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テーマ:小説(1369)
カテゴリ:Z消滅の光景
SK消滅の光景■セクター宇宙連邦軍、ビット大佐の目下の悩みは、奴らの流入だ った。まったく奴らミレニアム信徒はひきも切らさず、この星へやってくるのだ。 一体、何のためにこんな辺境の星へ
この小説のURL : https://ncode.syosetu.com/n8420gh/8/ 消滅の光景 第8回 カド博士、情報省のチヒロ、超能力者少女ラミーは、地球をめざす。 消滅の光景 第8回 作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所 http://www.yamada-kikaku.com/ 「そうです」チヒロは言う。 カド博士は少し考えていたが、 「よし、彼女ラミーを連れていこう」 「こんな少女をですか」 「私の霊能力がそう告げているのだ」 「博士、急ぎましょう。先刻、2台のホーが逃げたのです。滅びの戦士たちは ホーの記憶回路から、あなたが生きていたことを知るでしょう」 情報省の医療センターでカド博士は集中治療を受けていた。 体力の回復次第、地球へ出発と決定された。カド博士の周辺は充分な警 備が施されている。 助手であるアンドロイド=タクも常に博士の側にいた。 病室から出て来たタクに一人の兵士が近づく。 「タクさんですね、チヒロ中尉がお呼びです」 ’「でも、私は博士の側から離れるわけにはいきません」 「至急、おこし下さいとの事です。,.大切な要件とのことです」 「そうですか、それなら」 兵士は先に立ち、通路を歩き始めた。しばらく歩いた後、タクが 尋ねる。 「遠いですね。どこにおられるのですか、チヒロ中尉は?」 「もうすぐです。この角を曲ったすぐの部屋です」 突然、背後から二人の兵士が近づき、タクの腕を取る。 「何をなさるのですか」 タクは腕を振り迫どこうとした。がそれより旱ぐ、一人の兵士は タクの肩にある回路をレーザーで焼き吸っていた。 三人の兵士達はタクのボディを大きなストレッチャーに載せ、 いずこへと音もなく消えた。 一時間たった後、タクは博士の病室の前にいる自分に気づいた。 今まで自分が何をしていたか憶えていなかった。 ■ 情報省の調査船エクスは、セクターの引力圏を離脱し、地球に向 い進みつつあった。直径三百m、エクスは小型の球形船であるが、 優秀な調査能力を装備している。 コックピットの中でチヒロは情報省からのデータを整理していた。 彼は今、ラミーのデータを再度読んでいる。 『ラミーーグリーン。15歳。超心理学者ギャリー=グリーンと歴史 学者エレノア=グリーンの間に生まれる。 両親は地球考古学調査隊に所属していたが、行方不明となる。 1人娘であ・った彼女はセクターに連れ戻され、 連邦優生児保護法によって、ロボットマザーの手により育てられる。 3歳位よリ超能力を有することがわかり、連 邦所属の超心理研究所に預けられる。現在はそこの所員である』 「15歳で超心理学研究所の所員か」 チヒロは独りごちた。彼女の両親は地球で行方不明になっている。 何か関係があるのだろうか。 カド博士は、タクの助けを借り、地球で行方不明になったと考え られる人々のリストを克明に調査し七いた。情報省のコンピュータ ー解析では、共通因子を発見できなかった。が、彼は彼なりに分析 することにした。 消滅の光景 第8回 作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所 http://www.yamada-kikaku.com/ #消滅の光景 ランキングに参加中。クリックして応援お願いします! 人気ブログランキング にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022.04.11 18:38:46
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