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2005年10月01日
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カテゴリ:山の雑想
先日奥多摩の山に行ったときのこと。
帰りに車で日原林道の奥地を下界にむけてを走っていると、突然目の前にでっかい高所作業者が立ちふさがり、道は通れなくなった。上を見上げると林道脇の崖で防護壁工事をしているところ。
「いや~今日もお疲れさまです」という気分ではあるが、いかんせん車が通せんぼして帰れない。ここは1本道の林道なのでここを突破しなければもちろん帰れない。
普通こういう場合は、下の方に誘導員なんかがいて、適当に合図して、道をあけてくれるものなのだが、ここは山奥だからなのか誘導員はおらず、作業員のみが熱心に、ある者は1本のロープにぶら下がりながら掘削機を器用に操り、あるものは作業者のゴンドラ上にて作業を続けて自分の世界に入ってしまっている。
さあどうしようか?
皆さんならこんな時どうするでしょう?
大声で抗議するか?
車をおいて歩いて突破するか?

しかし山屋の場合、答えは決まって「待つ!」だけです。
どうせ3時のお茶時になれば作業は一旦やめるでしょう。最悪5時には終わるはず。それまでのんびり火でもおこして昨夜の余った酒でも飲んでればいい。とこの時は車を広場に止めて本気で薪を拾いに行った僕でした。
ふと気がつけば、同じく立ち往生していた後ろの山屋さんも車の中でコンロを出してお茶を飲もうとしている。
う~ん山屋の行動パターンは同じだな。
困難な状況に遭遇した時は焦っても仕方ない、「好天を待つ」「雪崩の切れ目を待つ」といったのと同じ感覚で機会をうかがい、そのチャンスに備えて力を蓄えるのが山や的スタンスなのだろう。
このときは幸い、すぐに3時のお茶の時間がやってきて、さしもの作業員達もすぐに降りてきて道をあけてくれたのでことなきを得て、僕等と後ろの山屋の車は無事に工事現場を通過できたのである。

さてその後である。
山帰りだし、どこか温泉でも入っていきたいと、奥多摩駅の近くにある「もえぎの湯」につながる狭い道路に突入!
考えることは同じなのか、先ほど同じ林道で立ち往生していた山屋さんの車もすぐ後ろについてくる。
しかししかし、3連休の最終日とあって、温泉は駐車場の順番待ちの車が行列を為している。一体何時間後に入湯できるのかも定かではない。
さあこんな時あなたならどうする?
ほとんどの車がせっかくだからと行列に耐えている。
しかし山やの答えは決まって「撤退!」である。
こんな渋滞に時間を費やすのは快くない。人混みに費やす時間があるのなら風呂を我慢して、山の中でお茶でも飲んでいた方がいい。
我々は迷わずUターンである。そして、後ろを走っていた山屋さんの車も同じように鋭くハンドルをきって撤退していったのだ。
やはり山屋の行動パターンは面白いくらい一緒だ。チャンスを待つことはできても順番を待つことはできないのだ。お茶を沸かす時間はあっても並ぶのはいやなのだ。
そういえば山屋は普通とは違った習性の持ち主かもしれない。
山屋はどこでも眠れる。車の中でも駅のホームでも公園のベンチでもみちばたでもどこでも大丈夫だ。また山屋はどこでも調理する。山ではもちろん、駅でも公園でもどこでも火をおこす。(私は京都の修学旅行にコンロを持っていった)
また山屋は人並みなことが嫌いだ。「変わってるね」と言われるのが最高の誉め言葉だ。だから世間のことには無関心。地震や戦争が起こっても山に逃げればいいと思っている。また山屋の飲酒率は非常に高く、喫煙率は異常に低い(私の入会している山岳会はほぼ100%ノンスモーカーだ)。そして高学歴な人が多い割に低職歴な人が多く失業率もきわめて高い。(私の周りには失業保険の受給経験者が異常に多い)
山屋はみな仕事よりも「もっと大事なことがある」と考えているからだ。
あと夢にむかって一直線!という生き方は結構かっこいいものの異性にはもてない人が多い。単純に不器用なんでしょうね。「電車男」と通じるものがあるな。

まだまだ挙げればきりないが、他の趣味と比べても山やは何だか際だって個性的な性行が目立つように思えるけど、これも山という特異な空間がもたらすのでしょうかね。しかし挙げてみたらみたでどれも人として愛すべき性行かもしれなくて、私はそんな山屋が大好きです。


追記:
その山では結局、やっぱりどこか温泉に入って行こうと日の出町の「つるつる温泉」に行った。ここは駐車場こそすいていたが、浴場が大混雑で、洗い場の後ろに次の客が腕を組んで並んで待つというまるで昼時の吉野家のような状態で大変辛い思いをしました。やっぱり行楽は平日に限ります。





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最終更新日  2005年10月02日 00時30分37秒
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