|
カテゴリ:山形のくらし
山形県勢がいまだ到達できなかったベスト8の壁。すばらしいチームであっても3回戦を勝つことはありませんでした。
ただ、今回の日大山形は違いました。驚異的な粘りとすばらしい守備、そして気持ちが結果へとつながっています。 愛媛の強豪今治西を延長13回の末サヨナラで破ったのです。 劇的な幕切れでした。 前日キャンプにいっていた私たちは、車のラジオで初回のリードをききました。 その後温泉に入っている間に逆転され、もうここまでか・・・と思いました。 しかしそこからが高校野球の見どころ。8回裏朝日町の太郎亭というそば屋でそばを食べながらテレビを観ているとセンター前に抜けるタイムリー同点ヒット。 そば屋さんには10人程度のお客さんがいましたが、みんなテレビに釘付けで全員が 「よしっ!!!」 と叫んでいるではありませんか! そばを食べていてみんな見てないと思っていましたが、お店の人までしっかり応援しているのです。 その後太郎亭を出て、山形まで30km。車の中でラジオを聞いていると、 「延長でサヨナラ負けをして、ベスト8を逃したときのセンターを守っていた日大山形OBです。今回はサヨナラ勝ちをして、悲願のベスト8を勝ち取って歴史をつくってください!」 というメッセージがありました。高校時代に確か日大山形がサヨナラ負けをしたことがあったような気がします。私もそのような気持ちでラジオじかじりつき・・・ なんとしても勝ってほしい、そう思いながら山道を運転し一喜一憂していました。 12回裏にはサヨナラのチャンスを逃し、そしてむかえた13回表、エラーと犠牲フライで2点をとられてしまいました。 こんなときって、自分のところにボールは飛んでこないでほしいと思うこともあるでしょう。 私も中学時代野球部だったので、そんなことを覚えています。 山形の人は誰もがよく頑張った。これで終わりかな?と思ったと思います。 しかしその裏に奇跡の逆転劇が起きたのです。日大山形の荒木監督が 「数々のドラマをつくってきた甲子園。あきらめずにやろう」と選手たちに伝えたそうです。 その言葉どおりドラマがおきました。30kmの道のりを経て家についてなお試合は続いていました。3連打で1点。 そしてワイルドピッチで同点。 最後は、センターへの犠牲フライ。 「誰一人としてあきらめている選手はいなかった」犠牲フライを放った秋葉選手の言葉が印象的でした。 日大山形おめでとう!強豪ぞろいのベスト8に残っただけでもすばらしいことです。 そして次は早稲田実業戦。今までのミラクルがあれば決してあきらめないいい試合をしてくれることと思います。 熱い夏はまだまだ続きます・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[山形のくらし] カテゴリの最新記事
|
|