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危険な山の話ばかりしてきたので、今日は別の意味で山の怖い話など
数年前の晩秋のことです。群馬県の妙義山の星穴尾根を登りに友人を誘って、現地に着いたのが夜の9時頃。登山口に格好の広場を見つけいつものように焚き火に酒盛りだとばかりにテント設営する友人と分業し、僕は薪拾いに川の奥の方へ入っていきました。適当に薪を集めてふと気がつくと沢の対岸の山の中腹にヘッドライトのようなあかりがちらちらと動いています。 「あいつ何やってんだ?」 友人がうんこでもしてるのだろうととっさに思い。からかいの目でみているとなにやらうまく聞き取れないひそひそ声がきこえてきます。 「お~い」とこちらに呼びかけているようにも聞こえて、何だか気味悪くなってその場を去り、広場に戻るとちょうどそこには友人がテントを張り終え、宴会の準備をしているところです。 「あれ、おまえここにずっといたの?山の方入っていかなかったか?」 僕の問に友人は何をいうんだという様子です。 「こんな暗い中山に行ってどうするんだよ?」 何だか腑に落ちないけどまあいいかとそのまま何事もなかったように酒盛りに突入しました。 そして気がつくと朝です。 そこには朝の光に照らされて、十数年前の遭難事故で死んだ方々を追悼する慰霊碑がたっていたのです。 「これだったのか!」とちょっと納得。そして安心。さらに合掌(^人^) その次の日無事に山に登り、下山後タクシーの運チャンにその話をしたところ、この山は遭難事故が多く、嘘かほんとか以前遭難が起こった時、昨夜の慰霊碑のあった場所で荼毘(火葬)にふしたとのこと。 また、かの有名な連続婦女暴行殺人事件の被害者の遺体も埋められたとのこと。さらにはここ妙義山の麓では、ちょっと古い人なら知ってる連合赤軍連続リンチ殺人事件が行われたアジト(浅間山荘ではないよ)があったところでもあります。 こう思いいたせば、山で一番怖いものは霊でもなく獣でもなく、「人間」なのでしょうね。 ちょっと夏向けの怖い山の話題でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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