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カテゴリ:山形のくらし
昨年田んぼの水を抜く時期になってしまってみることができなかったカブトエビ。
有機質が多く、多くの生き物が生息している田んぼに生息している生きた化石です。 先日7月5日の朝日新聞の地方版には、カブトエビ農法で楽々という記事がありました。 カブトエビ研究会なるものがあり、水田の雑草の新芽を食べてくれ、泥をかき回してくれる稲にとってはいいことがあるようです。 さて、今年はどうしても見たいと思いお世話になっている黒澤さんのところへ行きました。 ここの夢ごこちやミルキークイーンは本当に美味しいです。 特別栽培の認証を毎年とっていて農薬は除草剤一回のみ。鶏糞や牛糞などを使い有機質に富んでいる田んぼで栽培しています。 今日お邪魔したのは、ミルキークイーンを栽培している田んぼ。 よ~く見てみると・・・ いました! カブトカニのような甲羅を持った不思議な形の体長3cm程度のカブトエビが動いてます。 しっぽには2本の触角のようなものがあり、甲羅には目玉のようなものがあります。 今までに見たことがない生物で、ちょっとびっくりしました。 ひっくり返してみると、まるでムカデの足みたいになっているんです。グロテスクです。 おっかなびっくり触ってみましたが、なんのことはありませんでした。 田んぼには多くの生き物がいました。タニシはもちろん、トンボの幼虫やごやヒルなどなど。 稲も少し虫食いがあり、イナゴが葉っぱを食べるようです。 そういえば、昨年見たときもイナゴに食べられていたような気がします。 虫が多くいるということは、それだけ生態系がしっかりしていて、虫の死骸が良い土壌をつくりそしていい米を作るのだということがわかりました。 他の田んぼと比べてみると明らかに緑が濃いんです。 さてさて、帰り際黒澤さんのさくらんぼ園でナポレオンをいただきました。 佐藤錦が主流になる前は、さくらんぼといえばナポレオンでとても酸味がある品種です。 でもここまで完熟したものは食べたことがありません。甘酸っぱさがなんともいえない美味しさです。 大粒で黄色いうちにもいで、主に缶詰や加工用として使われていますが、赤いナポレオンは本当においしかったです。 8月中旬には出穂(しゅっすい)9月末から10月にかけてまた新米ができます。 とても楽しみですね~。自然の営みって山形では本当によく感じることができ、生き生きしてしまうものです。 土のあるところで自然とともに四季の営みを感じる・・・これこそ何にもかえがたい贅沢ですね お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jul 12, 2006 12:43:48 AM
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