東京の秘境!といってしまうと檜原村の奥地とか御蔵島の山奥とかいかにもたどり着くのさえ難儀そうな感じがしてしまう。
じゃあ東京のオアシスと言ってしまうと昼下がりの日比谷公園や新宿御苑のようにアーバンな感じがしてしまう。
それじゃ東京の穴場とか言ってしまうと今度は、ネオン街の格安店舗みたいな下卑なイメージさえしてしまう。
なので東京の裏山と言うのがまあいいか。
前置き長いですが、本日は午後から休みだったので、午後からだとちゃんとした山に登るほどの時間もないので、裏山程度の山に登ってきました。
目指したのはサマーランドで有名な秋川からちょっといった五日市の裏山であります。
実は私以前五日市に住んでいたことがあるのですが、そのときにオフロードバイクにて近所のありとあらゆる林道を走りました。そのときに出会ったのがここ横沢湿原であります。
秋川街道から林道を入り峠を越え下っていくとなんと目の前に谷が開け、そこには小広い湿原に小川が流れております。そして小川には蛙ががげこげこと鳴き、雑木林では桑の実が採れました。
自分が住んでいるまさに裏にこんな素敵なところがあったなんて感激です。
僕はこの場所がすっかり気にいって何度も季節を変えて訪れました。
ここは空が広く星もきれいに見えます。
「流れ星を見に行こうよ!」
当時つきあっていた彼女をその場所に誘いました。
そしてその夜その場所でうまれて初めて流れ星を見た彼女が大声をあげて感激していたのがつい昨日のことのようです。
ちなみにその夜我々は今の長男となる子供を授かったのであります(笑)
そんな素敵な場所を久しぶりに訪ねてみました。
穴場とはいえ、一昨年ここは東京都里山保全地区に指定されたこともあって、林道には「入るな」なゲート。入り口には立派な休憩舎とトイレと案内板ができていました。
何かちょっと違うぞと違和感を覚えつつも周囲の山々をぐるりと縦走してきました。
周囲の山の最高峰は天竺山といいます。
わずか、標高300m足らずですが、頂上には何故かお社があり、冬のこの時期は都心方面への眺めも気持ちよく望めます。
昔10年以上前にこの山に登ったときには道さえろくになかったのですが今は迷いようがない立派な道があるので、訪れたついでに縦走気分を味わうのも悪くないかもしれません。
こんな立派な道があるなら今度は子供達を連れてこよう。
そう思いつつ帰途につきました。
「この場所で流れ星を見ると子供ができる」そういうジンクスができてしまった我が妻にとってはこの場所に誘うこと自体、すでに重い意味を持ってしまっているかもしれませんが・・・