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カテゴリ:ひとりで山遊び
珍しく久しぶりに山仲間と山に行って来ました。山と言っても、「大自然の懐に抱かれて焚き火の炎を囲みつつ友と酒を酌み交わし、天下国家について論じる」のが目的であって、翌日二日酔いでもなく、天気も良く、モチベーションもまあまあで空を見上げた時の気分もなかなかよいというような状態であればオプションで山に行きましょうといういかにも軟弱な計画である。
古い山仲間のSさんとMちゃんと拝島で待ち合わせとりあえずスーパーエコスで酒と食材を買い込んで目指すは奥多摩の日原林道である。 ここは奥多摩の割には深い渓谷と自然林に囲まれ素晴らしいところ。植林の多い奥多摩にあって紅葉や新緑が最も美しいところだ。しかも何といってもここは携帯電話の電波が届かないのがいい。最近はとんでもない山奥にまで携帯電波が入り込んで嘆かわしい。穂高の頂上あたりから下山後のタクシー呼ぶなんて当たり前の時代、電波の届かない所に身をおくというのはこの上なく気持ちの良いことだ。 とにかく林道を走ること1時間で目的地の広場へ。ここは広く、水場も近く、たきぎも大量に落ちていて最高の場所だった。中秋の名月がまた眩しい。女性のMちゃんはトイレに行くのに光の届かない場所まで行くのが大変だったそうな。男性陣は我が幸福の時とばかりにしこたま飲む。日本の政治を論じ、カトリーナを憂い、北朝鮮と朝○新聞を叩き、山を語り、仕事を憂い、女を思う。焚き火の勢いもつきずに結局、気がつけばテント張ったのにテントの中には眠らず焚き火の周りにごろ寝の夜。 そして翌朝、気がつけばきらきら光る木漏れ日で目が覚めるという素敵な状況に気づくのである。 やっぱり山の夜は最高! さて目的も果たしたのでもう帰ってもよいが天気も良いので山に行くことにする。目的地は手軽なところで日原川の唐松谷というマイナーな沢登りコース。ここはマイナーだが途中に野陣の滝やら大滝を秘めていて面白そうだ。 11:15に沢の入り口。ここから沢足袋履いて遡行開始。 さてすぐに野陣の滝15m。迫力はそれほどないが、登れそうもないので右から高巻く。しかし、この巻きが難しく、急なざら場と灌木地帯をえんえんと上へ押し上げられる。下りは下りでまた難しい。しかし我々はめんどくさがりなのでザイルとか持ってるけど使いたくない人たちなので何10mほどの崖みたいな所をノーザイルで降りていく。落ちたら絶対に死ぬので結構怖い。 沢に戻って、再び遡行開始。すぐに大滝12m。これはなかなか美しい滝だ。しかしこれも難しそうなので右から巻く。すると同様に大きく上方に押し上げられて果てしない巻き道(-_-;) 何だこの沢は! 水の中を歩くよりも泥壁の上をはいずり回っている方が多いではないか! 登りつめて結局、登山道に出てしまった。ここで急に仲間も同様に、この沢を登る意味を失っていたので、急遽ここで登山打ち切りとなり下山を開始した。こういう時の決断はこの仲間は早い!下山途中に雨も降ってきて「ほらなやっぱり俺達の決断は正しいんだよ」とかのたまいながら下山は14:00。いつもいつもこの仲間と行くと、歩いている時間よりも飲んでる時間の方が長い、どんな困難な山に行く時も徹底してそうだ。 しかし、それもまた山の楽しみ方なのだ。 いい仲間といい山に登るのは楽しい。 今回はそんなに面白い沢ではなかったけど、登るという行為は山の楽しみの1パートに過ぎないのだ。好きな山でも根詰めて登るとそれはそれでストレスになるからたまにはこんなにぐーたらな日和見登山があってもいいんじゃないですかね・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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