|
テーマ:小説(1369)
YK夢王たちの饗宴--(ドリームドラッグ・ウオーの跡)夢世界の入り組んだ異世界、最高の夢王は、だれなのか? なぜ、この夢世界はできたのか?ドリームドラッグ・ウオーとは?
この小説のURL : https://ncode.syosetu.com/n7285dc/11/ 夢王たちの宴■第11回何トンもある戦車が、キャタピラが動き、ジェイの左手の皮膚上に乗りかかる。 夢王たちの宴ードラッグ戦争の痕でー■第11回 作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所 http://www.yamada-kikaku.com/ 何トンもある戦車が、キャタピラが動き、ジェイの左手の皮膚上に乗りかかる。 その戦車のキャタピラが、ゆっくりとジェイの手の皮・哲、骨、筋肉やかきまわす。 手の細胞が、ジュクジュクと粘りつき、体液がゆっくりと流れだし、機械にまとわりつく。 いたさの感覚が、数倍にのべて、緩慢に神経組織を、かたつむりのように 這上がっていく。 普通の痛さは、もう感覚ガイで、むしろ、甘美な皮膚感覚が、体全体を覆っている スブローギン大佐が繰り返す。 そのスブローギン大佐の声も遠くの方から山彦のように聞こえてくる。 「ジェイ、P359の中和剤の隠し場所をいえ」 ドクター・シュッカ。 「いいかね、楽しい経験だよ」 ジェイは、 しだいに記憶・意識が薄らいでゆく。 意識の中に顔が明滅する。突然だ。 美しい少女の顔。少女? それは誰なのだ。 ■急に、ジェイの意識は覚醒する。 チューターだった。 「お助けします、ジェイ」 「君ははマスターに逆っていいのか] 『チューター853、何ヲスルノダ』 マスターの声が暫いている。 チューターの体が影のようにちじこまって見える。 「申し訳ありません.マスターより上位の方の命令なのです」 「上位者、それは一体?] 「ジェイ・ポラードです」 」 「ジェイ=ポラードだって、波は今、実在しているのか」 「いえ、それは」 急に、ジェイの足元が振動する。 ジェイのまわりの風景は、静かに崩壊してゆく。 クリアな色は、段々色あせてゆき、物体はその輪郭がぽやけてくる。 ジェイは一つの「夢世界」の終りを体感しているのだ。 あるいは、一つの夢からの、、まどろみからの、、ゆっくりとした目覚めの様な気がした。 世界が、ゆっくりと、薄ぼんやりとした、わけのわからない環境へと変貌してゆくのだ。 目の前のタワーもゆるやかに、天頂の方から、どろりと、何かが溶けた かの揉に崩れてゆく。 船体の方も、今、ジェイが立っている基盤でさえも、熱くなってくる。足が徐 除に床ヘ下へと沈んでいく。 もう、今は、チューターの姿も、作りかけた粘土細工の様に変化してい た。 「ンェィ、さぼうなう……」 チューターはわずかにしゃべったようだが、それは、もう言葉にな ってはいなかった。 目の前のすべての物が、風化し、フエイドアウトしていく。ただーの 体のみが、この世の中の厳然たるもののようにみえた。 ジェイは、自分の体がはっきり感じるとともに、左手に痛みを感じてき た。 今、彼の手は、ワルシゃワで戦車でひきつぷされた手に反比して きているのだ、 神経緩和則を、ドクター・シュッカに打たれた時の、痛みが、 じんわりと、戻ってくるような気がした。気絶しそうになる。 ジェイが、気を失しなう一瞬、「タワーシッブ」は、はぽ形を失ない、 新しくジェイのまわりに、実体化してくる「夢世界」があった。 それは、ゴルゴダ・シティである。 (続く)20200408改訂 夢王たちの宴ードラッグ戦争の痕でー キング・オブ・ドリーム-あるいは創造者の夢■ 作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所 ●how to draw manga ●manga-training http://www.yamada-kikaku.com/ #夢王たちの饗宴--(ドリームドラッグ・ウオーの痕) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021.10.04 15:31:27
コメント(0) | コメントを書く
[夢王たちの饗宴--ドラッグウォーの跡でー(1975年)] カテゴリの最新記事
|