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テーマ:旬・シュン・しゅん♪(3076)
カテゴリ:山形のくらし
山形は四方八方山に囲まれています。
どこを見ても山 山 山・・・蔵王連邦、朝日連邦、吾妻連邦、月山、湯殿山、羽黒山、鳥海山、奥羽山脈、山が見えないところはないくらい。 それだけ山の恵みが多くあるところです。美味しい水もこの山々があるおかげでできあがります。 さてそんな山の恵みの中でも代表的なのが、春の山菜と秋のきのこ。 山菜の促成栽培をしている農家藤山さんのところにおうかがいしました。 先日講演をしました山形県農業大学校から紹介を受け、新庄市から走ること約1時間。 真室川(まむろがわ)に到着。 真室川音頭が有名です。ご存知ですか?私もどこかで聞いたことがある程度ですが、聞けばわかりそうです。 ♪私しゃ真室川の 梅の花 コーオリャ 梅の里でもある真室川。旧八幡町のとなり、鳥海山がすぐそこに見えるところ。秋田との県境です。 例年より雪が少ない真室川、それでも路肩や田んぼには新庄の倍くらい20cm~30cm程度はありました。 田んぼでは白鳥が首を突っ込んでごはんを食べています。 ちょっと山道を登るとそこには数棟のハウスがありました。 そこにびっしり山菜が! 藤山さん夫妻とお手伝いの方が、無農薬で水と土だけで促成栽培してます。 山菜といっても種類は様々、”あいこ”や”しどけ”などもやられていたそうですが、今では雪うるい、たらの芽、うど、根みつぱを栽培しているそうです。 たらの芽は昨年竹の露の相沢さん宅の近くで採ったものの天ぷらが最高に美味しくわすれられない味になっています。 甘い栗のようなホクホクした味わいとちょっとした苦味、絶妙な春の味です。 全国生産量の約6割がこの山形県最上地方のたらの芽だっていうから驚きです。 たらの芽は芽の部分が太く、茎が伸びないものが食べ応えがありいいとされています。 スーパーでみても小さいのにかなり高いのでびっくりしてしまいます。 地元では天然物がとれるのであまり売られていないようですが、首都圏の特に料亭さんなどにはかなり出ているようです。 苗木から芽をだし、幼木を育て、夏場は畑に植えてから芽がでる部分を細かく切ってハウスや小屋で育てる方法です。 連作は難しいらしく、毎年畑を変えなければならないとのこと。 うるいはあまりなじみのない山菜かもしれませんが、食感がよく茎に独特のぬめりがある爽やかな葉っぱです。 普通は葉っぱが緑で少々苦味があるのですが、促成栽培で遮光にしているため、緑ではなく黄色の苦味の少ない味になります。 そのため生でも美味しく食べられるんですね。「雪うるい」という名で売られています。 これまた美味しいんです。 スティックのようにして味噌マヨネーズで食べるのは最高です! 山うどは2種類。赤系のものと白系のもの。あまりの太さにびっくり。 山から取ってきた落ち葉を敷き詰めた床のようなところで促成栽培されています。 ちゃんとしたうどが出てくるまで2年はかかるようです。 それにしても立派です。 そしてこのみつばも太いし味があります。スーパーでも売られていますが、大きさ味の濃さともに桁違いです。 自然豊かですばらしい気候と水そして土壌で育ったものは本当に美味しいと藤山さん。 もう30年近くこれら山菜をつくっているそうです。 先日NHKの本社前で開催された、「ふるさとの食 にっぽんの食」にも参加していたと奥様。 いや~すごい人でね~うるいを生であげたら美味しい美味しいと食べてくれたとおっしゃっていました。 最上地方ではそうだよねと相槌を打つことを、「んだず」ではなく「んだじゅ」というようで、ちょっとキュートな感じ。 庄内弁の「んでの~」などの”の~の~”も好きです。 そんな話はさておき、山形だからこそできる山菜。水、空気、土壌が豊かだからこそできるもの。 そして春の喜びをほろ苦い味で感じられる山菜、こういったものが山形にた~くさんあることが幸せです。 お酒とともに、山菜の天ぷらを食べ春を感じました。 酒ブログでも好調! 酒ねたではないけれど、山形はなんでも美味しいですよ~ ←←ありがとうございます! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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