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2011年08月19日
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カテゴリ:ひとりで山遊び

お盆で横浜の実家に帰っている妻子を迎えにいくことになりました。


でもただ迎えにいくだけじゃもったいないので、夜勤明けで丹沢まで入り、翌日午前中沢登りしてから嫁の実家にむかうことにしました。

これは、前回の日記でもお伝えしたSONY NV-U37の初使用でもあります。


と同時に、入院手術からちょうど2ヶ月たった自分の本格的な復帰山行でもあります。

nav-uには25000分の1地形図日本全国すべて登録することができますが、全部登録するには16Gクラスのメモリースティックが必要です。
メモリースティックは高価なので、ここで変換アダプタを購入して費用削減

とりあえず、関東地方一帯をダウンロードして準備OK

目的地としては、お盆でもあるので人気エリアを避けて、丹沢の西のはずれ世附川流域の「沖ビリ沢」を下降し、「樅の木沢」を遡上することにしました。


さて夜勤明けとはいえ、午前中いっぱい準備してたので、登山口となる山伏峠入り口につくのはなんと15時です。
今日は山伏峠を越えて沖ビリ沢を下降し、適当な林道上でテントを張る予定。

2ヶ月間もブランクのある体には山伏峠までの登りでさえ息絶え絶えです。

ここでnav-uの動作チェックをしてみました。

 

DSCF7339.jpg


お~スマイル

 



地図上の現在地とぴたり一致です。
ここから沖ビリ沢とおぼしき対岸の沢に下っていきます。

実はこの沖ビリ沢について、沢の遡行図はよく見たんですが、そもそも沖ビリ沢という沢がどこにあるのかはよく調べていませんでした。(地図上には沢の名前は書いていない)
なので、遡行図をみてたぶんこの沢だろうと、山伏峠から南西の方向にのびる沢をてっきり、沖ビリ沢だと思いこんで下降していきました。

山伏峠から南西に尾根を下ったところにご丁寧に立派な踏み跡と赤布まであったのでますます疑いもありません。
実は沖ビリ沢は山伏峠から南東にのびる沢だったのです。

踏み跡と赤布はやがて途中でなくなります

 

DSCF7340.jpg

 

 

でも下降距離はわずか。
まよいなく下降。
まもなく沢に到着

 

DSCF7343.jpg

 

 

あとはこの流域でもっとも美しいナメ沢をとことこ下っていくだけです。

それがどうしたことでしょう。

ナメどころか、倒木であれた沢筋が果てしなく続きます。

まもなく5mほどの滝が出現

ルート図によると、虎ロープがフィックスされているそうだけど、そんなものは皆無。

あれれ????

などと思うまもなくすぐに林道に出た。

その林道も、地面が流され地盤が露出。

 

DSCF7349.jpg



そうだきっと6月の集中豪雨で沢は埋まり、林道は流されたんだ。
沖ビリ沢は埋まったんだ。
そうだそうに違いない。

そんなことを考えているまもなくだんだん日が暮れていきます。
この間、nav-uは適宜正しい現在地を表示してくれています。
林道上の表示は全く問題ありません。

運動不足の体にこの距離はしんどいけど、お尻の方の違和感は全然ありません。

適当なテントサイトを探しながら歩くけれど、広くて水場が近いサイトがなかなか見つからず、ほとんど樅の木沢に近い林道までえんえんと歩いて、ようやく日が暮れようとしている19時頃にだだっ広い広場をみつけて、テントを立てました。

DSCF7354.jpg



今日は歩きすぎましたしょんぼり
赤線が実際に歩いたルート

青い線が本来のルートです(笑)

丹沢.JPG


今日は午前中のなるべく早い時間に下山する予定で6:30には出発6:50に樅の木沢に入る。

ここはF1
DSCF7362.jpg

ふ~む。

なかなか美しい。この先に期待が膨らむが、この先F2までは1時間ほど平凡なゴーロ歩き。7:50頃、通称両門の滝もどきに到着

DSCF7365.jpg

なるほど美しい滝ではあるがいかんせんスケールが小さい。

この先、美しいナメ滝がえんえんと続くはずが、2~3きれいな滝があったほかは大部分倒木に埋まっていて、おもしろくもなんともない。

がっかりしつつ、黙々と歩く。

最後のつめは急峻で、落石の危険もあって、足早に歩きたいところだが、足がばてばてであがらない。

 DSCF7372.jpg

頻繁にnav-uの電源を入れては現在地の確認をする。
着実に稜線が近づいてはいるが、この1歩がつらいんだ。

なんとかかんとか稜線到着したのは10時。

はっきり言ってつまらない沢だった。ぷー


さてここで終わりじゃない。

ここから山伏峠登山口まで1時間半の長い稜線歩きだ。
歩く稜線は東海自然歩道に指定されているから歩きやすいし、今日はこの夏一番の猛暑だったらしいけど、標高1000mを常に越えている木陰の道は歩きにくいこともない。

とはいえ、脚の疲労はマックスで、登りはもちろんあえぎながら、下りも下りで足の筋肉が悲鳴をあげて足早に下ることもできいない。失敗

これが自分の足かと情けなくなった。
また一から鍛え直すことが必要だ。

へろへろになって下山したのはすでに12時である。

嫁の実家に行く前に、汗と泥で汚れた体を流したい。
こんな時にもnav-uは便利で、最寄りの日帰り温泉施設を検索してくれる。

これは便利。
車のナビを普段使っている人は感じないかもしれないが、普段電車やバスなどで山に向かう人にとっては、入山下山の折りの付近の施設情報を得られるのは非常に便利なことだと思う。

久々にハードな山になったけど、懸念していた手術の後も問題なく、そろそろ本格的に山復帰の手始めの山行としてはまずまずの手応えでした。




nav-uの感想

現在地の確認において補則精度はかなり高く、尾根歩きにおいては完璧に現在地を把握できる・沢筋においても、衛星はきちんと補則できている。ただし、GPSの特質上多少の誤差はある。沢登りの場合は、地図上の数ミリの誤差が全く違う沢を表示することもある。そのため沢登りにおいてはそのへんは経験でカバーすべし
・バッテリー駆動時間はカタログ値で9時間程度。なので、常時電源はonにせず、現在地の確認の時だけ電源をオンにするといいでしょう。ただし、その場合は衛星を補則するまで数分の時間がかかることも。
・下山後の温泉や食事どころの情報が得られるのは便利
・今回みたいに、ナビは正確だったけどそもそも前提条件を間違えていてはもともこもない。どんな便利な道具もそれを生かすのはそれを使う人間次第である。



 






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最終更新日  2011年09月18日 13時11分59秒
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