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カメの歩みのように一歩ずつ in山形きろく

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かめてんちょう

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Jan 22, 2006
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カテゴリ:山形のくらし
山形県庄内地方の冬の味覚といえば寒鱈(たら)。

大寒の日(今年は1月20日)あたりの日本海でとれた真鱈を
寒鱈といい、白子や内臓を一緒に煮た汁を寒鱈汁という名物料理です。


山形市出身の私にはあまりなじみのない料理ですが、子供のときに
どこかで食べた寒だら汁がどうも酒粕の香りがつよくてあまり
食べることができなかった気がします。また、内臓系(特に白子)は
どうしてもたべることができませんでした。

しかし、一昨年山形にもどりどうしても

      郷土料理の寒鱈汁が食べたい!

と思い、今回1/22にいってきました。


日本海寒鱈まつりは、鶴岡で1/15~16、酒田で1/21~22

開催され今回行ったのは酒田の寒鱈まつり

いつものように雪の月山を越えようやく酒田に到着。山形から約120km

2時間30分くらいかかりました。

風が強く、羽越線脱線事故のことを思い出してしまいました・・・


さて、酒田市の中心部中町モールのところに屋台が出ていて
清水屋の駐車場にとめていきました。


外にでるとおいしそうな味噌と魚の香りが・・・

寒だらの煮くずれ防止のため、あらかじめ用意された寒だらの身
や白子、ちあいの部分などをラーメンの麺をゆでるざるのようなもの
に入れ、寒ダラのだしが出た味噌汁にいれあっためます。
暖め方
あったまったところで、その味噌汁と合わせて出すというやり方。


もともとは漁師の料理で豪快に煮詰めるようでしたが、料亭や
まつりなどで出すやり方はこんな感じ。


よく見ると5団体で別々の寒鱈汁を出していました。


上にのりがのっていてこんな感じ。中町中和会というところのと
大通り商店街というブースのものを食べました。


うまい!思ったより酒粕臭くなく、また鱈が新鮮で脂がのっている
ため、ジューシーです。

また、苦手な白子が臭みがなくとろけるほど美味しかった!
かんだら白子
酒が飲みたくなるこの味。


びっくりしました。海苔の味がまた磯の香りを引き立てます。


とても美味しい寒だら汁でした。


食べられなかった食材がこんなにうまいなんて!って感じた瞬間
って、ほんとうれしいものですね。

カニミソが食べられなかったときに、福井のせいこカニ
(メスの子持ち越前ガニ)を食べたときの感動に似ています。


もともと、新鮮な魚介類を食べたことがなかったことと、親があまり
好きではないせいか、うにやかき貝類などは苦手でした。

でも、大人になるにつれ克服→うまいと感じられるようになったのは、
旬のほんとうにうまいものを食べてからです。


季節、土地、風土が産み出す食べ物って現地で食べたいものです。




さてさて、会場では太鼓のステージや、寒鱈解体実演が行われて
いました。

5キロもある寒だらの雄のおなかからは白子が。
だだみ
酒田ではだだみといわれているらしいです。


そんな会場を見届け、せっかく酒田にきたので少し観光をしました。


まずはさかた海鮮市場へ。

大きな寒鱈が売っていました。体長は約1メートル強。
13000円もする!
寒だら

高級魚ですね。寒鱈汁用の頭や内臓が入ったセットも1,000円するし、

先ほど食べた寒鱈汁も500円。

鱈自体が高いのですね。確かにうまいですから。


ここから山形唯一の離島、飛島にいけるようです。1日1往復しか船がない模様。


夏場にくることにします。


その後は山居倉庫へ。

明治時代に建築された米穀取引所の付属倉庫で、低温保存ができる
ように二重屋根にしたり、ケヤキ並木によって日差しをよけたりして
いるそうです。

今もその風情が残っていますが、今日はあいにくの吹雪のため、外
からは少ししかみることができませんでした。


ここで見つけたのはこれ!
大吟醸アイス
上喜元というお酒があるのですが、その大吟醸アイス。

吟醸の香りが、まるでさわやかなフルーツのような香りで、
なかなかおいしかったです。


山居倉庫にある夢の倶楽というところは、おしゃれな感じでお土産は凝ったものがおいてありました。
夢のくら
まるで京都のような華やかな包み紙のお菓子や、人形などもありました。

こんな派手な凧も・・・

凧亀
私の好きな亀がこんな形になるなんて・・・
いいですね♪縁起物♪

そして庄内の吹雪の中次の目的地へ行くことにしました。(続く)

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Last updated  Jan 24, 2006 09:48:08 AM
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