」ように私には見えてしまう。もっとも桑田の場合は前々から（原辰徳とは関係なく）桑田の方が間違っている、と感じる面もあるので全面的に支持できない。正直「やめるの。あそう」という感じ。

  Sep 24, 2006

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• 失敗させている

  今朝の読売新聞スポーツ欄によると、昨日の巨人の敗因は８回の清水の打撃にあるらしい。原監督「あそこで進塁打が出ていれば、展開が違ってくるのに」近藤コーチ「どういう状況判断だったのか。ミーティングで毎日やっているのに」素人じゃあるまいし、「～のに」で片付けるところが彼らのレベルを表している。ちょっと前に中日が苦しんでいるとき、最終回の攻撃で井上が意味不明の盗塁を試みて刺され、ゲームセットになったことについて落合監督が「しらけるからああいうことをやったらダメ。まあ、　こっちの教育も悪いんだけど」と言っていたことを、巨人の首脳陣ならどう受け止めるだろうか。私は昨日、テレビでまさにその清水の打撃を見ていたのだけどあれには「進塁打」というサインが出ていたという。これも解せない。清水に小細工を期待する方が無謀だ。できない奴にできないことをやらせておいて、結果が出なかったことを責める。それが原辰徳の野球だということだ。あの場面、清水だからこそ矢野の盗塁が決まったという側面もあるだろうから「最初から清水を代打に使わなければいい」という批判は当たらないかもしれないが、ランナーが２塁になった後でそんなに進塁打にこだわるならカウントの途中からでもさらなる代打を出して「できる奴」にやらせればいいのだ。それが「覚悟」である。清水に小細工をさせるということは、清水の評価を根本的に間違えているという証拠でもある。あの男に小細工はできない。しかし、だからこそ、あの問答無用の強烈なヒットが打てるのだ。野球を「ちょっと見るだけ」の人は、あのヒットを見ただけで「清水は素晴らしい」と錯覚する（何度でも言うが、野球において「守れない奴は使えない」）。清水に小細工を強要したら、その時点で彼の利点も消滅する。チームがそんな野球しかできないのなら、清水なんかクビにしてやった方が将来的にはむしろ彼のためになるのだ。（もう遅いけど。）「進塁打が打てないのなら、できるように練習すればよい」と思われがちだがそれが無駄な場合だってあるのだ。清水の場合「できないことが個性」なのである。その代わり、あの鮮烈なヒットが打てる。私は「不当に世間の評価が高い」という理由で最初の最初からずーーっと清水を嫌ってきたが、「全く使い道がない」とは言っていないし思ってもいない。そしてそれを考えることが首脳陣、とくに監督の考える仕事であるはずだ。ただしそれは、清水を「１番打者として起用すること」でもなければ昨日のような場面で「進塁打」のサインを出すことでもない。

  Sep 18, 2006

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• これが野球。

  中日２点リードの７回表、ツーアウト１，２塁で森野が打ったセカンドへのゴロを、脇谷がトンネルした。脇谷はとても良い選手だし、昨日のこの場面も状況をきちんと理解しているからこそ「大事にいこう」と慎重になりすぎたゆえの結果であると私は解釈する。だからあのエラーは責められない。しかし直後の打者アレックスのセンターへの飛球は捕れたのではないか。テレビで見ていた限り、画面に映った瞬間のセンター鈴木は前に出てきていた。打球判断を完全に誤っていたことは明白だ。解説の中畑は「前進守備だったから仕方ありませんね」と澄ましていたが、一体どこを見ていたのか。あの飛球は脇谷のエラーをフォローする絶好のチャンスだった。しかし鈴木にはそれができない。鈴木は自分の俊足で天狗になって、野球をナメている。だからこういう肝心な場面で、真の野球センスが問われる場面で結果を出せない。あれを「たまたま、偶然」の一言で片付ける者は認識が甘すぎる。そういう人のことを、野球を知らない、というのだ。脇谷はうまい。だがもしセカンドが仁志だったら、とか誰だったら、という話とは無関係に、あれは「脇谷だから出たエラー」。そして「鈴木だからできなかったフォロー」。そして大量失点。中日戦にだけやたらムキになる原辰徳（パウエルの押し出しでベンチを蹴る。彼はガキだ。子供だ。ワガママだ）。巨人は負けるべくして負けている。最初からそうなのだ。負けるべくして負けている。あれが巨人の１、２番。「原辰徳イチ押しの」１、２番。たった１試合、一瞬の場面だったが、昨日は今年の中日と巨人の全てを凝縮したゲームだった。

  Sep 13, 2006

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• 気の毒だけど

  山口県のある学校で２０歳くらいの女の人が殺されて、指名手配されていた１８だか１９だかの男性が結局自殺体で見つかるという痛ましい事件が最近あった。私は報道の一部を少し見ただけで詳しいことは知らない。ただ、亡くなった女性のご両親のインタビューを見て思ったことがある。もちろん遺族の方々には気の毒というより他ないし、何の恨みもないのだけど。女性の父親はこうおっしゃっていたと記憶している。「なんで娘が殺されたのか、さっぱりわからない」「何の罪もない娘を…」私が単にここしか覚えていないのかもしれないが、女性のお父さんがこのようなコメントをしていたことは事実だったと思う。正直私はこのセリフを聞いたとき、「それがいけないんじゃないの？」と思った。何の罪もない人間など、果たして地球上にいるのか。それほどよくできた自慢の娘で、ご両親はさぞ無念なのだろうとは思うしこれはきっと一時的で突発的な被害者意識が言わせた言葉で、あのお父さんも必ずしも適切な発言ではなかったとわかっているかもしれない。ただどうしても私はあのセリフの中に、あの世代特有の「無神経さ」を見てしまう。殺される方が悪いと言っているのではない。殺した男は殺してしまわなければならないほど何かそいつなりに苦しんだのだろうが本当に殺してしまったことは間違った選択だった。自殺してもきっと罪は償われない。ただ、誰かの「何の罪もない人間」という意識がどこかで別の誰かの凶行を生んではいないか、と自覚することが生き残った者たちへの教訓である、という気がした。

  Sep 10, 2006

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• 選手を殺すための監督

  昨日の終盤のノーアウト満塁、巨人のチャンスの場面で高橋由伸がカウント０－３から真ん中のストレートをあっさりと見逃すと、解説の掛布が「ああいう見逃し方をしてほしくなかった」と言った。状況を考えたら、高橋ならむしろ逆に積極的に打ちに行くべきだと。その通りだと思う。なんでも掛布によると、序盤には高橋が送りバントを命じられるシーンもあったらしい。高橋に送りバント。李に送りバント。小久保に送りバント。彼らは送りバントするために野球選手になったのだろうか？勝ちに行く姿勢を示すことは重要だ。ただ「そういう形でしか勝ちに行く姿勢を見せられない」ことが問題なのだ。０－３から見逃したことは、「待て」のサインが出ていたかどうかにかかわらず「高橋が本調子でない」の一言では片付けられない。原監督が強要する自己犠牲の弊害は「こういう形で発露します」という典型例だ。高橋から積極性を奪ったら面白くもなんともない。原野球には犠牲が必要なのだ。「監督に逆らうとこうなるんだぞ」という具体例がメンバーの中にいないとこれが原野球だ、ということを内外に示せないのである。そしてそれは有力選手でないと効果がない。2002、2003年、そして今年前半には仁志がその役回りを、仁志がすっかり姿を消されてからは一時二岡に、そして今は高橋が洗礼を浴びているらしい。頭ひとつ抜き出ている選手をあからさまに押さえつけることで「監督は偉いのだ」という主張の代わりにしている。これはもう野球ではなく、原辰徳という１人の人間の「肩書きへの執着」でしかない。ただ「巨人の監督をやりたい」というだけの、我が儘だ。それの何が「プロ野球」か。

  Sep 8, 2006

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• 中日の正体

  中日が足踏みしている。昨日も久しぶりの巨人戦中継を見ていたら、途中経過で中日が負けている、とのこと。今日も負けそうだなぁ、と思った。そして、「これは日本シリーズも勝てるかもしれない」と思った。今日（８日）の新聞の落合監督のコメント。「なんで心配するんだ。俺は楽しいよ。何事もなくいくより、　苦しんだ方がいい。選手が苦しむ姿をじっくり楽しみましょう」。この後にあえて言葉を付け足すなら、「優勝したいのは選手だって同じなんだから」といったところか。心配するのは中日に「優勝してほしい」と思っている人たちであり、優勝すると確信している人が「心配する」理由はどこにもない。落合監督は「ヤマは動いた」（だったかな？）と言った。それが意地でも川上を降ろさなかった阪神戦の後、最初に勝ち星をあげた巨人戦だった。もう、大丈夫。中日うんぬんでなく、もう阪神が追いつけない。マジックは自然に減る。それが昨日の阪神－巨人戦ではなかったか。阪神の選手は一生懸命やっている。でもどこかで「もう無理だ」と思っている。思わされている。中日に思わされているのだ。それが中日の、「強さの正体」。だから藤川も泣きながら訴えていたように、阪神ファンの方々には私も言いたい。選手は決して「根性がない」わけではない。だから藤川を泣かすほどのことは言わないでほしい。阪神は強い。ただ、それ以上に今年の中日が強いだけだ。

  Sep 7, 2006

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• とうとう中継なし

  ＭＢＡのプログラムで教材に用いられている論文で、ハーバード大学のマイケル・ジャンセンと、ロチェスター大学のウィリアム・メクリングの「人間の性質」というのがあるらしい。そこでこんな事例が挙げられているという。----------　劇作家のジョージ・バーナード・ショーが船旅をしていた時のこと。　デッキである有名女優と出くわした。100万ドルあげるから寝てくれないかと　持ち掛けたところ、その女優は同意した。　そこで、ショーは提案した。「１０ドルでどうだい？」。　「私をなんだと思っているの」と女優は立腹した。彼は答えた。　「その件は話がついただろう。だから、金の交渉をしているんじゃないか」。----------「煎じ詰めれば人間は誰でも売春婦になる、ということだ。どんな人間にも、　どんなものにも値段がつく。絶対的に大事なものなど存在しない、とこの　論文は書いている。（略）　そしてＭＢＡ学生の価値観は、ビジネススクールで勉強するうちに冷血になり、　現役の企業幹部以上に株主価値を重要視するようになる。　つまり、会社のオーナーに少しでも多くのものを提供しようとし、それ以外の　人間を全てコケにするのだ」。ＭＢＡ（経営学修士号？）のプログラムといっても色々あるだろうしこれもその中のひとつであって全てではないと、思いたいが、もしホリエモンがこう思っているのなら「ここだけ」直してもらいたい（ホリエモンを支持する理由は他にあるので）。ただアメリカが中東に受け入れられない理由ってこの辺に見える気がする。この論文が間違っている点は、「絶対的に大事なものなど存在しない」かどうかを他人が勝手に決めていることだ。ちなみに最後の一文「つまり～」以下について「会社のオーナー」を「巨人ファン」、「それ以外の人間」を「巨人の選手」にそれぞれ置き換えて読むと、そのまま「原辰徳野球」になる。アメリカ最強の現代社会では、こういうやり方が暗に「模範的」とされているのだと思う。原辰徳にとって「野球が絶対的に大事ではない」ということは仕方がないし、どうでもいい。ただ、そこまでして勝たなくて良いと言っている。そうまでして勝つ必要はないと言っている。仁志を干してまで。

  Sep 4, 2006

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• 負けて勝つ

  黒田に翻弄される巨人打線を見ながら時々流れる甲子園の阪神－中日戦、打たれても打たれてもマウンドには川上の姿。「まだ投げてるのか」と思ってるうちに巨人戦の中継は終わってしまったのだが、翌日の新聞を見てさらに驚く。川上憲伸、８失点しながら投げ切り。最期の追い込み時期を前にしての大一番だから、落合監督がエース川上を簡単には代えないだろうとは思った。それにしても、徹底してるなぁ。笑やっぱり落合監督は最高。川上はエース。その川上が今年も期待に応えてくれてきたからこそ、今の貯金がある。先の阪神－中日戦は、阪神にとっては「負けたら意味がない」戦いだったが中日にとっては目先の勝ち負けよりも大事なものを見せておく必要があった。だからどれだけ川上の状態が悪かろうと、川上をマウンドから下ろすことで「試合を諦めた」という空気を作りたくなかった。作ってはいけなかった。こんな大事な時期の大事な試合で、勝ち負けにこだわらない試合ができる。そのための貯金。そのためのマジック。だから、最初の開幕戦から頑張っておく。そして８点取られても川上を引っ張ることで「中日は最後まで自分たちの野球を続ける」ことを、チームの内にも外にも見せつけた。勝敗は結果。いつでも勝つことが、全てではない。そういう試合だったんじゃないかと私は想像する。もしそうなら、もう中日の優勝は間違いない、と断言する。

  Sep 2, 2006

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• 弱いのは誰か

  ここ最近巨人がとても強いチームに見えるのだが阪神に連勝したのは藤川が泣く前だし、カープはブラウン監督自ら「連戦の疲れが出ている」と泣きが入る状態。展開の細部を拾うとカープバッテリーの詰めの甘さとか、ちょっとしたエラーとかが失点につながって結果的に一方的なムードで終わっている感じ。ただ相手のミスを誘える、ミスを待てるような状態に巨人があることは確かだ。小久保１人入っただけで、こんなに違うの？　と思いがちなところだが「だから今年の低迷の原因は小久保が抜けていたこと」と断じるのは間違いで、４勝２６敗だった頃の悪い状態と現在の状態では差が大きすぎる。このギャップが「小久保１人の存在による影響」だと決めつけるなら、ではそれ以外の選手の存在価値って何？　ということになる。だから今年の低迷の主要な原因は「故障者が出たこと」ではない（高橋由伸は今年はずっと本調子から程遠いあのペースなので　今年に限っては小久保ほどの戦力ダウンにはカウントしない）。結果的にはどーでもいい場面になったが中継ぎで久保が出てきたとき、前田との対戦があった。前田は初球から「そんなボールはいらん」というような見下した感じで、久保が投げた瞬間から全部見切ったような見逃し方をする。審判からサービスしてもらったようなストライクを取りつつ（前田は小首傾げる）、２－２から投げたボール（外に外れたストレート）に対しては「このカウントでなんでそんな球がくるんだ？」といった雰囲気であの怖い顔で何度も小首を傾げる。そして２－３から久保が力いっぱい投げたストレートは高めに浮き、見逃せば明らかにボール球だったが前田は簡単にピッチャー返しのセンター前ヒット。「お前なんか相手にならねえよ」と言っているようなヒットだった。久保はあれでいいの？巨人が勝ったからいいの？悔しくないんか。「前田さんだから仕方ない」の？原監督はそれでいいの？　勝ちさえすればそれでいいのか。どうせ誰も見てないって？私は見てますが。組織として強い野球を目指すのはいい。でも原監督の思想は、「個は弱いもの」という前提でできているように感じる（だから自己犠牲を強制する）。それは、夢がない。それこそ、夢がない。それが情けない。

  Aug 31, 2006

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• この新聞にしてその野球チームあり

  読売新聞夕刊に載っている「よみうり寸評」は毎回バカげていて進歩がないと思う。今日は母親殺しを３０万円で友人に依頼し実行された事件について記者は「倫理観の劣化というほかはない」と断じ、山本周五郎（作家？）の作品中の「あたしは親を悪くいう人間は大嫌いだ」というセリフを引用して　君たち、親の気持ちを一度でも察してあげたことがあるのかい。という問いかけで結んでいる。誰に、何のつもりで問いかけているのか。あるいは子供の全てが人殺しだとでも思っているのだろうか。殺す方が悪い。それは当たり前だ。しかし殺すには殺すだけの理由が必ずあるはずだ。そうまでしなければならなかった子供の気持ちに配慮することなく一方的に親目線の内容で終わっているのはなぜか。死者に対する敬意のつもりなら、それと同等の敬意を生きている者にも等しく払うべきだ。それは犯人に石を投げることではない。「親を大事にしろ」と親が子供に直接命令していいのか。口に出す前に相応の努力をするべきではないのか。そういう「常識」には蓋をして、ただ「親は大事にするもの」と標語だけ並べ立てるのが「読売新聞の正義」なのか。「あたしは親を悪くいう人間は大嫌いだ」。だからなんだというのだ？誰か特定の個人の好き嫌いがそんなに重要か。私は山本周五郎なんて顔も知らない。私が無学だということが重要なのではなく、私は山本周五郎には従わない、という意味だ。読売新聞のこの記者は、「山本周五郎が言ってるから親を大事にしている」のか？言われなければしないのか。その方が問題では？親を殺す子供がいれば、子供を殺す親もいる。「倫理観が劣化」しているのは、この記者の方じゃないのか。「この親にしてこの子あり」、この記者にしてこの世間あり、である（殺される方が悪い、という意味ではない）。

  Aug 30, 2006

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• 間抜けだから負ける

  １－１から浜中のセンターゴロで阪神が１点を勝ち越した後、鳥谷もセンター前にヒットを打った。セカンドランナーが三塁を回る。巨人のセンター鈴木はバックホーム。これが、とんでもない返球になった。キャッチャーの後ろへカバーのために回っている投手の、さらに頭上を飛んでいく。私は中継を見ながら思わず小声でバカじゃねぇの、と呟いてしまったが１点を争う接戦の終盤で、誰もが緊張している場面。これがやったのが二岡や高橋なら「ああ、疲れてるんだろうなぁ」とフォローできるのだが、鈴木がやると間が抜けるし、気が抜ける。「レギュラー試用期間」の選手は今なら、ああいう場面でこそつまらないミスをしていたらいけないんじゃないの？滅多に人を悪く言わない長嶋一茂でさえ「これはいただけない」と言っていた。「たかが、ちょっとした暴投」と思う人もいるかもしれない。ただそのちょっとした暴投を、「どんな場面で」「誰が」やったのかが大事なのだ。鈴木のあのようなプレーは、これが初めてではない。そもそも野球に対する考え方に隙があるから肝心な場面でああいうプレーが出るし、考え方が変わらないから直らないのだ。野球に対して誠実さが足りない。野球をナメている。だから鈴木は論外だ、というのである。あのスピードで見ている人を魅了したいという本人や監督の考え方は理解できるし、私でさえ魅力的だと思う。しかし曲がりなりにも野球選手である以上は、野球の基礎くらいはきちんとできていてもらわないと意味がない。足が速ければ野球選手になれるんだよ、となって子供とかに「なんだ、野球なんてたいしたことねぇじゃん」と思われたとしてそれでいいんですか、監督。俺は嫌だ。

  Aug 28, 2006

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• 誰のためにもならないシンポジウム

  「巨人とともに生きてきた中高年シンポジウム」というものが２１日の午後に行われたらしい。私はこの会議の内容について具体的に何も知らないし興味もないが、そもそも高校野球の再試合そっちのけでこんなものに参加していたというところがいかにも「いわゆる巨人ファン」という感じがする。この催し物それ自体が巨人の現状をよく象徴していると思う。「中高年のため」であって、若者は最初から排除で視野にさえ入っていない。理由はどうあれ、様々な角度から意見を求め建設的に議論をしようという姿勢は最初からないということだ。どこまでも「中高年のため」の、目的は自己満足である。読売新聞の記事を読む限り、そこでの主題は「選手に根性がない」であって原監督への不満はほとんどなかったらしい。この世代にはどこまでも現状を認識する覚悟がない。馬鹿である。彼ら世代にとって長嶋茂雄は神様であり、長嶋こそ巨人だった。それはいい。ただ私は思うのだが、長嶋は別に自ら望んでその地位を手に入れたわけではないと思う。入団時にいざこざはあったものの、基本的にはただ野球が好きで、やれるだけのことを精一杯やった結果、周りの人間が作り上げた「虚像」が「ミスター・ジャイアンツ」だったのではないだろうか。だから「巨人を非難することは、長嶋を非難すること」と「中高年の巨人ファン」が考えることについて、私は文句を言うつもりはない。それでいいと思う。しかし口にこそ出さないものの勝手に長嶋の後継者を自認し、その発生の過程を省略して地位だけを掠め取って安穏としているのが原辰徳である。だから原にはミスタージャイアンツを名乗る資格はないし、その価値もない。だから長嶋を聖域扱いしたのと同じように「巨人を非難することは、原を非難すること」と安易に信じることは間違いだ。原は長嶋ではないし、それほどの野球好きでもない。中高年の方々にとって原が英雄に見えるのは、ただそうあってほしいと望んでいるからというだけにすぎない。夢から覚めたくないだけだ。私はそれが迷惑だと言っているだけである。…シンポジウム参加者の一人が原監督にひとつだけ注文をつけた、とある。「原さんはスター。でも選手たちはまだスターじゃない。スターを育ててほしい」。スターって何？自分で考えるべき問題の責任を全て下の世代に丸投げして「お前が悪い」と言えるような「中高年」は、「自分を超える存在」の出現を本質的に望んでいない。原辰徳もその一人だ。大の大人がそこに気づかない限り永久に巨人は強くならないし、また強くなる必要もない。

  Aug 27, 2006

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• もらいもの

  ここに書いた記憶があるのでたしか２年前の、アテネ五輪の年。やはり夏の暑い時期に巨人－阪神戦があり、オーストラリア代表だった阪神のウィリアムズは五輪前最後の試合で、打ち込まれたことで自信を喪失したようなコメントを残していったことがあった。昨日の試合を見てたらそんなことをふと思い出した。ウィリアムズ、夏バテだろうか。日本の暑さが耐えられないとか。去年とかは、そんな暑くなかったような気がするし…。もっともアテネでは、日本代表はオーストラリアに対しまさかの敗北を喫するわけだけど。（あのとき脳梗塞で倒れた長嶋監督の唯一の誤算が、　緊急時の監督代行が中畑になってしまうことだったと　私は今でも思っている。）…昨日の終盤の巨人の集中打による逆転劇は見事だった。原監督の目指す野球はああいう形なのだろうとは思う。それはなんとなくわかる。ハマれば手がつけられない。要は今年の４月、５月の状態である。ただああいう試合を１試合やるために、それ以外の数試合を犠牲にしているように私には思える。監督にそういうつもりがなくても現実がそうなっている。これは「１試合１試合を全力で戦う」という「公約」にも反する。１試合を勝つために犠牲にするのがたとえ１試合だったとしても勝率は５割だ。出せるパフォーマンスには、やはり限界がある。ならばいかに効率良く力を出し続けられるか、その持続力こそがペナントレースを制するためには重要ではないか。原監督は選手に「できないことをやれ」と強いているようだ。その理由は、「プロなんだから」。どんな野球を目指すのかはもちろん原監督の自由だ。それが時代背景やチーム事情によっては正しい方向であるときでさえあるだろう。ただ原辰徳の場合は、「プロ野球選手である前に、人間である」という当たり前の常識を、ただ見過ごしているだけのように思える。

  Aug 26, 2006

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• 報道の公私混同

  昨日の横浜戦の中継を担当していたＴＢＳの松下賢次というアナウンサーは去年、中日・落合監督が「暴力も野球」と発言したことについて、「私は絶対に許せない」と断りもなく私情を挟んだ野球を知らないアナウンサーである。彼の行為そのものが、アナウンサーという立場を利用した落合に対する一方的な「言葉の暴力」に他ならない。昨日の野球中継ではバレーボールの宣伝のためにベリーズ工房というアイドルグループのインタビューがはさまれていたが、その終わりに「ＷＢＣの決勝の実況を担当したのは誰だか知ってます？」と聞いて見事に小娘たちを無言に封じていた。どうやら「私だよ。すごいでしょ」とでも言いたかったらしい。その後、広島・ブラウン監督が退場処分を受けたことにも「まぁ、退場はあまりいいことではないんですが」とやはり頼んでもない自己主張を行っている。どうやら進歩がないらしい。落合は暴力そのものを容認しているのではなく、野球における「暴力の存在」を容認しているにすぎない。松下賢次がどれだけ甘やかされて育ったのかはこちらの知ったことではないが、人が生きていれば暴力的な場面に出逢うことは避けられない。そういうことも含めて、だからこそ長嶋茂雄は「野球とは、人生そのものである」と言ったのだと思う。そもそも先の落合発言の場合についてなどは、元野球選手という肩書きを持った解説者などになってはじめて許す・許さないをテレビで語る資格が生じるのであり、基本的に素人であるはずの（そういうフリでもするべき）アナウンサーの個人的な意見など視聴者にとっては本質的に何の価値もない。ＴＢＳが横浜びいきであることは構わない（そもそも巨人ファンの私がその件についてよそ様を責められない）。しかしそれとは無関係に、本来の仕事の意味について無理解なアナウンサーが偉そうに野球を実況していることが私は「絶対に許せない」。彼は彼なりに野球が好きなのだろうということはわかるがだから余計にタチが悪い。そういう自覚がないのが気に入らない。もっとも、昨日はＴＢＳだからこそ野球の中継をしてくれたのかもしれないのでそれはありがたい。…それにしても昨夜の佐伯の守備は、巨人ファンでさえドン引き。

  Aug 24, 2006

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• なぜかそれほど嬉しくもない

  おととい巨人の対中日戦連敗がとうとう１１でストップしたけど試合後の落合監督は「自分のせいで負けた。選手に申し訳ない」「野球をやめても一生悔いが残る負け」とコメントした。私は５回表の一死満塁、ちょうど荒木がゲッツーで終わったところから中継を見始めた。その後の中日打線はぼちぼちランナーは出すものの、タイムリーが出ない。打撃の内容を見ていてもちょっと淡白だな、無策だなとは思っていたのだが、内海もそれなりにいい球を投げていたからこのまま負けたら、きっと落合監督の試合後のコメントは「負けるときはこんなもの」だろうなぁと思っていただけに「一生悔いが残る」というのは意外だった。具体的に何を悔いているのか知りたいけど、私にはわからない。巨人があまりにも可哀想だからあえてオーバーにコメントしてみたとか、私にはそんな歪んだ想像しかできない。中日打線の悪い面が出ただけだと思っているのだが、まぁ悩んでも仕方がないのでこの後とか、来年とかにまた内海とあたったときに中日が何をしてくるのか、ちょっと観察してみたいと思う。…ああ、今日からまた巨人戦やらない日々なのかな…

  Aug 22, 2006

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• いちおう西東京在住

  高校野球はあまり見ないのだけど、今年は面白い試合が多かったみたいで、決勝くらいは見ようと思ってたら２試合見ることになった。早実の斎藤って、あんな投げ方でなんで147キロも出るんだ？笑高校生も進化している、という感じがする。その斎藤投手、試合終了後のベンチ前のキャッチボールの最中にちょっとだけ泣いていた。ただただ淡々と、丁寧に丹念に自分のピッチングをすることだけを実践してきた、無表情がトレードマークでさえあった男が、最後に泣いていた。「ああ、いろいろ我慢してきたものが今出てるんだろうなあ」と思ったら、ちょっと感動した。というわけで今日初めて優勝監督インタビューによって早実の監督がどんな人か知ったのだが、インタビューの第一声が「８８年間待ちました！」と張り上げられる大声。なんて暑苦しいジジィだ、と思ったのだけどよくよく聞いていると「選手の能力が自分の想像をはるかに超えていたので、自分はただ　ベンチで応援するだけでした」とか、「駒大苫小牧のおかげでここまで強くなれたと思います」とか、全体的に　選手を自分の思い通りにコントロールしてやろう、というような意思をあまり感じず、そこに好感を持てた。ただ感情的なだけじゃないみたいだな、と思うと同時に大事なことはきちんと抑えられてるみたいだ、と思った。高校野球の監督でさえ、わかっているのに…

  Aug 21, 2006

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• １１連敗が痛いのではない

  中日の前のヤクルト３連戦の２戦目に、８回終了まで５－２としながら９回表に前田がパカスカ打たれて大量点差で負けた。前田は８回表のピンチでツーアウトから打者１人を抑え、そのまま９回のマウンドにも上がったものだった。そこで先頭のたしか岩村にホームランを浴びてからボコボコにされて、ヤクルト打線を止められず結局それで試合が決まってしまった。前田は最初に与えられた仕事はきちんとこなしたのだったが９回先頭打者に一発を浴びたのはいただけなかった。ただ、問題はその後である。２点も３点も取られて「明らかにちょっとおかしい」という状態になっていながら、それでも前田を代えなかったのはなぜか。前田を「晒し者」にすることに果たしてどんな意味があったのか。それが「原辰徳流」の気合の入れ方だと言うのだろうか？あれだけ「目の前の１戦１戦を大事に戦っていく」と言っておきながらあの場面で前田を代えないのは、試合を捨てたに等しい。ちなみに中日はぶっちぎりでセ・リーグを制しようとしているけどまだ正式に優勝が決まったわけではない。もちろん今の巨人の立場で「まだ優勝を狙う」と言葉にすれば白々しいだけでしかないが、今の時点で「来年のため」と割り切るのもそれはそれでいくらなんでも恥ずかしくないか。原監督は「チームの勝利」よりも「選手が監督に絶対服従すること」の方がより重要だと考えている。本当は勝利に対する執着が薄い監督なのだ。中日に１１連敗して、試合後に「プロとして恥ずかしい。悔しくてしようがない」とコメントしているが、どうせ口だけだろう、と思う。中日に１１連敗していることが恥ずかしいのではない。監督がその重さを真に理解していないことの方が、私は巨人ファンとして恥ずかしい。

  Aug 20, 2006

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• １番を固定「できなかった」のは

  今年巨人が苦しんだ原因のひとつとして、原監督は「１番を固定できなかったこと」と言う。私はこの言い方が気に入らない。この言葉を真に受ける人は、「固定できなかったのはなぜだろう。そうか、誰も結果を　残せなかったからだな」。だから「選手が悪い」という方向に思考を持って行きがちだ。ここに原監督による巧妙な責任回避のシステムが存在する。「固定できなかった」のではない。「固定しなかった」のは、他ならぬ原監督自身だ。オーダーは監督が決めるものだからである。今年低迷した原因のひとつに今さら列挙するほど「固定１番」にそんなに固執するのなら、そして脇谷を今さらそんなに評価するなら今シーズンの開幕戦から批判を承知で、腹を括って「１番・脇谷」で行けばよかったじゃないか。それができる監督なら私だって評価を考え直すのである。それができなかったのは監督自身にそれだけの眼力も、見識も、覚悟もなかったからなんじゃないのか。昔から清水にあれだけこだわったなら、今も清水に１番を打たせるべきだ。いま清水に１番を任せられない理由は？ずっと１番清水を支持してきた巨人ファンは、今納得しているのか。納得しているならその理由は？そして仁志が１度もチャンスを与えられない理由は？「１番打者は出塁率３割２分は欲しい」（原監督）。彼は自分の言ってることがわかっているのだろうか？それは極論すれば、「３番には３割５分は欲しい」、「４番はホームラン６０本は欲しい」と言ってるのと本質的に同じである。それだけ数字が残せないなら優勝できなくてもしょうがない、「僕のせいじゃないよ」と言ってるのだ。福留が３割６分打ってるんだから巨人の３番は３割７分打ってくれなきゃと原監督が言って、それを聞いた二岡がもし本気で「その通りです。すいません。悪いのはボクです」と言ったら、二岡をクビにしろ、と私は主張する。野球において残る数字は常に不確定であるからこそ逆に「数字を計算できる選手」は一流なのであり、数字に惑わされずに正しい評価を与え正しい決断を下すためにこそ監督というポジションがあるはずなのだ。選手を徒に蹴ったり殴ったり怒鳴りつけたり嫌味を言ったり干したりするのも「監督の仕事」だと思い込んでいる大人を私は命を懸けても認めない。星野仙一、原辰徳、彼らに野球は語れない。

  Aug 19, 2006

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• 監督のプレーが見たい

  本当は４月頃からずっと思っていたことで、今さらなのだけど古田兼任監督について思うところを書きます。昨日の巨人戦で１点ビハインドの８回表、ツーアウトからランナーが２人出て７番田中の打席という場面。流れがヤクルトに向きかけて、巨人もベンチから尾花コーチが出るなど慎重になったところ。よそ様の事ながら、ここでこそ例の「代打オレ」が見たいと思った。しかし任された田中は凡打に倒れ、そのままヤクルトも負けてしまう。古田には古田の考えがあるわけだし、結果は出るまでわからないから何が正しい選択だったのかは誰にもわからない。でも、それでも、あのような場面で「切り札」を使わないのだとしたらいったいどこで「監督兼任選手」の出番が出てくると言うのだろう。あるいは逆に「おいしいところだけ持っていくわけに行かない」と謙虚に考えてるのだとしたら、じゃあいつも試合の最初からマスクを被るべきだ。そんなことを続けてたら疲れてしまうって？それは最初から承知で引き受けたことなんじゃないの。誰も金本みたいに全試合をフルイニングで出ろなんて言いません。何打席もヒットが出なかろうが打率が１割台になろうが、堂々とスタメン用紙に「５番キャッチャー俺」と書き込んで「全ての責任は俺が取る」というプレーの姿勢を見せることこそ、十何年ぶりだかの「選手兼任監督」の醍醐味なんじゃないだろうか。選手なら試合に出てナンボだ。今の古田は「監督なのに打席にも立てるんです。珍しいでしょ」という程度の面白味も何もない存在でしかない。もしや「ひとりよがりだ」という批判を恐れているのだろうか。自分がのし上がるために伊藤智仁を筆頭に数々の有望なピッチャーを壊し続けてきた男が、今さら何を言うのかと思う。選手兼任監督などというレアな存在はいまどき古田にしか許されないポジションだろうし、また古田だからこそ、見てる人が本当の野球好きならその「独裁ぶり」を認めてくれるはずなのだ。出ないなら引退しなさい。と言いたい。

  Aug 18, 2006

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• 「脇谷・鈴木」絶対反対

  お盆で両親が家におらず何かと忙しかったので野球もやってなかったけど日記も書けなかった。（また麻婆豆腐つくった。今度はわりとおいしかった♪）昨日親が帰宅して久しぶりに話し相手がいる中で巨人戦を見たら不思議なもので、誰かが聞いてくれていると愚痴も泉のように湧くらしい。ほんの１，２試合活躍しただけなのに、原監督の口ぶりから察するに脇谷の１番はほぼ固定されるように思える。脇谷、鈴木。いかにも原監督の好みそうな１，２番。そして、単に「原監督の好みなだけ」でもある。５位争いをするチームにふさわしい１，２番コンビだと思う。さてではこれが、来年優勝争いをしたと仮定したときに、この２人がそのまま今の通りに機能すると思うのだろうか。これはわからない。ただ鈴木は論外としても、脇谷もタイムリーの次の打席の石井一久からの三振の仕方を見れば答えは簡単に想像がつく。「優勝争いをする巨人の１番」なら、張れない。ただ脇谷はいい選手だ。守備がうまいから、黙って我慢してやれば（これが最もできない監督なのだけど）バッティングもそのうち格好がつけられるようになる（逆に「打つだけで守れない」選手は、守備が上達しない限り　永遠に信用できない。最近では鈴木尚典が好例。だから私は　清水に甘い評価をしないのである）。これから脇谷をどんな選手に育てられるかがカギなのだ。それは監督が脇谷をどう使うか、何を教えてやれるのかが何より重要なのだ。中日がなぜあんなに強いかといえば、それは「どんな状況でも自分たちの野球ができる。マイペースでやれるから」。私の友達の言葉を借りれば、「全然動じない」からだ。それは落合監督が、日頃の試合からそういう場面を想定して選手を使っているからに他ならない。志が高いのだ。いや、それが普通なのだと思う。原監督だってよく言ってるじゃないか。「プロなんだから」。原監督は「シーズン終盤の重要な局面において絶対に落としたくない試合で選手にかかるであろう重圧」のことまで考えて、試合に臨んだことはあるのだろうか？「うちは１試合１試合を全力で取りにいってるからどんな試合でも一緒」だともし本気で言うのであれば、それは「人間の気持ち」を何もわかっていないか、もしくは軽く考えているかのどちらかである。意識無意識に関係なく、心のどこかで必ず「俺が試合に出るわけじゃねえよ」と思っている証拠だ。こんな無責任な男に巨人の監督をやらせてはいけない。

  Aug 17, 2006

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• 巨人戦のない日常

  とうとう来る時が来たなぁ、と感じる。この１週間、ついに巨人戦中継を一度もやらなかった。深夜の録画放送など見る気はない。リアルタイムでなくて面白いわけがない。試合を見なければ、原監督の悪口さえ浮かんでこない。というわけで、ついさっきまでテレビ東京の日ハム－ロッテ戦を見ていた。見始めたら渡辺俊介がパカスカ打たれ出してロッテが逆転された。日ハムの武田久っていうピッチャーは、投げるときに体がグッと沈んで体重が乗る感じで、とても魅力がある。いい球を投げる。プロ入りした頃の上原があんな感じだった。今の上原は手抜きしてるように見える。きっと、先発向きにモデルチェンジした結果なのかもしれない。結果が出てるのだからそれでもいいということなのだろう。それでも今の上原は好きになれない。…巨人戦が見たけりゃＧ＋とかスカパーとか入りなさいって言われてるんだろうなぁ。巨人だけ特別扱いするべきではない、という当たり前の視点から考えればそれに従うことはやぶさかではない。理屈は納得できる。ただ、やはり、今までのような状態は、ありがたかったんだなぁ、とつくづく思う。ただ、この日本のどこかで今まさに巨人戦が行われているのにウチのテレビには「アンビリバボー」が映っているという状況はどうにもすぐには馴染めない。原監督を責めることでさえ、私にとっては巨人を応援するために必要な「仕事」である。

  Aug 13, 2006

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• 上原もＢ型なだけに

  ゆうべは東京ドームも神宮もテレビ中継が途中で終わってしまったので、結果はＮＨＫのサンデースポーツで知った。神宮では決勝タイムリーを打った中日・井上のヒーローインタビューの映像が流れた。「ここで自分が打たないと勝てないと思いました」。選手ひとりひとりが自分の頭でものを考え、自分の仕事は何か、それを成し遂げるにはどうすべきかをきちんと自覚している中日の野球を象徴するコメントだと思った。一方東京ドームでは、ピンチの場面で自らマウンドに赴き原監督が上原にどんな声をかけて交代を告げたかが紹介された。「自分の指示に従ってくれ」。これがこの日曲がりなりにも８回途中まで１失点に抑えてきたエースにかける言葉なのか。私が上原なら失望する。もちろん上原は大人の社会人だから不満があっても飲み込む。ただ監督の側がそれで当たり前、という態度をとって立場の弱い者の気持ちにつけこんでも良いものなのか。もちろんこの件に関して上原にまるっきり不満がないというなら全然それで構わないのだが。私はとくに上原が好きというわけではないので、原監督を敵に見立てるために上原の味方につこうという気はさらさらない。ただもし万が一上原が少しでも気を悪くしたと仮定した場合、原監督のセリフは無神経だと評価されるべきではないか。人には様々な性格や感受性があるから、同じセリフでも人によって受け止め方が違うということは往々にしてある。ならば立場が上の者ほどその現実を理解し、個人に合った接し方をその人なりに考えて気を遣ってやることもリーダーの務めであるはずだ。中日の選手は勝っても負けても誇りを持ってプレーしているように感じる。本当に大事なことを、監督がわかってくれているからだ。巨人の選手はどれだけ贔屓目に見ても楽しそうに見えない。結果が出ないからではそう見えるのではなく、監督の野球観が明確に見えないから選手が戸惑うのであってそれがそのまま結果にも反映されているのである。結果主義はけっこうだ。でも「結果を出すためにはどうすればいいか」に関しては、原監督は基本的にノータッチだ。それは無責任である。本人は「自主性の尊重」と言い張るのだろうが、その正体は単に「知らない、できない」というだけの話なのだ。原辰徳は自己本位だ。今の考え方を頑なに守って変えないうちは、たとえ優勝しても、たとえ日本一になっても巨人の監督をやる資格はない。ダメなものはダメである。

  Aug 7, 2006

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• 落ちすぎ

  ５月だか６月には首位を突っ走って貯金が最大で１３あったはずなのに、８月頭にして最下位だって。これだけの芸当が成せるのは、やはり原辰徳という男は何かしらちょっとした運みたいなものを持っているのだろうとは思う。ただその天分を、彼自身の頑固さ、融通の利かなさゆえに良い方向へ役立てることができないというだけのことだ。「巨人ファンが惨めな思いを我慢すれば済む」とでも思っているに違いない。自覚がないだけで。人の心をゴミ扱い、さすが原辰徳は見上げた大物監督である。今日の東スポによると星野仙一監督就任の噂が浮上しているそうな（どこで？笑）。星野仙一、原辰徳の「野球に対して思考が硬直している」という共通点こそ、最も現代野球にミスマッチな要素だ。巨人とて例外ではない。「星野監督のために」勝利を目指す巨人の選手など、私は見たくない。「こういう試合で選手がどんなプレーしたかを記憶に留め」て２軍に落とすための材料にしか「悪用」できない監督の元では、必死になって活躍したところで、本来なら選手に向けられるはずの賞賛はぜーんぶ「原監督に吸い取られる」システムが出来上がっている。私には「けっこうやる気を見せている」阿部の方がずっと不思議である。まぁ、今の阿部はどことなく「らしく」ないけど。さあもう、これで失うものは何もない。そうじゃないかね？どうすんの、監督。

  Aug 5, 2006

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• 誰のために闘うのか

  ボクシングの亀田興毅が勝ったら苦情が５万件来たそうな。私はあの日巨人戦中継を最後まで見て、ＴＶＫで横浜－中日戦を最後まで見てたまたまＴＢＳを回して気がついて、６ラウンドから見れた。私はボクシングにも疎いのだけどあの試合は双方譲らず、倒れず面白いなーと思ったのだが、きっと亀田の負けだと思った。「オヤジのボクシングが世界一だと証明できた」。それでいい。まだ１９歳。私自身は、試合を見ながら「今日は負けた方がいい」と思った。世界初挑戦ですごくいいファイトをして、そこで負けて、世界の強さを感じた上で、もう一度やり直して挑戦する。その方が本当に強くなれる気がするから。今回、とりあえず結果を出しちゃって、満足しちゃわないか心配。防衛へのモチベーションは確保できるだろうか。だって「オヤジのためだけ」のボクシングではつまらないんじゃないか？リングに上がって実際に敵と対峙している、「亀田興毅」というひとりの人間は、なぜボクシングが好きなんだろう？なんでプロゴルファーじゃダメなのかな。なぜ、ボクシングじゃなきゃダメだったんだろう？…ところで最近の原辰徳監督のコメントや読売新聞を読んでいるとずいぶん二岡が責められているように感じる。「結果が出せないのだから当たり前」。本当にそれでいいのだろうか。仁志の存在感がすっかり薄くさせられてしまったために、チームには新たな「スケープゴート」が必要になった。その役回りを、二岡が背負わされているように感じる。精神力だけなら背負わせても問題はないのだが、「キャラ的に」二岡にそんな汚れ役をやらせてはいけない。そのために仁志がいたのだから。（そして私が、ここで仁志のフォローをするのだｗ）今現在の二岡が非難を浴びるいわれはどこにもない。調子には波がある。いま二岡を責める者は、それが誰であろうと二岡に甘えている。原監督なら非難の矛先を自分から逸らす理由のために、ファンなら他に敗因を分析する力がないことを隠す理由のために。どうかそのような理不尽なプレッシャーを二岡に与えず、野球に集中できる環境を与えてあげてほしい。私が見る限り、二岡は「本当に野球が好き」なタイプの男だから野球で背負えと言われたものは背負い込んでしまうと思う。しかし二岡ほどの選手にそんな不純な仕事を押し付けてしまうのは惜しい。純粋に、野球だけをやらせてみたいプレイヤーなのだ。そのためにいろいろなタイプの選手がいるはずなのだから。二岡は「なぜ自分は野球なのか」をわかっている。そう思う。「親子愛」とか、いわゆる「属性への忠誠心」だけでは続かなくなる時が、人間である以上必ず訪れる。だから、それだけが動機というのは、二流だ。「ジャイアンツ愛」というキャッチフレーズは、もうそれ自体が二流の証明だ。

  Aug 4, 2006

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• 清水をクビにすべき理由

  李スンヨプが２ランを打った後なおもチャンスが続いた６回裏、亀井の打席。結果的にはファールだったけど、インコースの大きなカーブをあわやホームランという大きな当たりがあった。腕をたたんで非常に上手に打っていた。使い続けていれば、あれが切れずに入るようになる。足も使えるし、守備もわりとうまいし、肩の良さは一級品。清水は膝の使い方が上手なので、低めに来る縦変化の球に対しては経験も手伝って今の亀井よりも上手に対処するけどその利点を差し引いても、もう守れない清水を優先して使う理由はどこにもなくなった。亀井の方がプレイヤーとしてランクが上だ。今さら仁志を何べんも２軍に落とすようなやり方を筋とするなら清水はクビにすべきだ。「若手を優先する」とは監督の談である。監督ひとりの私的な好き嫌いだけを根拠にしてチームの顔ぶれまで決めてしまってはいけない。巨人は原辰徳の私物ではないからだ。「だったら巨人ファンをやめればいいじゃないか」とおっしゃる方ももしかしたらおられるかもしれないが、私は巨人のファンなのであって原辰徳のファンではないのである。…なんだか昨日、一昨日と振り返ってみると阪神の方が「今の巨人に取りこぼしてはいけない」と硬くなって勝手に自滅していったように思う。

  Aug 3, 2006

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• 勝てばいいのか

  李スンヨプは本当にいいバッターだ。ホームラン３０本打って打点６０点台、というのもすごいけど。とりあえず原巨人に置いとくのはもったいない。いいかげん原辰徳批判も一時休止したくて私なりにここは良かった、とかここは評価できる、というポイントをけっこう以前からあったら拾うつもりでいるのだけど、取り立てて誉めるべき言動が見つからないのが現状である。昨日のサヨナラ勝ち直後、勝利監督インタビューがテレビで流れた。その時原監督は、二岡という名前は伏せつつ怒気を含んだ口調で「３番がだらしないバッティングを…」と言っていた。ここは読売新聞のスポーツ欄では割愛されている。二岡はこのような陰湿な非難にやられてしまうようなヤワな精神の持ち主ではないのだが、私が言いたいのはそんなことではない。チームが勝てなくなった６月ごろ、二岡１人で気を吐いている時期があった。調子が落ちている今の二岡を責めるべきではない。「何度チャンスをやったと思っているんだ」と亀井に言ったそうだ。その後ホームランを２本打ったらしい。では、その後は？二岡には「期待して３番に入れてるんだ」と言いたいのではないか。だから、何？　「この俺が、原辰徳様が期待してやってるんだから」　「期待に応えて当たり前」そういう論理構造が、原監督の言動からは見て取れる。この中に「野球の理論」は存在しない。彼の思想原理を例えて言うなら「天皇万歳、日本万歳」、このアレンジで「巨人万歳」、ひいては「ジャイアンツ愛」というキャッチコピーが誕生したことは想像に難くない。（一応フォローしておくと、私は天皇制を批判しているのではなく「プロ野球の監督が野球観を持っていないこと」を問題にしています。）何よりも、昨日の勝ち投手は久保だ。それでいいのだろうか。８回まで114球を投げて好ゲームを演出した巨人の立役者は誰だったか。久保自身が、この勝ち星をどれほど喜べるだろうか？私は８回114球なら９回までは上原を続投させて、負けたら仕方ない、と考える。勝てばいいというものではない。「巨人ファンは勝ちさえすれば文句は言わない」と原監督が考えているからこそ、昨日のようなやり方がまかり通るのではないのか。だから原辰徳は巨人ファンをバカにしている、というのだ。だから私は怒るのをやめることができない。

  Aug 2, 2006

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• 選手は悪くない

  中日に９連敗だって。去年、一昨年と解説の席に座っていた原辰徳は何かというと落合采配にケチをつけていた。私はそのたびにイライラしていた。ザマーミロと思う。これが現実である。彼は今、ベンチで何を思うのか。最近の原監督はベンチで落ち着かない仕草や表情を見せることが多い。とくに昨日のような接戦の場合、それは顕著に表れる。なんだかもう、今にも泣き出すんじゃないかというような表情でソワソワしている。もどかしい、といった様子で。「なんとかしたいけど、自分は試合には出られない」という宣伝でもしているのだろうか。ヒネクレ者の私には、あの態度でさえ「俺のせいじゃないんだ。俺は悪くないんだ」という弁解に見える。「俺は勝ちたいんだけど、選手がついてきてくれないんだ」。もし、万が一、そう思っているとしたら選手がついてこないのは、他でもないあなた自身のその気持ちそのものが原因ですよ。そこに関しては、選手は悪くない。誰かのエラーや凡打を責めるのはナンセンスである。原が監督を始めた2002年から、ずーっとそうなのだ。こんな間違った監督の間違った「信念」に基づいて仁志が干されてきたから、本当に怒りが収まらなかったのだ。原監督、仁志から奪った「現役でいられる時間」を返してくれませんかね？

  Jul 31, 2006

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• カープが強くなかっただけ

  昨日の読売新聞夕刊に、原監督のこんなコメントが載っていた。「僕は監督として、（選手に）自分の思いを伝えたい。それが　怒りとして出る時がある。でも、みんなの前ではやらない。　怒られていい気持ちになる人はいない。それは（怒る）　指導者にしても同じ」…これは一見いかにも「いい人だなぁ」と思わせるようなコメントなのだけど、あえてひねくれて見てみると、たとえそれが「みんなの前でやらない」理由だとしても結局は「自分が嫌だから」やらないと言っているのだ。私は原辰徳のこのような部分を指して「自己本位だ」と言っているのだ。怒られようが怒られまいが、気分が良くなろうが悪くなろうがそれが本当に「選手にとって必要なこと」であるならば人前で怒ろうが何しようが関係ないと思う。いったい誰のための助言なのか。「プロ野球は毒を食っても栄養にしなくてはいけない。それでも　エネルギーに変える。それでも前に進むようでなければ」…これは正直ビックリした。なんだ、わかってるのか。「毒を薬に変える」の発想は別にプロ野球に限ったことではないけど、それは大事な考え方だと思う。ただ選手に向かって「毒を薬に変えろ」と念仏みたいに唱えるだけで具体的な提案を何も示さないのであれば何の役にも立たないのだけど。この２つのコメント、さらに原監督の日頃の言動からわかるのは「野球とはこういうものだ、と私は考える」という類の内容のコメントがまるでないということ。原監督の話は人間関係、チームワークが大事という内容一辺倒で、まるで「仲良くしてれば勝負に勝てる」、あるいは「俺に従ってさえいれば試合に勝てる」とでも言わんばかりに聞こえる。「組織のまとまり具合」と「どんな野球をすべきか」は全く別問題だ。巨人の野球はこうあるべし、というビジョンを原監督自身が持っていない。今は巨人が負けると「それで当たり前」と思う私がいる。

  Jul 29, 2006

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• テレビには映らず

  １度は座ってみたかったエキサイトシート。あまりに高額なので（チケ屋で１人３万円）これがきっと最初で最後だろうというつもりで買って行ってみたらこれがもう、ただただ友人とビビッていた。彼曰く「スンマセン、こんな田舎者が座っちゃってスンマセン」。笑高橋由伸がすぐ目の前を走っているーっ。実は今年の４月に「○○○（←バイト先事務所名）キャッチボール部」※部員：２名を発足し月イチで活動してきた我々２人だったのだけど、夏は暑いからやる気がしないという真の理由を隠しつつ「研修」と称してプロ野球の観戦に来たのだった。グラウンドレベルで見ると選手の動きがやたらリアルに感じる。攻守交替時に目の前で行われる亀井さんと脇谷さん（←なぜかさん付け）のキャッチボールに見とれる素人２人。「いやー、軽く投げてるだけなのにシューって伸びてくるよ。汗」いつもは文句言いながら見てるのだけど昨日はなんとゆーか、黙って見てるのが一番いいなぁ、なんて思ってしまいました。汗実もフタもない。まぁ、勝ってなんとなく嬉しかったのだけどそれ以上に何か釈然としない、消化不良気味な気分は仁志がぜんぜん出てこなかったからだ。なんか、違うよなぁ。

  Jul 27, 2006

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• 結果論とはいえ

  この日すでに２本のタイムリーを打たれていた新井をまたもランナーをおいて迎えた７回表のパウエルに、尾花ピッチングコーチが出てマウンドへ行くシーンがあった。当然交代だろうと思っていたが、続投。そのとき「ああ、これは打たれるな。打たれて負けるな」と思った。果たして結果は絵に描いたようにその通りになったわけだけど結果論は抜きにしても、「勝ちに行くんだ」という姿勢をきちんと見せたいならあの場面は（原監督の好きな）セオリー通りに交代すればよかったのである。代えずに打たれるくらいなら、代えて打たれた方が「やることはやった。仕方がない」と思える余地がある。代える理由があったのだから。巨人は負けるべくして負けている。オールスター前の阪神戦といい、いいゲームはしているけど負けるべくして負けている。楽天の野村監督は「投手が好投しているのに勝てない。長年の経験によると、　これは連敗の兆候だ」と言って、その後９連敗したらしい。巨人はまだトンネルをくぐり足りないのか。もっとも原監督が気づくまでは、負けて然るべきなのだけども。…今日はこれから東京ドームへ観戦♪なんとエキサイトシートに座ります。グローブ持っていかなきゃ！

  Jul 26, 2006

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• 夢舞台だったかも

  特別に清原のことが好きだということはない。そして藤川球児はけっこう、好きだ。それでも昨日のオールスターでの２人の対決は、ただなんとなく清原にホームランを打ってほしかった。それを誰よりもわかっていたのは、実はマウンド上の藤川自身だったらしい。清原を三振に仕留めた瞬間の表情。別に藤川は三振取ってヨッシャ、でいいのに。笑んで、その直後の２人のインタビューの受け答えが良かった。藤川「少しでもファンが増えるように、視聴率が上がるように」こんな気持ちでプレーしてくれてる選手が果たして他にどれだけいる？たとえば入るだけでチヤホヤされて、たいして生活に困るわけでもない巨人の選手が、ロクに苦労もしないでこんな発想が本当に培われるだろうか。そして、「少しでも視聴率が上がるように」と考えて仕事をしているプロ野球の「解説者」という方々は、果たしてどれほどいるだろうか。（たとえば江川とか水野とか大矢明彦とかは考えてると感じるし　中畑、田尾、谷沢あたりは絶対考えてない。主観。）そして清原の第一声。「まずこんな舞台に立たせてくれたファンの皆さんに感謝します」。私はマークシートに清原を塗ったかどうか覚えてないけど、笑こちらこそ、ありがとう。できれば第１戦でも対戦してほしかった。さらに今日のサンスポより、藤川のコメント。「去年の（清原の）チ●ポコ発言からまっすぐを磨くようになった。　それから結果もついてきた。感謝しないといけません」さてこのとき、清原の発言に目くじら立てて大騒ぎして非難したのは誰だっけ、仙一君？私はあのとき、清原の「負け惜しみ」ごときに星野ほどの立場の人間がしゃしゃり出てきて過剰反応するべきではない、とここに書いた。プロの世界は「結果」が大事なんですよね？清原のなにげない一言のおかげで「本物」のピッチャーが１人育ったんだとしたら、さてあのとき、星野仙一はいったい何に向かってあんなに怒っていたのだろう。

  Jul 24, 2006

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• 藤川のおかげで

  いつの頃からかオールスターって別にそんなに楽しみではなくなっていて、昨日もただ「野球だから」程度の理由で漫然と試合を眺めていたのだけどでも最後の最後、阪神・藤川のおかげでとても楽しい試合になった。オールスターは、こうでなくっちゃ。投球練習を見ていて「ああ、こないだの巨人戦と同じ球がくる」と思った。バッターボックスに入るのは、西武のカブレラ。藤川はストレート「予告」。本気でワクワクした。「当たんねえぞ」。大事なのはスピードガンの数字ではない。たとえば初球からあの真っ直ぐにバットが出るかどうかが、小笠原と木村拓也の「格の違い」。場面や状況が全然違うという理由はあるにしても、だ。やはり違う。きっちりフルスイングして三振に倒れる小笠原。それに帽子を取って応えた藤川がまたカッコ良かった。勝者の、敗者に対する敬意。今日のサンスポ、カブレラのコメント。「オレが万全だったら違った結果になっていたな」。これがまたニクイ！最ッ高の「負け惜しみ」。三振してベンチに帰る瞬間に映ったカブレラの表情、忘れないよ。この対戦、私は心の底からもう一度見たい。個人的には藤川にＭＶＰを贈ってもらいたかったけど、やっぱり最低１イニングくらいは投げないとダメなんだろうな。残念。。あのような「本物」の見せ場がちゃんとあって初めて新庄のパフォーマンスなどが意味を持って生きるのだと思う。昨日は久しぶりに、試合が終わって「面白いオールスターだった」と思った。

  Jul 22, 2006

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• 藤川のまっすぐ

  最終回に藤川が出てきて先頭打者木村拓也が２球続けて見逃しでストライクを取られ追い込まれたとき、一瞬ベンチの原監督の表情が映った。それはあからさまにイラついた表情で、その顔は「なぜバットを振らないんだ」と言いたいように私には見えた。誰が見ても100％真っ直ぐが来るとわかっていてそれでも打てない真っ直ぐというのが、野球にはある。いいときの藤川、昨日の藤川がまさにそれだ。私がバッターボックスに立ったわけではないけれど、木村拓也の気持ちを想像するなら、それはきっと打つとか打たないとかの問題ではなくて、もう体が動かないのだと思う。藤川と木村拓也ではもう選手としての格が違うのである。「それにしたって振らなければ何にもならないだろう」。それはその通りだ。だがそれは、理屈だ。現実は厳しい。世の中にはどうにもならないことだって、本当にあるのである。わかってて取ったんでしょ？わかってて使ってるんでしょ？もしわかってないのなら、それ以前の問題ということ。あの場面で監督は木村拓也にどんな結果を期待していたのだろうか？少なくともあのタイミングであのような表情を見せる理由が私には見つけられない。選手が見てなければいい、という問題でもない。第一、テレビに映ってしまったのだし。東海大時代に法政の江川からホームランを打って試合後にボールをもらうような天才バッター原辰徳様には、木村拓也くらいのレベルの打者の気持ちなどわからないのかもしれない。それは仕方がない。だからこそ、巨人の監督をやる資格もないのだと私が怒るのも、仕方がない。監督・原辰徳の目的は、本当にチームの優勝なのか？それとも、チームに君臨することだろうか。…監督も言ってたけど、昨日はまさに「前半を象徴する試合」だったと思う。緊迫した投手戦で私は満足である。面白かった。ただ、阪神の方がより実のあるゲームを普段からやっているという事実が昨日の勝敗を分けたように思う。巨人は負けるべくして負けているのだ。

  Jul 20, 2006

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