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昨年末に2人目の子供が産まれ、今住んでいる所では手狭になったので広い所に引っ越すことになった。
今の所も上の子供が産まれた時に引っ越したのでまだ1年半も住んでいないというのに慌ただしいことこのうえない。 しかし私は今まで年がら年中、放浪の旅にでかけていたので実は引っ越しはここ10年間で何と11回目である。 これだけ多いといちいち業者になんか頼んだら破産してしまう。だから業者など一度も使ったことがない。 ならばどうするか? すべて自分でやってしまうのだ。 自分でできることを人に任せてしまうのはいさぎよくないのだ。 人生というものはそういうものなのだ。 そういうわけでただいま通勤前に車に積めるだけの荷物を積み込んで帰宅途中に新居におろして帰る毎日である。 独身の頃ならいざ知らず、家族4人分の荷物は2トントラック2台分はある。しかしたった一人でも2トントラックくらいの荷物を運べるのだから人間の力というものは実は偉大なのものなのである。 僕の場合運搬方法も山屋らしい。 たとえば本。 本は重い。 段ボールなどにつめたら30キロくらいあって、腰も抜けるし段ボールの底も抜ける。 なので段ボールなどまだるっこしい物には入れずに山用のザックにがつんと目一杯本を詰め込む。ザックは30~40キロの重量は平気だし。それを背中に背負えば両手がフリーになるので他の物を持てば一度に50~60キロの運搬が可能なのだ。それを繰り返す。 例えば電子レンジや炊飯ジャー。 あの中の空洞は無駄なのだ。 山で荷物を運ぶ時は、鍋の中にコンロを入れたり、ザックの隙間にタオルを詰めたりとにかく無駄な空間ができないようにする。 引っ越しもそれと同じだ。 だから電子レンジや炊飯ジャーの中にも物を詰め込む。 タンスは衣類ごと引き出しをはずして運搬してしまう。 車に詰め込んだら、緩衝剤代わりに布団や座布団を詰める。わずかな隙間にはカーテンやぬいぐるみを詰め込む。とにかく無駄が無いように運搬する。 荷物だけ先に運んじゃって今の家での生活はどうするの?と質問されるかもしれんが、現在半分以上の荷物を移動したが日常生活には何も影響はない。 ということは家財道具の半分以上は本来必要のないものということだ。 人間、余計な物は持たないにかぎる。 何となれば山屋は寝袋とガスコンロとヘッドライトがあればどうにでもなる。ライフラインが絶たれても動じないのは山屋の強みか。 そういうわけで本日は2台あるエアコンの取り外し、運搬、据え付け工事を父と一緒に行いました。 かなりの難工事だったので業者に頼めば6~7万円の工事であります。 でも自分でやればただです。 仕事後に父と行った温泉やビールの気持ちよかったこと この現代、金さえ払えばたいがいのことは代行してもらえますがそれでも自分のことだもの。 自分のことは自分でやるということ 一人では大変なときは親類や仲間に手伝ってもらうこと。 無駄なものは持たないということ。 引っ越しという作業はなかなかに人生の真実を教えてくれます。 引っ越しの話ついでに心に残る引っ越しの思いでなど。 5年前に再就職して職場近くにアパートを借りて意気揚々としていた頃のこと。 いつものように自力で引っ越そうと手配していた引っ越し予定日の4日前に三つ峠に岩登りに行って転落事故(>_<)。肩と肋骨と足指の亀裂骨折! でもでも、一度決めたことは曲げたくなかった僕は満身創痍の体で引っ越しを強行しました。 そんな体だからこそ実家にいたら親に迷惑かけるし、そんな状況だからこそ運命に負けたくなかったのだ。 そしてそんな体だからこそ、他人に頼ることができずにすべて一人で行ったのでした。 右腕が使えないから左手でしか運べないんだけど、段ボールひとつ運ぶたびに肋骨に激痛が走るのでうずくまりながら運んだ。しかもその日は雨が降っていてびしょぬれになって泣きそうだった。 左手だけで車を運転した。 さすがに見かねた妹が手伝ってくれたが。 そうは言ってもさすがに大きな荷物は運べなかったので、しばらくは布団とテーブルと山の道具しかない一人暮らしだった。 冷蔵庫もコンロも運べなかったので、いつも仕事から帰るとぬるいビールとコンビニ弁当を食べていた。 彼女にもふられたばかりの頃で何だか自分がみじめだった。 怪我をして1月後にうさをはらすように岩登りに行って無事に山に復活を果たした。 そんな話を後で山仲間に話したら、 「馬鹿野郎!何で一言言ってくれないんだ。いつでも手伝いに行ったのに!人に頼るべき時は頼れ!」と怒られた。怒られたことが何だかとても嬉しかった。 死ぬほどしんどかった引っ越しだったけど、いろんなことを学んだことで心に残る引っ越しとなりました。 今回の引っ越しはいずれどのような思い出になるのか楽しみに思いつつ明日もこつこつと荷を運んでいきます。 また新しい生活のスタートに期待しつつ・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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