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テーマ:山登りは楽しい(12251)
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今日は何だかよく知らないけど「北壁の日」らしいです。
今は昔の1974年の今日、女子医大山岳部の今井美智子さんらがヨーロッパアルプス三大北壁のひとつマッターホルン北壁に、女性だけのパーティーとしては世界初の登攀を成し遂げたそうな・・・ 全然人口に膾炙してない記念日ですが、それはそれで大変なことではあります。関心ある方は読んでみて下さい。 私の北壁 マッターホルンの空中トイレ アルプス三大北壁といえば、マッターホルン、アイガー、グランドジョラスですが、昨日はアイガーで日本人登山者の遭難事故があったようですね。 南面のクレバスに落ちたということですが詳細はわかりません。 アイガーを要するベルナーオーバーラント山群はグリンデルワルトの名で有名な観光地。その町を覆い被すようにそびえるアイガー・メンヒ・ユングフラウの3山が有名なエリアです。 その中で誰でも登れるメンヒやユングフラウと比べるとアイガーは格段に難しい山です。それ故に今回の事故も相当に山に詳しい方の事故と推測されますがそれでも起こる事故には業のようなものを感じますね。 以前アイガーのミッテルレギ稜(写真参照)を単独で登ったことがありました。 登山電車にのって、アイスメールという駅で降りますが、そんな氷河の途中にある駅なんて誰も他に降りるわけもなく、一人、トンネルの中の駅に降りて、換気口のような重い扉を開けるとそこはアイガー南面の氷河のまっただ中。満員電車から、急に静寂に氷河に降り立つと緊張と同時に人混みから離れた安堵感に満たされます。 くだんの日本人の事故が起こったのもこのあたりの氷河でしょうね。 そこから2時間ほど氷河を下った後、稜線にむかって南面の岩場を登るとミッテルレギ小屋という小屋に出ます。こんな険しい所によく作ったなあと深く感じ入ることでしょう。このミッテルレギ稜は1921年に日本人の槇有恒さんが初登したルートなのです、日本人ならばちょっと感慨。 そこからナイフのようなとぎすまされた尾根を登ります。 右側の北壁側は3000m切れ落ちてるのでおっかないので見ないようにして登るのだけど、左側の南壁も1000mは切れ落ちてるからどのみちこわいことにはかわりありません。 そんな登路を6時間も行けばアイガーの頂上です。 下山は一番易しい西壁にとることになりますがとても急なうえに迷いやすく、迷ったら致命的になるので下山路としてはかなり難しい部類に属します。 このHPでもお手軽登山エリアとしてアルプスを紹介していますが、アルプスの中にもやっぱり難しい山、易しい山があるのでよく吟味したうえで登りましょう。 アイガーの隣のメンヒなどは本当に易しいお薦めの4000m峰ですよ♪ 三大北壁に興味もった方は以下の本などお薦めです。 長谷川恒男/山岳ドキュメンタリー映画 北壁に舞う グランドジョラス北壁 山と渓谷社 ヨーロッパ・アルプス2 アイガー展望トレッキング 873210 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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