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カテゴリ:山形のくらし
山形県庄内地方の冬の味覚といえば寒鱈(たら)。
大寒の日(今年は1月20日)あたりの日本海でとれた真鱈を 寒鱈といい、白子や内臓を一緒に煮た汁を寒鱈汁という名物料理です。 山形市出身の私にはあまりなじみのない料理ですが、子供のときに どこかで食べた寒だら汁がどうも酒粕の香りがつよくてあまり 食べることができなかった気がします。また、内臓系(特に白子)は どうしてもたべることができませんでした。 しかし、一昨年山形にもどりどうしても 郷土料理の寒鱈汁が食べたい! と思い、今回1/22にいってきました。 日本海寒鱈まつりは、鶴岡で1/15~16、酒田で1/21~22 開催され今回行ったのは酒田の寒鱈まつり いつものように雪の月山を越えようやく酒田に到着。山形から約120km 2時間30分くらいかかりました。 風が強く、羽越線脱線事故のことを思い出してしまいました・・・ さて、酒田市の中心部中町モールのところに屋台が出ていて 清水屋の駐車場にとめていきました。 外にでるとおいしそうな味噌と魚の香りが・・・ 寒だらの煮くずれ防止のため、あらかじめ用意された寒だらの身 や白子、ちあいの部分などをラーメンの麺をゆでるざるのようなもの に入れ、寒ダラのだしが出た味噌汁にいれあっためます。 あったまったところで、その味噌汁と合わせて出すというやり方。 もともとは漁師の料理で豪快に煮詰めるようでしたが、料亭や まつりなどで出すやり方はこんな感じ。 よく見ると5団体で別々の寒鱈汁を出していました。 上にのりがのっていてこんな感じ。中町中和会というところのと 大通り商店街というブースのものを食べました。 うまい!思ったより酒粕臭くなく、また鱈が新鮮で脂がのっている ため、ジューシーです。 また、苦手な白子が臭みがなくとろけるほど美味しかった! 酒が飲みたくなるこの味。 びっくりしました。海苔の味がまた磯の香りを引き立てます。 とても美味しい寒だら汁でした。 食べられなかった食材がこんなにうまいなんて!って感じた瞬間 って、ほんとうれしいものですね。 カニミソが食べられなかったときに、福井のせいこカニ (メスの子持ち越前ガニ)を食べたときの感動に似ています。 もともと、新鮮な魚介類を食べたことがなかったことと、親があまり 好きではないせいか、うにやかき貝類などは苦手でした。 でも、大人になるにつれ克服→うまいと感じられるようになったのは、 旬のほんとうにうまいものを食べてからです。 季節、土地、風土が産み出す食べ物って現地で食べたいものです。 さてさて、会場では太鼓のステージや、寒鱈解体実演が行われて いました。 5キロもある寒だらの雄のおなかからは白子が。 酒田ではだだみといわれているらしいです。 そんな会場を見届け、せっかく酒田にきたので少し観光をしました。 まずはさかた海鮮市場へ。 大きな寒鱈が売っていました。体長は約1メートル強。 13000円もする! 高級魚ですね。寒鱈汁用の頭や内臓が入ったセットも1,000円するし、 先ほど食べた寒鱈汁も500円。 鱈自体が高いのですね。確かにうまいですから。 ここから山形唯一の離島、飛島にいけるようです。1日1往復しか船がない模様。 夏場にくることにします。 その後は山居倉庫へ。 明治時代に建築された米穀取引所の付属倉庫で、低温保存ができる ように二重屋根にしたり、ケヤキ並木によって日差しをよけたりして いるそうです。 今もその風情が残っていますが、今日はあいにくの吹雪のため、外 からは少ししかみることができませんでした。 ここで見つけたのはこれ! 上喜元というお酒があるのですが、その大吟醸アイス。 吟醸の香りが、まるでさわやかなフルーツのような香りで、 なかなかおいしかったです。 山居倉庫にある夢の倶楽というところは、おしゃれな感じでお土産は凝ったものがおいてありました。 まるで京都のような華やかな包み紙のお菓子や、人形などもありました。 こんな派手な凧も・・・ 私の好きな亀がこんな形になるなんて・・・ いいですね♪縁起物♪ そして庄内の吹雪の中次の目的地へ行くことにしました。(続く) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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