さて混迷の日本の政局の話はとばして夏のタイ旅行の続きである。
車と飛行機とタクシーとバスと船とソンテウを乗り継いではるばるチャン島までやってきたところであった。
だいぶ暮れてオレンジ色がかった海からは憂国の優しい風が吹いて、それと同時に海辺のレストランにはにわかにイスやテーブルが並べられて給仕たちは夕餉の準備に忙しい。
そんな中でビーチに降りて、レストランでシーフードをたらふく食べる。
タイの海辺のレストランはだいたいどこも同じで、大きな船型の屋台にカニやらエビやら貝やら肉やら沢山の生の具材がところ狭しと並べられ、好きな具材を好きな味付けで料理してもらうことができるのである。
シーフードてんこ盛りスープとムール貝の炒め物とカニ入りチャーハンにビールを1本つけて約1000円程度。
ビーチにおかれたテーブルの下には時折波が足下まで漂ってくる。
いつしか空はオレンジ色から紫色へと変わり、やがて波の音だけが耳の奥に響いている。
あ~極楽だ。アジアはいい。
美しい海においしい食事に優しい時間・・・
これで傍らに美女でもおれば文句はないが、普段子供たちの喧噪の中にいるのでたまには一人の夜もなかなかである。
夜遊び好きに人のために付け加えておくとこの辺境の島にもきちんとディスコやバーなどといったナイトライフはある。
またタイのことだからディスコやバーでの遊びの先にさらなる期待(?)もできるかもしれないが、その辺は確かめてないのでわかりません。
そして今宵も更けてゆきます。